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兵庫から単身赴任で東京に暮らす39歳。趣味は登山とロードバイクとか言いつつも激務にやられロードバイクは部屋のオブジェと化してる今日この頃。もう一度輝きを取り戻したい!!!
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改札を抜けまずは駅のスタンプ。そして初詣のために遠軽神社に向かう。
いつもならこの先の陸橋の上から迎え撃つ札幌行きのオホーツク6号。今日はチビ連れで全然前に進まずここでのご対面となった。







さらにそうこうしてるうちにスイッチバックで札幌へ出発。その間の僕らの移動距離は100m程か。


こいつらが雪遊びばっかで歩かんので前に進まない。初詣の後はセブンイレブンで食料を調達しようと思っているんだがこのままじゃ無理だぞ。

西日を受けてオホーツクはサッポロに向け走り去って行った。







やっとこさ踏切まで来た。旭川行きが出発を待つ。










そして遠軽神社に到着。上のチビとは2回目、下のチビとは初めての正月。初詣に行くのも初めてだ。まずはお参りを済ませ、おみくじを引かせる。下のチビが吉で上のチビが末吉だった。






初詣を済ませるもどうにもこうにも雪遊びばかりで先へと進めない。時間ばかり過ぎ去ってどうにもならない。とりあえず行けるとこまでセブンイレブンへと向かう。しかしコープにもたどり着けずにタイムアップ。これ以上進むと列車の発車までに間に合わないと判断し駅へと引き返すことにした。
遠軽のバスターミナル。2000年の3月、日本縦断の旅の際には夜行のオホーツクでここまでやってきて朝一の紋別行きのバスに乗り流氷を見に行った。





駅まで戻る。改札はまだ始まっていない。食料の方はまだ残りがあるのでそれで上川までしのぐ。ビールが調達できなかったのでノンアルで旅を続ける。








出発までは恒例の撮影タイム。










遠軽の駅に来ると昭和の北海道の残り香を感じることができる。










わざとレトロっぽくしてるんじゃなくてガチで昔のままの姿で頑張っている。跨線橋も木造のままだし。









昔はここから名寄本線が分岐していた。そのころはこちら側にも側線なんかがたくさん並んでいたんだろう。放置されたターンテーブルだけがそのことを想像させる生き証人みたいになっている。
 






ずっと残ってほしいよね。この駅にも色々思い出がある。最近知ったことだが駅弁のかにめしがなくなったらしい。オホーツクの車内販売がなくなることに伴ってお店ごと閉店してしまったようだ。つくづく寂しい話である。
列車は旭川に向け出発。時刻は16時25分。夜の帳が下りてきている。
 






16時34分、丸瀬布着。完全に夜である。白滝シリーズが駆逐され次の駅は唯一の生き残り、白滝である。丸瀬布ー白滝間の駅間距離は19.7km。その次の白滝ー上川間は37.3km。これからもこういう区間が増えていくのだろう。








ここで2人下車していった。ちなみに僕らはうしろの車両に乗っている。ここは人の乗り降りがないので静かでいい。我が家のようにリラックスして過ごすことができる。
 
 
 
 

列車は白滝に向けて出発。
  
 
途中、旧「下白滝」で列車の行き違い。金華同様、駅は無くなっても行き違いの施設としては存続している模様。   
こちらは唯一の生き残り白滝駅。昔は5人兄弟だったんだがもう残るのはここのみだ。








そして列車は隣の上川に向け出発。しかしまっすぐ上川には向かわない。









そう、上越信号場での停車である。今回は建物の中に明かりはついていなかった。ここも元々は駅である。昭和50年に廃駅となったので僕は現役のころの姿は知らない。しかし毎年思うんだが石北線のこの区間というのはほんとに自然環境の厳しい区間だと思う。人もほとんど住んでいない。それでも鉄道を維持するためには日々の保線や冬季の除雪など収益が高い低いに関係なく膨大な経費がかかる。北海道で鉄道を走らせようと思えば大変な苦労がある。こういうことを鑑みてもJR北海道が置かれている環境というものは厳しいと思う。
特急の行き違いを終え列車は上川に向け出発。今年も上越信号場での時間を過ごすことができた。
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12時04分、遠軽行きは発車した。この列車、毎年のように乗っているんだが遠軽行きとはいうものの、遠軽到着後に1時間20分ほど停車したのちに列車番号を変えて旭川行きとなる。実質旭川行きみたいなもんだ。
女満別に到着。








 下りのオホーツクと行き違い。











チビどもは相変わらず外の景色には目もくれず。下のチビはiPad、上のチビは漫画だ。

列車は西女満別に到着。おっ!!! タクシーが停まっている。この展開はもしや・・・







スーツケースを持ったお二人がタクシーへと乗り込んでいった。この西女満別、女満別空港へは最寄りの駅なんだが駅の周囲はご覧のとおり。空港までの距離は2kmで連絡バスもない。どうしてもここからという人はこのような感じでタクシーを呼んでおかなければならない。つーかここから空港に向かう人は皆無というのを何かで読んでいたので初めて見るこの光景には少々驚いた。普通は網走からバスだと思うんだけど何か事情があったのかな???

列車は雪原を走る。










モノクロの「ラフ」モードで撮ってみた。











列車は北見の市街に入る。北見工大。










北見の市街地は意外と長い。











北海道の中では街らしい街だ。











列車は北見に到着。停車時間を利用しまずは駅のスタンプへ。そしてキオスクでチビどものおやつとビールを購入。

 まもなく発車。急いで改札をくぐり車内に戻る。







車内では各々好きなものを飲み食いする。僕はサッポロクラッシックと昨日食べられなかったオードブルの残りで列車の旅を楽しむ。








 北海道ではどんどん鉄道路線が廃止されていく。線路がなければバスでの旅となるのだろうが正直路線バスを乗り継ぐような旅はしないと思う。車窓の眺めも鉄道には及ばないし狭いから足を延ばして一杯飲みながらという旅にはならない。金銭的にも18きっぷや北海道&東日本パスのようなフリー切符があるからこういういう旅ができると言っても過言ではない。今回はフリー切符の旅ではないけどいつまでもこういう鉄道の旅を続けていける環境が続くことを望む。
列車は留辺蘂に到着。下のチビと駅スタンプを押しに行くも・・・










  なんと駅が無人化されていた。なんてことだ・・・。以前は駅員氏にスタンプを渡してもらっていたがそれももう叶わない。切符は駅の近くの呉服店で購入するとのこと。いや~まさかここが無人駅にされるとは。





特急も停まるし行き違いの設備もあるしこんな駅まで無人化されてしまうのか。JR北海道、もう相当に末期なのかもしれん・・・。いや末期だな。冷静に考えたら沈みかけてる。路線の廃止や駅の廃止。会社自体が「独自の路線維持は困難」と路線名を公表して白旗をあげている状況なのだから。ほんと10年後はどうなっているんだろう。今回の旅が完全に昔話になっている可能性もあり得るのかもしれん。



網走行きのオホーツクが入線。










僕が大好きなこの車両も老朽化が否めない。残ってくれていることには大いにうれしいんだけど冷静に考えたらここに回す金もないんだな。









いつまでこの光景が見れるんだろうか。










列車は留辺蘂を出発。西留辺蘂を過ぎあの場所へ停車する。
そう、旧金華駅だ。列車は停車するがドアは開かない。現在は金華信号場として設備は残っている。







 駅の標識等はすべてなくなりベニヤが張られていたりするが外観はほぼ変わらない。駅舎(っていうのか?)の中には保線の方なのか人影があった。






ちなみに去年の様子はこちら→
http://ponpoko3.blog.shinobi.jp/%E6%97%85/%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%80%802016%E3%80%80%E5%85%B6%E3%81%AE17
列車は金華信号場を離れ常紋越えに挑む。




 



上のチビにこの場所の説明をしてデッキに出る。常紋信号場のことや常紋トンネルのことである。そういう歴史的なことを現地で説明することも有意義なことだと思う。
そして常紋トンネルに突入。直前で2羽のオオワシを見た。







 常紋越えを終え列車は生田原に到着。駅名表には真新しい「にしるべしべ」の文字が張られている。そのうち「金華」なんて駅があったことすら知らない人が増えていくのだろう。







列車はその後も走り続け遠軽の町に入る。瞰望岩がお出迎え。









14時53分、終点の遠軽に到着。しかしこの列車がそのまま16時12分発の旭川行きになるので荷物はそのまま、貴重品だけ持って列車を降りる。








毎年このアングルで写真撮ってるな。











というわけで今年も遠軽にやってきた。


快速しれとこに乗り込む。ボックス席は無理だったけどロングシートには座れた。
窓の外には湿原の景色が広がる。うむ~。僕はこれをチビどもに見せるためにここへ来たんだよな~。列車で通り過ぎるだけでは物足りない。過ぎてしまったことは仕方がないけど残念だったな。






今年も天気がいい。毎年ここに来ると空の広さというものを感じる。







車内ではチビどもにご飯を食べさせる。しかし車内は暖かい。ホッとするわ。

まっすぐ延びる線路。北海道だねぇ。








今回は3月に廃駅となる五十石の駅を眺めようと思っていた。列車は通過するけどそこを見届けようと思っていた。今思えば逆かぶりつきで遠ざかる駅も撮影したかった。しかし実際には知らんまに通過していた。「あちゃー」とは思ったけど去年の金華や白滝シリーズほどの思い入れはなかったので「まぁしょうがない・・・」で終わってしまった。
車内の様子はこんな感じ。まぁまぁの乗車率だ。
今年は新幹線開通ではまなすが廃止、さらに根室線が分断されているので18きっぷや北海道&東日本パスの人達はどうするんだろうと思っていた。いつもはそこそこ混み合うこのしれとこはどうなるんだろうと思っていたけど今のところ大きく変わったような感じは受けない。まぁここに来るまでがほとんど特急だったから他の普通列車に関してはわからない。もし今年僕が一人旅をしてたらどんなコースをとっただろうか???う~む、八戸から苫小牧までフェリー、もしくは新函館から夜行バスで札幌だな。そこからは石勝線と根室線で釧路。その後はいつもの乗り鉄の旅で釧網線・石北線の旅を楽しんだだろう。
列車は時折シカピッピをする。なので上のチビが張り付くと「おぉ~!!!」

今回の旅で初のシカピッピに立ち会った。下のチビもちゃんと見た。こういう光景は運転士氏からしたらただただ迷惑だろうが、子供らからしたらこういう場面に遭遇することはないので北海道らしい光景を見せられてよかった。
列車は緑に向けて進んでいく。緑と言えば豪雪エリアのイメージ。車窓も雪の量が増えてきた。






そして列車は緑に到着。保線の方かな?ご苦労様です。 










緑を越えて一気に下りを駆け抜けると前方に雪山が。









毎度きれいだな~と眺めるその山は・・・











斜里岳!!!

列車は札弦に到着すると









その後は斜里岳と一緒に旅をする。


いつかは登るんだろうけどいつになるんだろう。今年はなんとか幌尻岳に登りたい。欲張って7月の連休には後方羊蹄山にも登りたい。しかし10月、もしくは来年の3月には東京生活は終わりを迎えるのではなかろうかと思われる。関西に戻ったら会社での立場的にも休みがとりにくい。僕も今年で40歳。そういう年代に突入するのである。正直百名山巡りは今後は危うい。今年で90座は超えるだろう。でも残りの10座は20年以上かけて登ることになりそうだ。 ここまで12年間で88座の百名山に登った。山を始めるのがあと5年早かったらなぁ。まぁいまさら言ってもどうにもならんが。
列車は清里町に到着。高校生のころ、初めて北海道に来た時色々あって夜にこの駅で降りた。原生花園で東京から来た大学生と出会って色々話をしてるうちに釧路方面に向かうその人と同じ列車に乗りこの駅で別れた。ホントは僕は網走に向かいそこから列車を乗り継いで北見だか遠軽だかまで行って札幌行きの夜行のオホーツクに乗る予定だった。(詳しくは忘れた)
清里町まで来てもその石北線の列車に間に合うと思っていたんだが勘違いで乗り遅れてしまった。おかげで網走からオホーツクに乗る羽目になってしまい貧乏だった僕は大いにへこんだものだ。

そんなことを思い出しながら車窓を眺める。







あの時にもこの山は確実にあったわけで











その後も何回かここは昼間に通ったけど










山に興味がないと全然記憶に残らない。











これだけ目立つんだから確実に見てると思うんだけど。









列車は知床斜里を越える。すると・・・

オホーツク海だ。









まぁ毎年見てはいるんだがやっぱり山の景色から急に海が目の前に広がると「うわぁ~!!!」って思う。








 列車は止別に到着。ここからいい感じの駅が続く。










浜小清水。昔ここで下車して砂丘みたいになってる浜を歩いた。その時はそのまま原生花園まで歩いた。途中でめっちゃ大雨が降った。







原生花園。当然雪に覆われて花園は雪の下。











そして通過~。











そして今年も北浜にやってきた。










いつも雪の時期ばかりだ。13年前には嫁と一緒にGWに来た。その時は「停車場 」でご飯を食べた。めっちゃうまかった。いつか夏にもここに来たい。そして何時間もぼ~っとしたい。







お次は藻琴。










ここもいい感じの駅。金さえあれば仕事なんてそっこーやめてこういうところでぼーっと過ごしたい。定年後じゃ遅すぎる。そのころはたぶん健康に不安があったりして心は穏やかじゃないだろうから。いや、それよりも何よりもこの路線がそのころまで存続しているかどうか。そちらの方が問題だ。





そして列車は定刻よりも遅れて網走に到着。時間がないので駅のスタンプはなし。僕が先に乗り継ぐ遠軽行きの列車に乗り込みボックス席を確保した。

塘路に到着。駅の温度計を確認すると・・・「おぉ~氷点下20℃!!!」(ちなみにこれは駅に戻ってきてからの写真。。少し上がって19℃になってる)
いい感じだ。この天気といい今日はダイヤモンドダストも見れそうだ。
   
   
   
   
   
   
   
   
    湿原に向けて出発。滑り止めのスパイクを履かせたりなんかしてるうちに出発は6時48分。次に乗る網走行きの列車まで3時間足らずだ。急ごう。




しかし駅を出発してわずか数分。下のチビがぐずり始めた。「寒い」「なんで行かなきゃいけないの?」
なんで行かなきゃいけないのっていうけどこれが今回の一番の目玉のイベントだ。つーかこれを見せたいがためにチビどもを連れてきているのである。今はぐずってるけどシカの姿を見たらテンションが上がるに違いない。なだめながら連れていくも遅々として進まない。
7時14分、塘路橋まで来たところで初日の出。しかしここで下のチビが「顔が痛い」「足が痛い」と泣き出し完全に止まってしまった。「おぉそうか」とそんなこともあろうかと準備しておいたカイロを渡そうとしよう。靴の中に入れたら随分とマシになるだろう。しかし・・・
「ありゃ!?どこ行った???」
橋の上でザックの中身をひっくり返しカイロを探すも見当たらない。くそぉ~ホテルに忘れてきちゃったか???
下のチビは「寒い」「痛い」と泣くし上のチビまで「確かに顔が痛い」と言い出した。上のチビまでが言い始めるとなるとホントにそうなんだろう。「う~む、これは無理かもしれん」
7時22分発のの釧路行きという列車がある。これでいったんホテルに戻れば朝飯も食えるし網走行きの快速しれとこにも始発で乗れる。しかしもう時間がない。ひとまず橋の上でひっくり返した荷物をまとめようとあたふたしてると「駅まで送りましょうか?」と声を掛けられた。見れば年のころ60代と思われる女性が立っていた。この方、駅からこちらに歩いてくる途中、後ろから車で追い抜いていかれた方だった。
泣きべその下のチビに「頑張って歩けるか?」と聞くと「歩けん」とマッハで回答。親としてこんな状況を作ってしまったことに対し情けないやら恥ずかしいやら申し訳ないやらで心の底から「すんません」という気持ちでお願いした。
荷物をまとめてる間に釧路行きの列車は通過していった。しかしもうそんなこと言ってる場合じゃなかった。
駅まで車だと2,3分。「湿原でシカの群れとかを見せてやりたくて。以前上の子を連れて行ったので今回も行けると思ったのですが見通しが甘かったです。」と言い訳していると「20℃までいくと小さい子には厳しいかもしれないね」と仰られた。正直言って見通しが甘かった。昨日も一昨日も雪の中をチビどもは雪に埋もれて雪まみれで遊びまわっていたのでまさかこんなことになるとは思ってもみなかった。しかしここは気温のレベルが比羅夫や札幌とは全く違ったようだ。氷点下20℃の破壊力がここまで凄まじいとは・・・。顔はまだいいとして足元の対策は考えていなかった。僕は登山靴に中圧の靴下なのでまったく地面からの冷気は感じなかったんだが薄っぺらいゴム長のチビどもにこそ厚手の靴下を履かせてくるべきだった。
車内で少しお話をした。「どちらから?」と聞かれたので「兵庫です」と答えた。すると「兵庫のどちら?」と聞かれたので「川西というところです」と答えると「あぁ川西ですか」と仰られる。「ご存知ですか?」と聞くと「私は西宮の出身です。」と仰られてびっくり。ここで兵庫出身の方とお会いするとはなんという偶然。
駅に到着しチビどもや荷物をを降ろしていると「私、ここでユースホステルやってるんです。」と仰られた。おぉ~マジか!!!昔泊まったことがある。その時は、そのユースホステルからコッタロ湿原を突き抜けて鶴居村の民宿まで歩いた。翌朝、音羽橋で鶴を撮影しその後は鶴見台に立ちよりそして釧路湿原をぶち抜いて新富士の駅まで歩いた。コッタロとか釧路とかの湿原をぐるっと一周したような感じだったんだけど最後は時間が無くなって釧路川のほとりを新富士の駅まで大汗をかきながら走った思い出がある。
そのことをお話ししたんだけど当たり前だけど憶えてはおられなかった模様。「鶴居まで歩きます」と言った時に「遠いですよ。どれくらいの時間で予定していますか?」と聞かれ「途中で写真を撮ったりするので7,8時間ですかね。登山で足腰は鍛えてるので頑張ります」というような会話をしたのでもしかして憶えてるかなと思ったんだが。まぁ当然だわな。もう10年も前の話だ。今は冬季はユースは閉めておられるそうだ。今回の旅でもここのユースに泊まるかどうかも検討していたんだが結果的に釧路のスーパーホテルに泊まることになってたな。
ちなみにここのユースから新富士の駅まで歩いたときは鶴見の民宿のご主人にも面白がられた。宿泊の予約の際に僕が車でないことがわかると「正月はバスは休みだよ」と言われ「はい。なので塘路のユースから歩いていきます。翌日は新富士の駅まで歩きます。」と言うと「たまにいるんだよな~、そういうやつ。」って笑われた。当日は宿の常連の人がホントに僕が歩いてるのか車で様子を見に来て「ホントに歩いてる!!!」ってびっくりしたらしい。ちなみにこのことを書いていたら日暮れが迫ったころ腹が減って行動食のパワーバーを食べようとしたら石ころみたいにカチコチになってて歯が折れそうになったことを思い出した。

丁重にお礼を言ってお別れするとチビどもはそそくさと駅舎に入ってストーブの前に張り付く。「外で雪で遊ぼう。」と言っても「いい。寒すぎる。」といって出てこない。昨日も一昨日もあれほどキャーキャー言いながら雪で遊びまくってたのにこの変わりようはなんだ!!!改めて氷点下20度の破壊力を思い知った。しかしここでこんなことになるとは思わなかった。今回の旅で最大の目的地である。正直何とも言えないやるせなさに包まれる。ここで野生のエゾジカやタンチョウ、エゾリス、キタキツネをまじかで見せるために大枚はたいてやってきたのに・・・。これが無かったらわざわざ釧路まで来る必要もないわけで・・・。函館・小樽・札幌をべたべたな観光客として周ってりゃよかったわけで・・・。これじゃただの乗り鉄の旅なわけで・・・。
なんとかここに来た意味を見出そうと一人駅舎を出る。まずはダイヤモンドダストだ。今日の条件ならば湿原じゃなくても見れるはずだ。すると・・・「おぉ~!!!」
出たぞ、ダイヤモンドダストだ!!!場所は駅の出たとこ。出入り口から徒歩1秒。太陽の日に照らされてキラキラしている。ちょっと弱々しいので写真には写らんがダイヤモンドダストである。チビどもに「お~い、ダイヤモンドダストだぞ!!!」というも「いい。写真に撮っといて。」という。バカな事を言うなと出入り口まで呼んでみさせる。すると「おぉ~」
思ったほどのリアクションではないが反応はあった。つーかダイヤモンドダストだぞ。兵庫じゃ見れないんだぞ。もっとありがたがれ!!!
チビどもは再び駅のストーブの前へ。僕は周囲でシカがいないか探す。
ホームから双眼鏡も使って探すも見当たらない。チビどもが「なんかいる?」と出てきたけどいい報告はできない。






その後ラッセルをしながら駅横にある展望台に登る。すると・・・

おぉ~おったぞ!!!はるか遠くに茶色い点々が見えた。双眼鏡で確認するとやはりシカ。ホントは目の前で見せるはずだったんだが今回のところはこれしかできん。駅に戻って「シカがおるぞ!」というもはやり「写真撮っといて」というのでなだめて盛り上げて何とか駅の外へと連れだした。下のチビは「足が痛い」というの展望台まで担いでいった。「見えるか?」と聞くと「あー見える見える。」う~む、もっと驚いてくれ。僕が思ったようには驚いてはくれない。つーか遠いもんな。現場に行けばあっちにもこっちにもシカ・シカ・シカ。しかもめっちゃ近い。う~む、不発だ。金と時間かけてここまで来たんだが不発だ。あーもう目の前にタンチョウヅルの1羽でも飛んできてくれねーかな。

ちなみに去年はこんな感じだった↓



この時の様子はこちら→http://ponpoko3.blog.shinobi.jp/%E6%97%85/%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%80%802016%E3%80%80%E5%85%B6%E3%81%AE15

http://ponpoko3.blog.shinobi.jp/%E6%97%85/%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%80%802016%E3%80%80%E5%85%B6%E3%81%AE14

そうこうしてるうちに時刻は9時半を回った。網走行き快速しれとこの時刻が迫る。
 駅に戻って荷物をまとめてると釧路行きの列車が到着した。あわてて荷物を担いでホームに出ると快速しれとこは途中でシカをはねて遅れているとの情報が。つーかそこでシカピッピかよ~。でもはねられるとこをチビどもに見せるわけにはいかんな。
ということで時間が空いたのでキハ54をバックにはいポーズ。この車両、Nゲージも持っているので今度下のチビにも見せてやろう。






というわけで遅れていた快速しれとこがやってきた。正直今回の塘路は残念だったな・・・。またチビどもを連れてくる日はあるんだろうか???そのころは下のチビにも運賃等が発生する。う~む、無念だなぁ。




1月1日午前5時過ぎ。2017年の元旦である。睡眠時間は4時間で眠い・・・が、出発せねばならん。部屋中にちらかした荷物をまとめチビどもを起こす。しかし起きない。下のチビがどうにもこうにもでやっとこさ起こし着替えをさせる。僕らの乗る釧網線の列車の時刻は6時02分。しかし部屋を出たのは5時56分。これはやばい。ホテルを出ると下のチビの手を取り駅目指して走る。駅の中に入ると発車案内のアナウンスが流れている。「間もなく2番線から6時02分発、網走行き普通列車が発車します」
時刻は6時00分。駅員氏に「網走行き乗ります!!!」とアピールし2番線へと急ぐ。そして滑り込みセーフ。いや~スーパーホテルにしといてよかった。ほかのホテルだったら完全にアウトだった。そして列車は発車。行先はそう、毎年恒例の塘路。そこからコッタロ湿原に向かうのだ。今回の旅の最大の目的、一番の目玉イベントだ。僕は毎年来てるんだがチビどもにも湿原の壮大さや間近でみるエゾジカの群れ、そしてダイヤモンドダストも見せてやりたい。これらはここじゃないと体験できんことである。去年は気温が高くて(それでも氷点下10度以下)ダイヤモンドダストは見れなかったけど今年はどうだろう?ちなみに上のチビは2回目だけどその時は年中さんだったので湿原の入口くらいしか行けなかったから今回は二本松橋くらいまで行きたい。
遠矢を過ぎ列車は湿原へと入って行く。ここからはシカが線路にたむろしてるために列車が警笛を鳴らしながら速度を落とすこと(僕は勝手にシカぴっぴと名付けた)が頻繁に起こるエリアである。これも北海道でしか体験できない。運転士氏的には厄介な事だろうけどチビどもは喜びそうなのでこれも見せたい。ちなみに5年前は期待通りにシカピッピをやってもらい、しかも運転士氏がいい人で「ほら、あそこにもシカがいるよ」とか教えてくれたりもした。
しかし・・・今年はシカ君たちは線路上に出てはこなかった。まぁ運行上はこれでいいんだがちょっと残念。というわけで定刻の6時34分に塘路に到着した。
行き違いの釧路行きが発車すると網走行きも発車。








大気はキンキンに冷えきっている。濛々と排気を噴き上げて列車は網走に向け走って行った。

釧路に到着。ちょっと緊張しながら改札をくぐる。下車印をもらうときに乗車券の説明をしようとしたら「あ、大丈夫です。」と言われる。ほぉ~一瞬にして僕をその筋の人と見破ったようだ。お見事!!!まぁこの乗車券も下車印でだいぶ貫禄がついてきた。田町、新函館、長万部、小樽、札幌の下車印が押されている。さらに手書きの経由が色々書いてあるからその辺を見て「あ~鉄分多めの人ね・・・」と判断されたんだろう。そこに6個目の下車印、釧路が加わった。
改札を出てチビどもは駅のスタンプを押す。その間に僕はみどりの窓口に向かう。乗車券の変更だ。今回の旅は前述の台風被害のこともあり当初は希望通りの乗車券を買わなかった。というわけで当初は川西池田ー札幌間の乗車券と旭川ー苫小牧間の乗車券を買った。ちなみになぜ釧路ー苫小牧間にしなかったかと言うと特に確たる理由はないんだがその間の移動には特急は使わないので18きっぷとかで動いた方が安いんじゃなかろうかとか思ったからである。で、その後、根室線が復旧したというので川西池田ー札幌間の乗車券を川西池田ー追分間に乗車変更。そしてこの釧路で旭川―苫小牧間の乗車券を追分ー苫小牧間を乗変したのだ。 
   これが今回の旅で使っている乗車券。元の乗車券は川西の嫁の手元にあったため、乗変は嫁が伊丹駅で行った。印字されない部分が手書きとなっている。嫁から「これでいい?」とメールが来た時、最後に書かれている「志文」というのが意味が分からなかった。「志文?何これ???」
本来ならここは「室蘭」が入るはずである。調べてみると志文というのは室蘭線の駅。岩見沢の次の駅である。「なんで線名でなく駅名が入っているのだ???」しかしただの間違えとも思えない。伊丹の窓口氏が北海道の「志文」という小駅を知っているとも思えなかったからだ。そこで僕は新宿駅(この時は三ツ峠からの帰りで中央線に乗っていた。)の窓口氏にこの画像を見せ「こうなってるんすけどこれどういう意味ですか???」と聞いてみた。すると「岩見沢から志文経由で追分行きということですね。」と教えてくれた。室蘭線で追分だと岩見沢から入るのか苫小牧側の沼ノ端から入るのかわからんかららしい。「へぇ~」と思いながらも「別にそんなことしなくても経由を見ればわかるだろ。この乗車券ならそもそも一度通った白石で無効になるから千歳線の沼ノ端経由とか絶対無理だし。」とか思っていた。しかし今、頭を柔らかくしてなぜこんなルールがあるのか考えてみると「あーそういうことね」と理解もできる。例えば奥羽線から五能線に入り鯵ヶ沢まで行く場合。この場合は入口が奥羽線の東能代か川部なのかがわからない。この場合だとどちらも「奥羽ー五能」となる。しかし奥羽線から五能線に入る乗車券にいちいちこんなことが書いてあるんだろうか???近距離キップなら「〇〇〇円区間」の表示だから関係ないか。でもマルスで発券された乗車券ならどうなるんだろう???あれは近距離でも経由が入ったはず・・・。鉄ちゃんには悩みが尽きない・・・。
この問題は東海道線からの御殿場線や山陽線からの赤穂線や呉線、岩徳線なんかでもありうる。もっと壮大な話をすれば東海道線・中央線間でも起こりうる。大宮から塩尻に行く場合東京から入るか名古屋から入るか。あ、でも中央線の場合は中央西線と中央東線に分けて印字するからその心配はないか。
話が大きく脱線してしまったが元に戻す。
チビどもにまりもを見せてやる。「なんじゃこれ」という反応だったが阿寒湖にはこういうのがたくさんいるのだ。ちなみに阿寒このまりもは天然記念物なのでここのまりもは養殖もんだが・・・。




構内のセブンイレブンで明日の朝食と昼食、おやつも調達。けっこう値段が張るなぁ。豆地蔵が恋しいわ。
駅舎を出る。雪の量は・・・去年より多いな。去年は全然なかったから。
北大通。今年は2年連続で泊まっていたラッソでもその前に泊まったコンフォートでもない。4年ぶりの復帰となる・・・






駅横のスーパーホテル。以前は従業員の方に顔を覚えられるほど毎年泊まってたんだがここ数年は何百円かを浮かすために浮気していた。しかしチビづれの今回は一番駅に近いここに泊まると決めていた。







チェックインしてお部屋に向かう。今宵のお部屋もロフト付きだ。昨日は下のチビがロフトで寝たので今日は上のチビの番だ。男の大浴場は21時からだったのでまずは飯。その後、洗濯しながらパーティーもどきを行う。紅白を見ながらだ。小樽で作ったグラスは後片付けが面倒なので出すのをやめた。
その後乾燥機に洗濯物を移し30分回すもぜーんぜん乾いていない。二日分の洗濯ものだ。ちょっと入れすぎたのかもしれん。結局60分ほど乾燥させた。
その後3人で大浴場に向かう。いいねえ広い風呂。部屋に戻ってうだうだしながら子供らを寝かす。2016年も終わりだ。今年は・・・いい年だったのかねぇ。よくわからん。東京生活も3年目に突入した。会社の方は相変わらずブラックだが仕事の方は少しまともになったかな・・・。結局翌日の準備をしているうちに年が明けた。明日は5時起きである。睡眠時間は4時間ちょっとか。眠たい元日の朝になりそうだ。

地下鉄で札幌駅まで戻る。JRの改札をくぐりホームへ。








スーパーおおぞらとご対面。下のチビはスーパーおおぞらが大好きだ。

14時16分、列車は釧路に向けて出発した。昼間の特急で釧路に向かうのは久々だ。5年前に上のチビと北海道を旅して以来だな。あの時は大阪からトワイライトエクスプレスで南千歳まで来てそこからスーパーおおぞらに乗り換えた。その時のブログ→ http://ponpokosmile.blog.shinobi.jp/%E6%97%85/%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%80%80%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%92%E3%80%80%E5%85%B6%E3%81%AE7

http://ponpokosmile.blog.shinobi.jp/%E6%97%85/%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%80%80%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%92%E3%80%80%E5%85%B6%E3%81%AE8

車内でチビどもは全然車窓に興味を示さない。もぉ~なんなんだ。僕が小さいころは・・・いや今でもそうなんだが列車に乗れば窓にかじりついて外の景色を見たもんだ。しかしこのチビどもはさっそくiPadでウルトラマンの動画だ。暇つぶしにはいいのかもしれんがこれじゃちょっとねぇ・・・。
札幌市内を飛び出し南千歳に向かう。時刻は14時半を回り少し夕方の雰囲気を醸し出す。車内改札がやってきた。僕の乗車券を見せると車掌氏が「ん???」
やっぱそうなるよな。これから何回この説明をしなきゃならんのか。これもマニアックなキップの買い方をしてしまった定めとして受け入れるしかない・・・。車掌氏に事の次第を説明すると「あ~なるほど」と納得してくれた。「わかりにくくてすんません」というと「いえとんでもないです」と恐縮していた。
 列車は南千歳に到着。飛行機からの乗り継ぎと思しき人々が多数乗車してくる。







列車は千歳線を離れ石勝線へと入る。そして乗車券の行先きである追分を通過。明後日の夕方、73時間後に再びここへと戻ってくる。岩見沢からの室蘭線経由で。その時にこの乗車券は効力を失うのだ。
どんどん雪が増えていく。いいねぇ。北海道を旅してる感じがする。これまではこういう景色を一人ぼーっと眺めては幸せを感じてきた。チビどもをつついて「ほれ、外見ろ。すごいだろ」と言うと一瞬「おぉ~」というけどすぐiPadに目を移す。通じ合わん。もっと驚いて窓に食いついてほしいんだけどな。なんとむなしいことよ・・・。

もう少し大きくならんとわからんのかな???でも嫁とかなら全く興味を示さんだろう。やっぱり好き好きなのかね。









まぁチビどもが暇だなんだと騒がないので一人こういう景色を眺めていられる。チビどもの世話ばかりでどうにもならんかと思っていたんだが 、自分の好きな旅もできている。結果的にはチビどもと旅ができてその中で自分の時間もあって自分の求める旅もできている。ほんとは一緒になって車窓を楽しみたいんだがこれはこれでよかったのかもしれない。


滝ノ上。正直石勝線の新夕張までの駅はほとんど記憶がない。この区間を各駅停車で移動することはほとんどないし。以前通ったのは4年前。その時の話→ http://ponpokosmile.blog.shinobi.jp/%E6%97%85/%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%80%802013%E3%80%80%E5%85%B6%E3%81%AE%EF%BC%91%EF%BC%95
ちなみに滝ノ上と言えば滝ノ下信号場。いつかここで上下の列車交換をしているスーパーおおぞらの写真を撮りたいと思ってるんだけどなかなかチャンスがない。
ここで行き違いの停車。しばらくすると・・・









スーパーとかちが駆け抜けていった。

再び列車は釧路に向け走り出した。南千歳の次は新得まで停まらない。
新夕張も通過。









時刻は16時。だいぶ暗くなってきた。










列車はトマムに到着。今回の旅はこの区間がめちゃくちゃ懸念材料であった。台風被害で線路が寸断され、こないだまで特急はこの駅で運転打ち切り。ここから代行バスで先へと進むんだがそれだとめちゃくちゃ時間がかかる。僕一人だとそういう旅もなかなかできないのでありだとは思うんだが今回はチビどもを連れている。もし代行バスがぎゅうぎゅう詰めとかになっていたらどうにもこうにも悲惨な旅になってしまう。そこで代替え策として札幌ー釧路間の高速バスを押さえた。これだと下のチビにも運賃がかかるんだが致し方ない。
今回の旅を考えた時、初めは年末年始の指定席の事前予約のころには復旧しているだろうと思っていた。しかし被害の方が思いのほか甚大だったよう間に合わなかった。もし復旧しても予約が殺到して指定席が確保できないんじゃないかと危惧していた。結局ギリギリになって無事復旧。指定席も発表のあったその日のうちに駅に走り無事確保できた。
トマムを出るとしばらくしてどこぞの信号場でスーパーおおぞらと行き違い。もう夕闇はすぐそこまで迫っている。






列車は新得へ。2429Dの旅ならここで名物のそばを食すところなんだが特急だと停車時間がわずかなためそれはかなわない・・・。









しかしさすがに特急だ。とにかく早い早い。ここまで来るのもあっという間。何しろ札幌から釧路までたったの4時間半足らず。2429Dの旅ならやっとこさ帯広の到着しようかというところである。
闇夜の中をひた走っていたところ街の明かりが見えてきた。そう、







帯広に到着である。2429Dの旅ならぶた丼を買いにすっ飛んでいくところであるがここもやはり停車時間がわずかなため見送る。特急だと時間は生まれるけどその他の失うものも多い・・・。







帯広で多くの乗客が下車し車内は閑散とした。そこで座席を向かい合わせにしてボックス席を作る。車掌さんも通るけどこの状況なんで黙認してくれる。座席を広々使いのびのび過ごす。ちなみに上のチビは下のチビとけんかしてふて寝している。
そして18時39分、列車は終点釧路に到着。下のチビが大喜びするかと思っていたスーパーおおぞらの旅だったけど下のチビはiPadに夢中で車両の中身や車窓にはほとんど興味を示さないというなんとも空振りな旅となった。しかしあっけないなぁ。釧路までも特急に乗ったらすぐだわ。

列車に乗り込みボックス席を確保。さっそく昼めしである。ほんとは写真も撮ったはずなんだがなんか全部消えていた。チビがデジカメの画像を消したのかもしれん・・・。
南小樽でラッセル車を発見。前来た時にもいたから昼間はここで待機してるのかもしれん。
小樽築港を越え列車は日本海に出る。冬の日本海、いい眺めだ。毎回張碓駅を探すけど今回もどこなのかよくわからんかった。しばらくすると海に何かの大群が浮かんでいる。「アザラシか???」と目を凝らすとサーフィンの人が大挙して浮かんでいた。「おぉ~!!!」と思ったけどそういや前もこの光景を見たことを思い出した。しかしまぁ雪降る中よくやるわ。
列車は札幌の郊外に突入。風景がだんだん街へと変わっていく。そして13時02分、札幌に到着。
 東京以北で最大の街。乗り継ぐ釧路行きのスーパーおおぞらまで1時間余り時間があるので途中下車することにする。
 
 
 
 
 改札を通ろうとすると駅員氏に止められる。「すみません、途中下車になりますので210円いただきます。」
さっそく来たか。つーか経由とかいちいち見てられんよな。南千歳からの乗り越し運賃を言われるのかと思ったら白石からの運賃を言われた。川西池田がどこなのかもこの辺りの駅員氏は知らんだろうしな。「長万部から小樽周りの経由です。」と説明して改札を通る。大体こんな変なひと筆書きルートの乗車券を持ったやつもあんまりおらんだろうしな。ここから先ではこういう説明を何回もせにゃならんだろう。とりあえず釧路の改札を出る時も止められそうだ。
 駅のスタンプを押し、その後チビどもに「札幌にも東京タワーみたいなのがあるけど登ってみるか?」と聞くも「いい」と言う。札幌に来たらどこへ行くべきか???「昔の道庁に行ってみるか?」「北大に行ってみるか 」と聞くも「いい」と言う。どちらもチビには何の興味もないようだ。僕的には北大のポプラ並木やイチョウ並木を見てみたかったんだが・・・。
しかし札幌で下車してどこにも行かないというのはあり得ない。テレビ塔には興味がないと言いながらもとりあえず札幌のシンボルでもあるのでとりあえず大通公園に行くことにした。しかし上のチビは「別に街には興味がない」といい「下のチビは疲れた。歩きたくない。」という。そんな二人を何とかなだめ大通公園を目指す。地下道でつながっているのでそのまま歩いていこうとすると下のチビが「もう無理。」とゴネはじめる。仕方ないので地下鉄で行くことにする。しかしチビどもには「地下鉄で行くより歩いていった方が早い」と説明していたので上のチビが「地下鉄乗るのめんどくさい。歩く方がいい。」という。
どうにもこうにもならんので上のチビをなだめて地下鉄の改札をくぐる。正直荷物も大きいうえに手持ちで紙袋を持っているので混み合う地下鉄には乗りたくないんだが一駅なので我慢して乗った。ちなみに南北線は昼間は7分間隔で運転されている。JRのローカル線の1時間待ちとかは全然苦にならんのだが地下鉄の7分というのは異様に長く感じる。何だろねこれ。たまに使う大江戸線とかでも「来ねぇなぁ~」とか思ってしまうし。
大通公園に到着。何げに時間も刻々と過ぎ去っていくので地上へと急ぐ。地上に出ると冬山仕様の僕の姿を見た地元のおばさんが「お兄さん、山かい?」と声を掛けてきた。パンパンの60Lのザックに登山靴。上はノーブランドのダウンジャケットだけどズボンはマムートの山ズボン。普通の人にはそう見えるのだろう。



横断歩道を渡り大通公園へ。ちなみにこちらは札幌駅方面。









こちらはすすきの交差点方面。











 奥にニッカのおじさんの姿も見える。











で、大通公園へ。「どうだ、これが札幌のど中心だぞ!!!」と説明しようかと思ったら公園全体が雪遊びパラダイスと化してた。さっきまでめんどくさいオーラ全開だったチビどものスイッチが一瞬にして入りきゃっきゃと雪遊びを始める。しかしまぁ大通公園がこんなことになってたのね。
 札幌のど真ん中でチビどもが雪遊びではしゃぎまわっている。なんか変な感じだ。とりあえず13時50分までは放し飼いにすることにすることにした。







 
なんかすげーな。ここ大通公園ですよ。










時刻は13時50分。そろそろ戻らないと14時16分発のスーパーおおぞらに間に合わん。遊びまわるチビどもに集合をかけ再び地下鉄のホームへ。札幌駅へと舞い戻って行った。

 9時21分、小樽に到着。改札を抜けまずは駅のスタンプを押す。
そして駅舎を出る。とりあえず小樽に来たら絶対に外せないあそこへと向かう。
 小樽駅。高校生の時に初めて北海道に来たんだがその魅力にとりつかれ、大学は北海道の学校に行きたいと思った。で、北大は地球がひっくり返っても無理なことはわかっており、ならば樽商と思っていたんだが我ながらお頭が弱すぎて結局話にもならんかった。最終的には釧路公立という話になったんだが親の待ったがかかり結局名古屋のしがない私大へ行った。そんなこんなあって小樽はとても好きな街だ。札幌にも近いし観光地だし住むにもいいと思ったんだが上のチビに「お前この街の大学とか行きたい?」と聞くと「寒いからいい」とつれない返事が帰ってきた。
チビどもは雪遊びをしながら歩くのでなかなか進まない。次の行程もあるのでケツをたたきながら歩くこと数分。
 はい、来ました小樽運河。小樽に来てここへ来なかったら何しに来たんだとなってしまう。







しかしチビどもにはただの川にしか見えないようだ。雪遊びをしたり運河に雪を投げたりする。「小樽といえばこの景色だぜ」と教えても全く伝わっていない模様。そもそもこいつら電車に乗ってても全然外の風景を見ない。東京を出て数分だけ興味を持ったのみでその後はiPadでウルトラマンの動画ばかり見ている。まぁその間僕は窓の外を眺めていられるわけなんだけどどうなんだろうねぇ。電車に揺られて旅することに何よりの幸せを感じるものとしては子供にもこの気持ちを共有してもらいたいんだが・・・。

持参していたビデオで動画を撮りながら運河を歩く。最後に観光客が写真を撮るお約束のところで親子3人で写真を撮ってもらった。周りは中国だか韓国だかの外国人ばかりで言葉もわからんのだがとりあえずゼスチャーでお願いしたら快く撮ってくれた。
そして小樽で下車した本当の目的地へと向かう。運河を離れ国道5号方面へと進む。国道まで来たら南小樽方面へと向かう。この間もチビどもは雪遊び。つららを見つけてはぱきぽき折って手に持って振り回す。でかいのを見つけるたびに歓声を上げる。こいつらには運河とかそういうんじゃなくて単純に雪とかつららがあればそれでいいと思われる。そして・・・
目的地に到着。そう北一硝子さんである。ここでグラスに模様をつける体験をするのだ。好きなグラスを選び自分の好きな模様を選びサンドブラスターで彫刻をする。自分だけのオリジナルの作るのだ。
店の中は僕らだけだったので貸し切り状態。誰にも遠慮することなくのびのび過ごせる。僕は下のチビのサポートに着き体験開始。上のチビのサポートもしながら下準備完了。まずは上のチビがサンドブラスターで模様付け。続いて下のチビも。緊張しながらも立派に加工をし終わった。チビ達のグラスを見ていたら僕も記念にグラスが欲しくなってついつい買ってしまった。今夜はみんなでこのグラスでパーティーだと言いながら店を出た。

店をでてまたまた雪遊びをしながら駅の方向へと戻る。電車に乗る前に駅前の長崎屋で食料の調達。チビどもはパンを食べたいというのでまずはパン屋へ。その後食料品売り場に行き昼食と夕食を購入。今年最後の夜を彩るオードブルも買った。荷物はめっちゃ増えたけどこの先食料品を買うとなるとコンビニしかないので仕方がない。
 駅に到着。僕一人だったら絶対行かないガラスの彫刻体験は僕的にも楽しかった。








そして12時30分発の快速エアポートに乗り込んだ。

12月31日。大晦日の朝である。昨夜は3時半のラッセル車を撮影。5時48分の回送列車は爆睡してて撮れなかった。これはおそらく蘭越発6時16分のニセコライナーになる列車であるであると思われる。
 そのあとやってきた倶知安始発の長万部行きの一番列車。北海道とはいえあたりはまだ暗い。6時31分発であるが2分ほど遅れての到着。


チビどもがまだ寝ている中、列車は長万部へと出発していった。


お次は6時47分発のニセコライナー。15分変わるとだいぶ明るくなってくる。

到着。








以前来た時にはこの列車で札幌へと向かった。旭山動物園へと向かうべくこの列車に乗ったんだが札幌着は9時01分。9時発のスーパーカムイに何とか乗れないかとチャレンジしたんだがやっぱり駄目だった。
上下2本の一番列車を撮影してから自分の準備を済ませチビどもを起こす。上のチビはすっと起きたが下のチビがなかなか起きない。ケツをたたいて追い出しを掛けやっとの思いで出発する。すでに時刻は7時35分すぎ。列車は7時40分にやってくる。
駅舎の方におられるであろうご主人に挨拶をするつもりだったんだが駅に着くと同時に踏切が鳴りはじめ結局挨拶出来ずじまいで列車に乗り込むこととなってしまった。なんか無礼な感じで気まずい・・・。




4人掛けの座席を確保する。上着を脱ぎ荷物を棚に上げるとホッとしたところで列車は倶知安に到着。








 向かい側には小樽からの一番列車のキハ40が停車中。











下のチビがパチリ。蘭越行きの列車を見送った。

倶知安では16分間停車する。この時間を使って駅のスタンプを押しに行く。ちなみに上のチビは車内に残るというので下のチビと2人で向かう。






改札を抜け駅のスタンプを押したら外に出てみる。なんかよさげな駅名表とかあったんでとりあえずパチリ。
この倶知安駅。新幹線が開通してもここに駅ができることは決定している。その時にも函館線は残るのだろうか???江差線は容赦なくJRから切り捨てられた。ただしあちらは貨物列車の関係で3セクとして線路は生き残った。しかしこちらはどうだろう。貨物列車は走っていない。利用者は少ないし冬場の除雪や施設の維持費を考えると相当厳しいと思われる。考えたくないけど、未来は明るくない・・・。
その後は函館線の山線らしい景観を眺めながら小樽を目指す。









小沢。この辺は特に雪も多い。










銀山。










山線らしい景色。











こういうのを見ると山線だなぁと思う。











 今年はとうとう新幹線が北海道の大地まで侵食してきた。気動車に揺られこういう景色をボーっと眺めながら行く旅はいずれ過去のものとなってしまうのだろうか。







8時38分、然別に到着。列車行き違いのため5分停車。チビどもがホームに降りて雪遊び。









そろそろ対向列車が入ってこようかという時に上のチビがいないことに気付く。おいおいマジか!?何回か大声で呼ぶと離れたところから返事が聞こえた。いや~マジで焦った。こんなところで置いてけぼりとか迷子とかほんと心臓に悪いわ。
上のチビを車内に戻すと対向列車がやってきた。小樽発8時07分発の倶知安行きである。 








キハ150+キハ40という組み合わせが多い。僕的にはキハ40の2連希望なんだけど。

そして列車は小樽を目指す。








9時11分、塩谷に到着。ここまで来たら山線の旅も終わったなぁ~と感じる。










9時21分、終着の小樽に到着。










721系を眺めながら改札へと向かう。今回は小樽で途中下車。これから一人旅では絶対行かない、観光らしい観光を行うのだ。









深夜3時過ぎ、ふと目が覚めた。今日は6時過ぎに起きる予定である。あと3時間寝れる・・・。
外を見ると真っ暗闇なんだがとにかく寒そう。しかしここも含め北海道の建物というのは部屋全体が暖房で暖められていてめちゃくちゃ快適だ。
ところでふと気づく。「そういや3時半にラッセル車が通るな。」
 程なくしてラッセル車はやってきた。









3時28分、ラッセル車の通過である。手前が明るくなってるのはラッセルにセンサーが反応してライトが点灯しているからである。
昼間に下のチビが付けた足跡が良ーくわかる。

 





そして列車は目の前を通過。











こんなど深夜にご苦労様です!!!

思いがけず深夜のラッセル車を撮影することができた。

小屋に戻るとチビどもが我が物顔で遊んでいた。もう一人の宿泊者の人が来るまでは我が家で貸し切りである。







ちなみに比羅夫駅を通過する列車はこの通り。夜に通過するラッセル車。こういう宿に泊まらない限りなかなかお目にかかることはできない。










部屋からの眺め。今回はここからも撮影しよう。







17時05分の列車を撮影するため駅へ。宿の明かりもついている。











フラッシュをたいてみた。









ホームに立ち列車を待つ。列車がきたぞ~いと思うも「あちゃ~」
欲張ってビデオを三脚で立ててたんだけどその存在を忘れていた。








 慌てて三脚を横へ移動。写りこんでるけどさっきよりはマシである。列車の背後にはスキー場の明かり。
そして列車は長万部に向け走り去った。








一度小屋に戻る。お次は一時間後、18時06分の小樽行きである。

列車に合わせて再び駅へ。列車の明かりが見えてきた。







おぉ、お次はキハ40だ。












本州ではキハ40の淘汰が進んでいる。JR東海ではすべて消え去った。今走っているところでも新旧の入れ替わりが進んでいるところも多い。北海道でも札沼線が電化されて用なしになってしまった。大好きな車両だけど確実に終焉の日が近づいているのを感じる。

列車は小樽に向け発車。後ろはキハ150か。








テールライトが暗闇にのまれるまで見送った。







 

お次は間髪置かずに18時23分の長万部行きがやってくる。小屋に戻って部屋から撮ろう。

部屋に戻って構図を考える。次の列車は長万部行きなのであのライトの下に列車がきたところでパシャッといきたい。スキー場の明かりを入れようと思うと電線が入っちゃうけどまぁいいや。





列車まで少し時間があるので他ごとをやってたところ・・・

どひゃ~!!!いつもの凡ミスである。踏切が鳴ってからでいいやと思っていたんだがよく考えたらこの列車は長万部行き。踏切は駅の長万部側にあるので長万部行きの列車が動き出すくらいのタイミングで踏切が鳴る。なのでその時には上のアングルで写真を撮るのは不可能なのである。というわけで慌ててカメラを構えるもすでに列車は駅を出発した後。目の前を走り抜ける姿をとることしかできなかった。次にあのアングルで撮ろうと思えば21時13分の長万部行き最終だ。やっちまったなぁ~。

次に通過するのは20時30分ごろ通過するラッセル車。これは以前泊まった時には動画で撮影した。今回は部屋から動画と写真を撮ろうと思う。チビどもに夕飯を食わせ風呂に入る。以前泊まった時はホームにある丸太を切り抜いたお風呂だったけど今回は小屋の中にある普通のお風呂である。でもこちらはこちらで便利でよい。もう一人の宿泊者の方が来るまでに入浴を済ませ部屋に入って将棋をしたりウルトラマンの動画を見たりして過ごす。
20時30分をまわるもまだラッセル車は来ない。外はこの大雪。外で撮ろうと思うと雪まみれになるけど今日はぬくぬくと部屋からの撮影だ。





  あちゃ~スキー場の明かりが消えちゃったな。さっきの凡ミスが悔やまれる。










20時48分、ようやくラッセル車がやってきた。










動画はチビに任せて写真を撮る。やっぱりぶれるなぁ。これなら開き直って思いっきりシャッタースピードを落として流せばよかった。

そして列車は走り抜けていった。









21時13分、最終の長万部行きが発車。スキー場の明かりが消えたので前のアングルへのこだわりは無くなった。









そして最後。21時30分発の小樽行き最終列車。外は大雪。これで今日の列車は最後だ。
 

しんしんと降りしきる雪の中、最終列車は小樽へ向け出発していった。

比羅夫に到着。ホーム上ではチビどもがいきなりの雪遊び。雪の中に突っ込んでいくので「靴の中に雪が入るぞ」といっても聞きやしない。雪まみれになったところで「宿行くぞ」と強制終了。
駅舎の方はまだ閉まっている。ご主人のご自宅へと向かおうと駅舎を出るとご主人から声を掛けられた。 そして本日泊まるログハウスへと案内される。以前来た時には駅舎の方に宿泊。今回も駅舎の方に泊まろうと思ったんだがあいにく満室であった。ログハウスに入ると「おぉ~」
木の質感が最高の雰囲気のある内装。中にはなんと滑り台があり、テンションの振りきれた下のチビがなぜかズボンを脱ぎ捨て滑り台をキャーキャー言いながら滑り降りる。とりあえずお前、ズボンはけ・・・。
台帳を書きながら説明を聞く。今日は僕ら以外にはお一人様がいるだけ。そのお一人様も到着が20時半とからしくそれまでは僕らの貸し切りだ。
部屋の中。定員5人の部屋を3人で使う。広々だ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 ロフトもついてる。子供らだけでなく僕もワクワクする造りとなっている。 












 
  
  部屋を出たところからの眺め。目の前を線路が横切る。








これが件の滑り台。滑り終えた先にはプーさんががっちり受け止めてくれる。伝わるかどうかわからんが結構な斜度。正直のこの角度はちょっと怖かったりする。












下から見上げる。なかなかの迫力。








居間部分には子供用のおもちゃもあって子連れで泊まるにはもってこいの造りとなっている。お風呂も完備してあってホームにあるお風呂まで行かなくても大丈夫。外に出なくてもこの中だけでチビどもは遊べてしまう。実際大はしゃぎで滑り台や室内を走り回っているのだがせっかくここまで来て外で遊ばないわけにはいかない・・・つーかチビどもは外で遊ぶのを忘れるくらい室内ではしゃぎまくっていた。
で、外に出る。チビどもは大はしゃぎで雪遊びをしている間に僕は駅の周囲を散歩。







徒歩20秒くらいで駅舎に到着。











だーれもいない静かな駅。










 僕は冬にしか来たことがないんだが夏にも来てみたい。夏なら夕食はホームでバーベキューだ。









下のチビが雪をかき分けお遊び中。後ろには今宵のお宿のログハウス。









  いいねぇ。次は夏にも来てみたい。初めて北海道に来た23年前の夏にはここを通った。ここの駅の名前も記憶にある。その時はこの宿はまだなくて、大人になって子供ができてこの駅へ降り立つ日がこようとは夢にも思わなかった。
 
 
 
 
 
 
   しばらくチビどもと遊んで寒くなってきたので中に入り濡れたものを乾かしたりしてその後一人でまた外に出た。
雪が降り出した。








フラッシュ!!!











駅舎もフラッシュ!!!フラッシュたくと雪が際立つ。









雪が舞うホームでフラッシュをたくと












こう写る。









長万部方面。スキー場に灯が灯る。











そんな比羅夫駅を満喫する。

長万部に到着。改札を抜け近くのスーパーに向かう。今日の宿はかの有名な駅の宿ひらふ。5年ぶりの宿泊である。以前泊まった時にはおいしい夕食もいただいたのだが現在は冬季は夕食はなく自炊らしい。駅の周辺にはスーパーはおろかコンビニもない状態なのでここ長万部で今日の昼飯、晩飯、明日の朝食を調達するのだ。スーパーに向かうんだがチビどもは雪遊びをしながらくるのでなかなか来ない。早く買って帰らないと比羅夫までの座席が確保できないかもしれないのでケツをたたきながら進む。
スーパーで買い物をしてるとチビどもは自分の食べたいものを選んだあとは「外で遊ぶ」と出て行った。会計を済ませチビどもを呼び寄せ駅方面へと戻る。そして僕の昼ご飯を買いに行く。そう、
 
  


かにめしのかなやさんである。食事に関してはこの旅では最初で最後の贅沢である。長万部で降りたらこれを食べないわけにはいかない。森でいういかめし、帯広でいう豚どんみたいなもんだ。ちなみにもう一つの長万部の駅弁、もりそばの方は食べたことがない・・・。
  
  
  
  
  
  

駅に戻りチビどもはスタンプを押す。そして僕らは13時16分発の倶知安行きに乗り込む。








列車に乗り込むと車内は6割がたの混み具合。4人掛けのボックス席で丸々余っているところはなくとりあえずチビどもは4人掛けの隣り合わせに座らせ僕は通路の向かい側の2人で向かい合う席を確保。そして下のチビを連れ外に出る。





そして入線してきた函館行きのスーパー北斗をパチリ。










キハ150もパチリ。そして列車は倶知安に向け出発した。チビどもに昼ご飯を食べさせながら僕も弁当を開く。









久々だ。3年振りかな。













おぉうまそう!!!あっという間にペロッと平らげた。ちなみに向かいの人もかにめしを食べていた。






 そして列車はあの駅に到着した。あの駅とはそう、

蕨岱である。








 来年の3月で廃駅となるこの駅は秘境駅としても有名である。ここ数年、ものすごい勢いで秘境駅が姿を消している。秘境駅どころか路線自体が廃止されたりもしている。今回は廃駅を免れた駅も再来年はターゲットにされるかもしれない。安泰な秘境駅なんてないんだよな。特に北海道は。




列車は黒松内に到着。昔この駅を始めて認識した時には「本線らしい格式のある駅舎だなぁ」と思ったもんだ。昔々はこの函館線の山線が函館ー札幌のメインルートであった。











熱郛で行き違い。







  


後ろはキハ40.







山線らしい風景が続く。










 
尻別川沿いに走る。










そして列車はニセコに到着。さぁ次だ。










さぁ着くぞ!!!「車内には比羅夫スキー場に来た人は次の倶知安で降りるよう。比羅夫には公共交通機関がないので降りないように」的なアナウンスが流れる。








比羅夫にとうちゃ~く。これまで通過したことは何回かあったけどホームに降り立つのは5年振りだ。









列車は終点、倶知安に向け発車。










見えなくなるまで見送った。









 


ごった返す改札を一度抜け駅のスタンプへと向かう。今回の旅ではチビどもを盛り上げるために駅スタンプを押していくことにしたのだ。そしてその一発目がこの新函館北斗駅なのである。しかし乗り換えまで時間はあと5分弱。大急ぎでスタンプを押して改札をくぐりホームに降りると同時に僕らが乗るスーパー北斗9号が入線してきた。
思った以上にホームには人の姿が。指定席は取ってあるんだがデッキに人があふれていてなかなか乗りこめない。仕方がないので僕が先頭になりチビどもを後ろに従え重戦車のごとくデッキの人混みをかき分けながら座席へと向かう。ぶひぃ~。ほんと指定をとっといてよかった。 これから長万部へと向かうんだが計画段階では函館に向かうというものも考えていた。しかしチビに「五稜郭行くか?」「函館山行くか?」「金森倉庫行くか?」と聞くも「行かない」との回答。函館山に関してだけは「夜なら行きたい」ということだったんだが夜まで函館にいたのでは宿までたどり着けない。ちなみに今宵の宿は比羅夫である。
列車が発車すると次の駅は大沼公園とのアナウンスが。函館から大沼公園までこんなに近かったっけ?と思うもよく考えたらここは函館ではなく元の渡島大野こと新函館北斗であった。しかし調べてみると函館からでも大沼公園まで特急で30分ほど、普通列車でも40分ほどであった。意外と近かったんだなぁ。走ること9分。あっという間に大沼公園に到着。こんだけ近けりゃ新幹線効果が期待できるな。でも将来新幹線が全通した時に並行在来線として切り捨てられる危険はないんだろうか???って思ったけどよく考えたら貨物列車を走らせねばならんのでここが廃止されることはないだろう。最悪3セクで生き残るであろう。

前方に駒ケ岳の雄姿が見えた。
 
 
 



 
 
 
カチンコチンの小沼。











初めてあれを見た時はほんとびっくりした。











あれは大学3年のちょうどこの時期だったかな。ふと顔あげたらあんなのが見えたからほんとびっくりした。ここを通過するのは快速ミッドナイトだったりはまなすに乗るために函館に向かう途中だったり基本的に夜だったのでこんなところがあるとは知らなかった。
ところで気になったのがこの辺りの木がいたるところでなぎ倒されていること。件の台風で倒されたのかな???一昨年の年末に根室に行った時になぎ倒されてるたくさんの木にびっくりしたけどその時と雰囲気が似ている。その時の話はこれ→http://ponpoko.blog.shinobi.jp/http---ponpoko.blog.shinobi.jp-_5/%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%80%802015%E3%80%80%E5%85%B6%E3%81%AE%EF%BC%91%EF%BC%98
その後も駒ケ岳と寄り添って走る。見る角度が変われば違う山のように見える。






「おぉ~噴火湾だー」と思えば











森に到着。時間があればいかめしを買いに行きたいところだが今回は特急の旅。停車時間はわずかに1分。これじゃ無理だ。








噴火湾を眺めながら列車は走る。











しくったなぁ~。駒ケ岳もあったし進行方向右側の席をとればよかったなぁ~。











間違いなくこの列車に関してはあっち側の席をとるのが正解だった。予約の時にはそこまで考えが及ばなかったわ。
ところで沿線では相変わらず木々がなぎ倒されている。









そうとう荒れ狂ったんだな。












北海道にはもう23年通ってるけど木々がこんなに倒れてるのは一昨年の根室を見て以来。それまでこんな光景は1度も見たことがなかった。
ここは倒れた木々が片づけられたのかな???なんかえらいすっきりしている。







ここは片付けられている。









そして列車は八雲に到着。さすが特急。めちゃくちゃ早いわ。










八雲を過ぎてもなぎ倒された木々の風景は続く。ここは片付けられてたけど










  ここは向こう側に倒れたまんま。










というようなところを越えるとこういうひらけたところを走る。青い空、白い地面。










そして列車はあっという間に長万部に到着。新函館北斗から1時間10分ほど。早いわ~。









車内から出た瞬間、チビどもはそっこー雪遊びを始める。
 
 
 
 
 
   
 
 
 
 
 
すると間もなく反対側には臨時の北斗が入線。おぉ~!!!お顔のカラーが新しくなってる。 








僕らを乗せてきたスーパー北斗9号は札幌に向け出発していった。










臨時の北斗。後ろはノーマルなカラーである。









扉が閉まって出発進行!!!函館までお気をつけて~。というわけで長万部までやってきた。







12月29日。いよいよ北海道に向け出発である。新幹線が6時32分なので5時56分のゆりかもめに乗らねばならん。
5時15分起きという風にしてたんだが下のチビがなかなか起きない。家を出たのは5時48分。急がねば・・・と思い駅向かって歩いているとなんとゆりかもめが到着。「えぇ~!?」
時刻は5時51分。この時間帯に5分後に次のがくるんか???自分が時刻を間違えてたのかと大いに焦る。次の便だと東京駅に着くのがギリギリだったはず。まぁ自分一人ならいいんだが荷物満載で下のチビを連れて混雑している東京駅を走らねばならん。う~む、厳しい・・・。
改札を抜けホームに上がる。「新橋からタクシー乗るほうがいいのかな?」とか思いながら時刻表を見るとなんと5時56分の便は確かに存在した。おぉえらいぞゆりかもめ!!!土休日ダイヤなら山手線だって運が悪けりゃこの時間帯は10分近く開いたりする。
新橋で山手線に乗り換え東京駅へ。
僕らが乗るのははやぶさ・こまち1号。東京駅で函館行きの文字を見る日が来るとはね。あれだけ新幹線は嫌いだと言いながら北陸新幹線も北海道新幹線も開業したその年に乗っている。正直嫌いではあるんだが実際できてしまったしその影響でこれまでのような旅はできない。すっきりはせんが現実を受け入れるしかない。

   車内に乗り込み荷物を置いたら撮影タイム。上のチビはすでに電車好きは卒業したが下のチビはまだまだ電車好きである。
    
    
    
    
    
    
    
     
   
隣に停まってるE7系もパチリ。









列車は定刻に発車。しかし気になったのがデッキに乗り込んでる人々。この列車は全席指定なので乗れないはず。あの人たちは勝手に乗り込んできていると思っていたんだが調べてみると立席特急券で乗れるらしい。へぇ~知らんかった。だったらムーンライトながらとかでも乗れるんだろうか???まぁあれは快速なんで特急券はないんだがたまにデッキに立ってた人を見てたんで。つーか立席特急券とかってまだあったんだな。昔、広島に住んでた頃ブルトレに乗りたくて岩国ー広島間と防府ー広島間を立席特急券であさかぜに乗ったことがある。それっきり立席特急券なんてお世話になったことがなかったので今でも存在してることに「へぇ~」となった。東京を出るとすぐに地下に入り上野に到着。そして再び地上に出る。そして東京なんだか埼玉なんだかよくわからんところでふと窓の外を眺めると・・・「おぉぉぉ~!!!」
 なんと富士山が見えた!!!こんなとこからでも富士山見えるんだな。すげー!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それからしばらく富士山はお付き合いしてくれた。 大宮に到着しようかというところでも見えたし・・・









大宮を越えてもしばらく見えた。う~む、お見事!!!

列車は栃木に突入。あの山なんだろねぇ。那須岳か???わからん・・・。






列車はあっという間に仙台へ。いつもの旅なら朝一に東京を立って仙台に到着するのは昼過ぎだ。というわけで広瀬川を渡り








ビルが見えてきたら











仙台駅に到着。時刻は8時02分。かぁ~1時間半で仙台か。いつもなら黒磯を過ぎたあたりだ。








仙台を越えて再び列車は北を目指す。どの辺から雪が出るのかなと注目してみる。










盛岡の手前でもこんな感じ。屋根にうっすら雪化粧というのはあってもまだ全然雪景色ではない。








なんかすげー形のお山だな。子供が絵にかく山みたいだ。










というわけで盛岡到着。











盛岡!!!ここで旅の相方、こまちが切り離される。といっても全然姿が見えないので何の実感もない。ホームに降りて見に行くこともしなかったし。ちなみに子供らは上野を出てからそっこー暇し始めた。しかしそんなことは計算済みなのでiPadでウルトラマンの動画を見せる。おかげで多少のいざこざはあるけど概ねおとなしい。しかし父親的には窓の外を眺めて旅してるなぁということを感じてもらいたいし「仙台とはこんなところ」「盛岡とはこんなところ」「ここまで来ると雪が積もってる」なんてことを発見してもらいたいんだが全然である。ちなみに仙台に着いたとき上のチビに「ほれ、仙台着いたぞ」というと返ってきた答えは「ふ~ん」であった。
盛岡を過ぎるとあたりは雪景色。ここらでやっとこさ東北に来たなぁと感じる。






そして二戸に到着。ここから先は各駅停車になる。まぁ盛岡から先は本数がぐっと減るので理解はできるんだがその中でもいわて沼宮内はかわいそうな駅である。盛岡と二戸の間の駅なんだがここはスルーされて下りに関してはざっくり2時間に1本くらいしか列車が停まらない。まぁ利用客が少ないのだから仕方がないのかもしれんがだったらそもそもこの駅はいるんかいってなる。ウィキを見たら一日の乗車人員は85人。う~む、なんでここに新幹線の駅を造ったんだ???盛岡にも二戸にもIGRで30分くらい。こんなところに何億もかけて駅を造るとは・・・。維持費もかかるだろうに。まぁ政治的な何かがあるんだろうな。長野新幹線・・・じゃねーや北陸新幹線の安中榛名みたいなもんか。
 車窓は北国らしくさみしくなる







なんか建物が出てきたなぁ~と思ったら


 
 
 
 
 
 
 
 
 
  七戸十和田に到着。ちなみに八戸は撮り忘れた。十和田という文字を見ると十和田観光鉄道を思い出す。乗ろう乗ろうと思ってて実際乗る予定もあったのだが盛岡駅で電車を乗り遅れたりして結局乗れないまま廃止となってしまった。





七戸十和田を出発。車窓には雪景色が続く。











 
建物が増えてきたなと思ったら









新青森に到着。八戸も終着駅としての期間は短かったけど新青森も短かった。とはいえこちらは正真正銘の東北新幹線の終着駅であって北海道新幹線の起点の駅である。八戸はただの中間駅になってしまったけどこちらは終点・始発の駅であるので八戸のようなダメージは全く関係ないのだろう。しかしまぁここまで東京から3時間20分。いつもの旅なら20時だ21時だの到着するのが新幹線に乗ってしまえばこの有様である。正直まったく旅情はない。ただの移動手段。高速移動する箱である。
新青森を出発。ここからは乗りつぶしの未乗区間である。









そして間もなく奥津軽いまべつ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 元「津軽今別」。なんで今別がひらがなになったんだろうね?しかしほとんどの列車が通過だったこの駅に新幹線を停めるとはね。政治的なことなのか運行上のことなのか。よくわからん。
建設中の津軽いまべつ駅。よく調べたら形の上では津軽今別駅とは別もんらしい。あちらは正式に廃止。こちらは新幹線開通と同時に新しく誕生したらしい。






昔はこうでした。昔のブログ参照→http://ponpokosmile.blog.shinobi.jp/%E6%97%85/%E6%9D%B1%E5%8C%97%E3%83%BB%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%80%80%E4%B9%97%E3%82%8A%E9%89%84%E3%81%AE%E6%97%85%E3%80%80%E5%85%B6%E3%81%AE%EF%BC%91%EF%BC%97
 
 
 
 
 
  
新幹線開通で停まる列車の本数が3.5倍だ。










列車は木古内に向け出発。いよいよ青函トンネルへと突入だ。これまでは青函トンネルに入るまでもワクワクしたし青函トンネルの中でもワクワクしたし青函トンネルを出た時にも「うわぁ~北海道だー!!!」と感激したもんだが今年はとうとう新幹線での通過である。




そしてあっという間に青函トンネルを通過。トンネル内は速度が140km/hに制限されているのでいうほどあっという間ではないのかもしれんがそれでもこれまでの感覚でいえばあっという間だ。そして列車はまごうことなく北海道の大地を走っている。う~む、あっけない。旅情もない。「はぁ~るばる来たぜ♪♪♪」という感覚も全くない。なんかちょっと虚しささえ覚えたりする。



そして列車は木古内へ。う~む、あっという間だ。なんか去年までとは大きく時代が変わってしまったと感じる。なんかこれまでの荘厳さというか重々しさというか北海道への「遥かなる鉄路」って感じが全くなくなった。去年までも新幹線に乗ればこれと大した変わらんような感じだったんだろうが東京から新幹線で北海道に来るのが初めてな者からすれば隔世の感がある。


建設中の新幹線木古内駅。










新幹線の駅舎の横で肩身が狭そうな江差線のキハ40。
昔はこうでした→
http://ponpoko.blog.shinobi.jp/http---ponpoko.blog.shinobi.jp-_5/%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%80%802014%E3%80%80%E5%85%B6%E3%81%AE54_138
ちなみに青函トンネルを出たところには知内駅という知る人ぞ知る駅があった。そこを訪れた時の話→
http://ponpoko.blog.shinobi.jp/http---ponpoko.blog.shinobi.jp-_5/%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%202014%20%E5%85%B6%E3%81%AE55

そして列車は新函館北斗へ到着。終点である。









思ったよりも多くの人が乗っていた。改札はこんな感じ。









 この駅もこないだまでは渡島大野という何の変哲もないローカル駅だった。この時の話→
http://ponpoko.blog.shinobi.jp/http---ponpoko.blog.shinobi.jp-_5/%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%80%802014%E3%80%80%E5%85%B6%E3%81%AE51

というわけで北海道に上陸した。

というわけで12月29日。今日は名古屋まで子供を迎えに行く・・・というか川西から来た嫁と上のチビ、嫁の実家にいる下のチビと名古屋駅で合流するのだ。本来なら今日は休みのはずだった。なので当初は嫁が子供を連れて東京まで来てその後岐阜の実家に引き返すという予定をだったんだが僕が名古屋まで迎えに行くことにした。普通電車を乗り継いで。そうすることで嫁の東京ー岐阜羽島間の特急料金を浮かそうと思ったのだ。名古屋で乗り込む新幹線の発車時刻は17時03分。というわけで時間よりも早く行って久々に学生時代に住んでたあたりをぶらぶらしようと思ってたんだが昨日の夜に急きょ本日出勤せねばならなくなった。超久々に金鯱とか行きたかったんだが・・・。友達にも会いたいなと思っていたんだが・・・。ほんとうちの会社ってブラックだ。
朝九時に会社に行き9時20分に会社を出た。そして田町から電車に乗る。品川で下車し東海道線に乗り換え。その時間を使って嫁の実家用のお土産を買う。とりあえず東京ばな奈のキャラメル味にしたんだがレジで会計するまでの行列が長い長い・・・。乗り換える電車は9時48分発の熱海行きなんだが会計が終わったのが発車3分前。急いで東海道線のホームに降りるもなんか閑散としている。電光掲示板を見ると次の列車は9時51分発の小田原行きとなっている。「ん???」とパニックになりながら時計を見るとまだ9時48分になっていない。「なにこれ???」と思い状況を把握するととんでもない勘違いをしていたことが判明した。僕的には気分はすでに正月休みだったため勝手に今日から休日ダイヤだと思っていたんだがJR的には平日ダイヤ。12月30日からからが休日ダイヤであった。つーかいきなりドジをかましてしまい電車に乗り遅れてしまった・・・。9時51分発の電車は小田原止まりなんで次の10時02分に乗らねばならんのだがなんか待つのがめんどくさいのでやってきた小田原行きに乗り込む。車内では寝たり本を読んだりしながらのんびり過ごす。そして小田原の一つ手前鴨宮で下車。小田原まで乗ってしまったら乗り継ぐ熱海行きで座れないかもという危惧からである。続いてやってきた熱海行きは座れなかったけど次の小田原で人が入れ替わるので座ることができた。そして列車は終点の熱海へ。
熱海からは沼津行きに乗り換え。












暫し走ると富士山の裾野がちょろっと見えた。列車は三島に到着。ここで多くの人が一斉に下車。新幹線に乗り換える人も多いのかな???










  そして12時07分、列車は終点沼津に到着。12時20分発の次の電車までに弁当を食べる。すると列車が入線。しかしここが始発だと思ってたのになんかすでに人が乗っているではないか。「なんじゃこれ???」時刻表を見るとこの列車、お隣の三島が始発であった。だからみんな三島で降りたんだなぁ。








 ホームには輪行の人が。その恰好で電車に乗るのね。まぁ余計な荷物は邪魔ですもんね。













そして列車は西へと向かう。ただでさえ面白みのない東海道本線。さらにここは昔から恐れられている魔の静岡。何の変哲もない景色が延々と続く。由比あたりで海が見えるとちょっと気持ちも和むが後は何の変哲もない景色が続く。(静岡の人、すまん)
そして興津で下車。列車は島田行きだったんだがどうせ島田で興津始発の列車に乗り継ぐのでここで下車したのだ。で、興津始発の浜松行きの列車に乗り込む。








列車は浜松行きに向け発車。途中で県都静岡も通るんだが特に街の景色に見どころもなく通過。去年は悪沢岳・赤石岳の山行で下車したけど静岡の街というのは合併しまくって政令市にはなったけど本質的には地味な街である。(静岡の人、すまん)
そして列車は終点の浜松に到着。











次は岐阜行き。4両か・・・。ま、座れるだろう。多分・・・。













で、列車が入線。すると「なにぃ~!!!」
なんと中に人が乗ってるではないか。「なんじゃこりゃ?またか???」












とりあえず列車に乗り込む。















とりあえずボックス席の通路側を確保。そして時刻表をめくると「うぬぬ~」
この列車、島田始発であった。土休日ダイヤだったらこの列車は浜松止まりで改めて岐阜行きに乗り換えねばならんのだが今日は平日ダイヤ。入り口が休日ダイヤで時刻表を見ていたので頭がなかなか切り替わってない。凡ミスの極みである。
 で、列車は岐阜を目指す。
 
浜名湖通過中













列車は豊橋に到着。ここで新快速に乗り換え。列車の到着が数分遅れてるらしく乗り換えまで時間が少ないとのアナウンスが流れる。というわけで新快速のホームへと走る。車両に飛び込むと間もなく発車。ここからはわりかしなじみのある区間だ。久々ではあるけど面白味はない・・・。





で16時28分、名古屋に到着。ここで嫁と子供と合流。













久々にお義母さんと会いお土産を渡し、子供を連れて東京へ向かうべく新幹線に乗り込む。指定席をとってる奴より2本早い16時49分ののぞみに乗車。うまいこと3人掛けの席を確保。下のチビは幼稚園なのでタダである。しかしまぁ新幹線の速いこと。これまで7時間かけてきた道のりを凄まじい勢いで早送りしているようなスピードで駆け抜ける。浜松も静岡もあっという間だ。というわけで18時23分、わずか1時間半余りで品川まで帰ってきた。その後は山手線で田町まで戻り12月29日が終わった。

今年もこの季節がやってきた。年末年始の北海道の旅である。相変わらずタイトルはおかしいがもう何年もこのタイトルルやってるのでこれでいいのだ。
しかし今年は去年とは何から何まで自分と違う。まずは一人旅ではなくお供がいる。上と下のチビを連れていくのだ。一応嫁にも声はかけたが「スキーじゃないなら行かない」という。岐阜の実家に帰るというのでお任せした。そして今回はぎりぎりまでJR北海道の動向が不透明だった。台風の大被害で根室線がずっと不通であったのだ。東鹿越ー新得間は今でも不通区間だが(この区間、JR北海道は廃止するつもりなので復旧させるつもりはないのかも)、新得ー御影間が不通。特急も札幌―トマム間の運行でそこから先は代行バスというどうにもこうにも困った状態になっていた。さすがに年末年始の書き入れ時にスーパーおおぞらを走らさないわけにはいかないだろうとたかをくくっていたんだが予想は外れ年末年始の事前予約の際にも復旧のアナウンスはなく、「マジでやばくねーか???」と心配になり札幌ー釧路間の高速バスを保険で予約しておいた。実際にはギリギリで復旧し、そっこー指定席を押さえてこの区間は当初の予定通りスーパーおおぞらで駆け抜けることとなった。ちなみに今回の日程なんだが僕の休みがなかなか決まらないので紆余曲折あったものの結局12月29日に子供を東京まで運んで来て翌29日から北海道への旅が始まり翌年3日に東京へと戻ってくるというものだ。今回は18きっぷも北海道&東日本パスも使わない。子連れなので普通に乗車券を買い新幹線と特急で突き進む。ただし少しでも安くしたいので乗車券は行けるとこまでひと筆書きにした。川西池田から室蘭線の追分まで。経路でいうと福知山ー東海道ー東海道新幹線ー東北新幹線ー北海道新幹線ー函館ー千歳ー石勝(ここで一度追分を通過)-根室ー釧網ー石北ー函館ー室蘭経由で再び追分へ。ここでひと筆書きが打ち切られてそこからは苫小牧まで乗車券を買い足した。

これがこの旅の切符。なんで乗変になっているのかはまた後の講釈で・・・

ちなみに帰りは苫小牧から大洗までフェリーだ。本来は2日の夜に帰ってくる予定だったんだがなんと元旦はフェリーが運休だったため1日行程を伸ばした。ということでここまでも随分と長くなったので続きは次回!!!

今週は六甲全縦のために帰省した。金曜の夜に東京駅の八重洲口から高速バスで大阪に帰った。土曜日は年末年始の北海道の旅に向けて子供ら用に暖かいフリースを買ってやろうとエキスポシティのモンベルに行った。まぁ買う・・・のではなくたまったポイントを一気に放出し1円も払わずしてクリマエア ライニングジャケット を2着手に入れた。2着でほぼ1万円なんだが貯めに貯めたポイントで購入。2年以上、自分のものは一切買わずに貯めてきたポイントである。一昨年はこれまた懸命に貯めたポイントで上のチビにダウンジャケットを購入。モンベルのポイントに関しては子供らために使っている。
モンベルで用事を済ませた後はポポンデッタでレイアウトやってその後なんだかんだあって帰宅。年末はこれを着て親子3人で北海道に行く。嫁はついて来ない。例年通りのバラバラな家族だ。まぁ今回は久々に一人旅じゃない北海道だ。5年ほど前には上のチビと二人で北海道に行ったんだが下のチビと嫁抜きで旅をするのは初めてだ。単身赴任で子供と過ごす時間が少なくて寂しい毎日なんだがこの年末年始は楽しみである。

明けて日曜日。ゆっくり起きてまずは横浜へ。昼飯を食いに中華街へと向かう。横浜駅でみなとみらい線に乗り換え中華街へ。駅でも色々と食べ放題のチラシが置かれておりそれらをとりながら改札へと向かう。日曜の午前、観光客多し。改札を抜けると7,8割がたの人達は中華街方面へ向かう。
 横浜の中華街に来るのは3回目だ。1回目は大学のゼミ旅行で横浜港見学に来た時の晩飯がここだった。2回目は自分らの結婚式の打ち合わせの帰りに嫁と。で、今回だ。





 
ここ横浜の中華街は神戸の南京町よりも規模が大きい。長崎の中華街へは行ったことがないけどあちらは南京町よりもさらに規模は小さいらしい。







どこの店にするとか全然調べていないが食べ歩きをする気はなく食べ放題の店をさがす。で、プラプラした後駅でチラシをとった食べ放題の店に入る。タッチパネルで注文するタイプのお店で待つことなく席につくことができた。席につくなりやれ北京ダックだアワビのなんとかだのふかひれのなんとかだのを注文する。うまいことはうまい。しかしミスター味っ子的なリアクションを起こすには至らない。ひとしきり食った後で「北京ダックとかはない安いコースでもよかったかな」とか思った。
腹いっぱいになり店を出る。中華街の中を探検し腹ごなしに山下公園へ。その後関内駅に向け歩く。途中横浜スタジアムの横を通る。ちょうどカープ戦をやっている。H野君が「見ていく?」とか聞くけどこれを見てたら夕方になってしまう。僕的にはこれから都内に戻り行かねばならないところがあるので今回は無し。しかし関西人のH君的にカープ対ベイスターズなんて見て面白いのか???はたまた僕に気を使ったのか???ちなみにチケット売り場の前まで来ると「本日すべて売り切れ」的な表示が出ていた。
関内駅に到着し根岸線で横浜駅へ。で、そっから東海道線で品川、さらに山手線で浜松町へ向かう。ここから増上寺へと向かうのだ。なんか知らんが嫁がここの勝ち運のお守りを買って来いという。家から増上寺まで散歩がてら歩いていける距離ではあるんだが平日は仕事に忙殺され完全に無理。来週帰省するので今日のうちに買うのだ。
ここの門をくぐり








 

お寺へ。いつも思うけどでかい寺である。










東京タワーのおひざ元である。








せっかくなんで参拝し、特徴的な黒の勝ち運のお守りを買いに行った。で、寺の中をぷらぷらしていると絵馬のぶら下げてあるとこに出る。すると「おぉぉぉ~!!!」
なんかKAT-TUNのファンらしき人達の絵馬ばっかりである。ちなみに嫁もここ最近何を思ったかいきなりKAT-TUNにはまりこちらは困惑している状況なのである。何じゃこりゃと思って見ているとどうやらここのお守りとの関係が見えてきた。かちうん→かつうん→かつーん→KAT-TUN・・・え?そういうこと???
どうやらまんまと嫁のKAT-TUN狂いの一環に巻き込まれたようだ。勝ち運のお守りを買って来いとか言うからパチンコとか競馬とかを始めるのかと少し心配してたんだが。つーか勝ち運お守りならここで無くてもいろいろあると思うんだがなんでここなんだろう???ちなみに関西なら箕面の勝尾寺だって勝ち運のお寺だ。
とりあえず僕個人の用事は済ませた。時刻は16時過ぎ。最後はH君が東京に来たら行きたいといっていた五反田のハンバーグ屋へ行こうとするも昼の中華の食い放題が全然消化できておらずまったく飯を食う気分にならない。それはH野君も同様らしく結局今回はハンバーグ屋はやめにしてH野君は予定より早く家に帰ることになった。
品川で見送って家へと帰る。いつも一人の週末なので久々に人と過ごす週末であった。今回はいろいろ行ったな~。まだまだ東京は行ってないところが多いと実感した2日間であった。ちなみに後から地図で見ると六本木も赤坂も家から近かった。まぁ同じ港区だからな。チャリで余裕で行ける距離だ。まぁ基本用事はないから行くことはないだろうけど・・・。

目的の六本木ヒルズにはやってきたんだが正直なにをしたいとかいうのもないしここで何ができるのかもわからない。というわけで六本木ヒルズををあとにしお次はテレ朝へと移動。局の中はのび太の部屋があったり徹子の部屋のセットがあったりMステのタモリがいたりとテレ朝ワールドが広がっていた。
テレ朝をあとにし毛利庭園を歩く。報道ステーションではここでお天気をやってんだなと感慨に浸りながら移動。お次の目的地は赤坂だ。歩いていこうとしたけどめんどくさくなってちいバスでいくことにした。ただこのちいバス、どこを走ってるのかわからんが多分まっすぐ行かずにくねくねといろいろ立ち寄りながら赤坂に向かっていると思われる。途中、赤坂小学校と赤坂中学を発見。六本木中学に負けず劣らずすごいインパクトの学校である。想像以上に時間をかけてやっとこさ赤坂に到着。赤坂・・・初めて来たぞ。六本木よりもなんか繁華街的な感じがする。で、ここ赤坂ではTBSへと向かう。なんかテレビ局めぐりって感じである。

ここもテレ朝同様中に入って見物。どういう人たちなのかわからないがソファーでくつろぐ人がやたら多かった。














しばらく局の周辺で過ごし特にやりたいこともないので今度は新宿へと移動。去年もH野君とは新宿で飲んだのだが今年も飲みは新宿だ。別に新宿にしかない店ではなく礒丸水産に入る。ちなみに一度行ってみたかったお店である。海鮮をつつきながら会社のことやら子供のことなんかを話しながら飲む。いつもはビールばっかりなんだが一度飲んでみたかったホッピーを注文。人から中だの外だのといろいろ説明は聞いてはいたんだが自分で頼んでみてやっとこさ意味が分かった。単身赴任でいつも週末はひとりぼっちなんだが今日はいろいろ話をしてひとしきり飲んだ。そんで「んじゃ帰るか」となり山手線で家へと帰った。

月島のもんじゃ焼き屋を出て駅に戻る。次に向かうのは六本木である。東京に来て3年目。その間一度も六本木に行っていない。つーか過去に一度行ったっきりでその時も駅の周辺をちょろっとうろついただけである。正直行ったことがないのとおんなじである。駅の路線図を見るとメトロではどうやっても乗り換えが必要。しかし都営だと乗り換えなしで行ける。ということで運賃は多少高いけど大江戸線で六本木へと向かった。大江戸線は都庁前にあるウィラーの高速バスターミナルに行く時に乗る路線なので少しなじみがある。そしていつもは素通りする六本木で下車。もうなん年か振りの六本木である。どこに行ったらよいのかわからないのでとりあえず六本木ヒルズを目指す。で、せっかくなのでテレ朝も見物することにする。ということでまずはテレ朝に向かうことにした。駅の出口にある周辺の案内地図を見ると「おっ!!!」なんか芋洗坂なる坂道がある。ほぉ~、こんな地名が世の中にあったのね。どこぞの係長のオリジナルの名前かと思ってたんで新しい発見であった。その芋洗坂を下っていると「おぉ~!!!」 そこに六本木中学なるものが現れた。なんとゴージャスな校名なんだ。私立の学校かと思いきや港区立。公立の学校である。しかしすげーな。かっこよすぎるぞ。中学だけど大人の香りがプンプンする校名である。名古屋の大学生だった頃、伏見というところで公文の先生のバイトをしていたんだがそこの学区に栄小学校という学校があった。栄と言えば名古屋の中心地である。そのころはまだまだ田舎もんだったので(まぁ今でも十分田舎もんだが)「すげーな。栄に小学校があるのか。」と驚いたもんだが今回の六本木中学はそれにさらに輪をかけて驚いた。僕の行きつけの熱帯魚屋が銀座にあるんだがその道中に銀座中学がある。それにもビビったけどこの六本木中学の方が名前的にさらにゴージャス且つおしゃれである。H野君と「すげーすげー」と言いながら歩いているとでかい通りに出てそこを渡ると右手にテレ朝が現れる。右も左もなんともおしゃれな街並みを見ながら坂道を登っていく。けやき坂である。そういやけやき坂46っちゅうのもいるなぁ。この辺の坂は芸名だったりグループ名になったりしている。そういやどこにあるのか知らんけど乃木坂ってのもこの辺らしい。
テレ朝の横っちょのところでなんか催し物をやっているので覗いていくとなんとあのちょい悪のジローラモさんがステージでなんかポルシェの誰かとトークショーをやっていた。う~む、ポルシェ。乗ってみたいけど僕には一生縁がないだろう。
なんかよくわからんがでかい建物があるので中に入ってみる。いろんなお店が入っていて人も多い。なんか「とりあえず六本木だ」ということでなんとなく六本木な気分になる。で、その建物を抜けると「ん???ここはどこだ???」 目指す六本木ヒルズの姿がどこにも見えない。「あれ~?」と思いながらうろうろしているとそこはすでに六本木ヒルズであった。近すぎて気づかんかった・・・。あとから地図を見たら歩いてきた建物が六本木ヒルズけやき坂コンプレックスというところらしくすでにそこから六本木ヒルズが始まっていたようだった。僕的には六本木ヒルズっていうでかい建物がぽつんとあるだけだと思っていた。それは六本木ヒルズの森タワーってやつだったんだけどそんなことは全然知らず完全にお上りさん状態であった。

今週末は神戸時代の同僚のH野君が遊びに来ていた。年いちペースで来ていて今年で3回目である。3回目ともなると行くところもなくなってくる。一昨年は三田界隈や築地をプラプラした。去年は都会を巡ろうということで上野、池袋、新宿、原宿からの渋谷、銀座と都会巡りをした。
今回は東京に到着したのが14時前。ぷらっとこだまで来るとこの時間になってしまうらしい。
東京駅で合流し有楽町まで歩き地下鉄で月島へ。月島・・・そう、あのもんじゃ焼きの聖地である。東京に来て2年がたつけど月島には初めてやってきた。そして14時過ぎからの遅めの昼飯である。
 月島にはもんじゃストリートなるものがある。通りの両サイドがもんじゃ焼きの店でそれが延々と続いているのである。通りの入り口にもんじゃ組合みたいなのがあってそこで1000円で1100円分使える食事券を3000円分購入。どこの店に行けばいいのかわからんのでとりあえずネットで出てきたつきしま小町という店に行くことにした。お店に着くと「予約はしてますか???」と聞かれる。飛び込みなのでそんなものはしてないけど運よく空きがあったので中に入れてもらえた。しかしもんじゃを食べるのは久しぶりだ。前に食べたのはもう15年以上前だ。名古屋で大学生をやっていたころ学校の近くに「なんじゃもんじゃ」というお好み焼き兼もんじゃ焼きの店があり、そこに友達とちょいちょい行っていた以来だ。ちなみ僕はそこで初めてもんじゃ焼きを食べた。広島出身の僕的にはお好み焼きこそ身近な食べ物であったけどもんじゃ焼きというものは未知なる食べ物であった。
そのもんじゃを久々に食べるのだ。2種類頼んで最初の1つがやってきた。「作り方わかりますか?」と聞かれ素直に「わかりません」と答える。というわけで1つ目はお店の人に作ってもらった。2つ目は自分で作れというので必死に作り方を覚える。久々に食べるもんじゃやき。う~む、普通にうまい。H野君と会社の話なんかをしながらもんじゃをつつく。そして1つ目を完食。ここでの感想は「う~む、1つでよかったかもしれん・・・」 けっこうボリュームがあってすでにお腹はいい感じに満腹だ。しかし間もなく2つ目が運ばれてきた。気を取り直して2つ目を焼き始める。焼くのはH野君である。しかし店の人に「具材の入った入れ物を傾けるな」と言われていたのにH野君は豪快に傾けてしまい具材の下にある出汁が「ざざ~っ!!!」っとぶちまけられる。土手ができてないのに鉄板の上でジュージューと湯気をあげる出汁。見かねて店の人がやってきて結局2つ目も店の人に焼いてもらった。で、なんだかんだで2つ目も平らげ大満足で店を出た。

改札をくぐりホームに向かう。乗り込む列車は8時57分発の盛岡行きである。









ホームに降りると「おわっ!!!」
ホームには大勢の人々が。青森からの8時49じ分着の列車よりも早く待ってりゃ余裕で座れると思っていたんだがこりゃ無理だ。どうやら8時21分着の列車で到着した人達や8時57分発の列車で旅する貧乏旅行者が集結していた模様。
どうにもならんので腹をくくる。列車に乗り込むも当然座れない。そして8時49分着のお客も加わり車内は通勤電車の様相を呈した。







途中の駅で若干降りる人はいたものの基本的には大きな荷物を持った人たちばかりである。普通の人なら八戸から新幹線だろ。で、この列車に乗ってるということは関東方面に戻る貧乏旅行者の可能性が非常に高い。下手こいたら大宮や上野までず~っと一緒かもしれん。そんな人たちばかり乗った列車なので座れない。北海道に行く時はまだ気持ちも盛り上がるけど今日は完全に消化試合である。どこにも寄らない。ただ東京に戻るだけである。
車内ではケータイで箱根駅伝とか見ながら過ごす。
箱根駅伝にも飽きて外を見る。田んぼが広々してるなぁと思っていると「ん???」









円錐状のきれいな山が見えた。「おぉ~あれは!!!」
早池峰山だ。早池峰山に違いない!!!(多分)
来るときは岩手山で帰りは早池峰山か。う~む、いい旅だった。

さらに進むとこんな特徴的な山容の山も。何山なんだろうねぇ。 
10時51分、盛岡に到着。もうめんどくさいので席取りゲームには参加しない。のんびり歩いてJR側の改札を通る。つーかもう少しなんとかならんもんかね、盛岡でのIGRとJRの乗り換え。IGRのホームからはJRの花輪線の列車も発車するんだから連絡用の改札とか作れないのかね???常時駅員を配置するのは人件費等の問題もあるかもしれんが18きっぷや北東パスのシーズン、それも列車が到着する時間限定でもいいからなんとかならんものか???ちなみに青森は完全に青い森鉄道とJRが一体化してるのでこのようなめんどくさい乗り換えが不必要。楽ちんである。
11時08分、一関行きの列車に乗り込む。座れない。その後一関、小牛田と小刻みに乗り継ぎ、仙台には14時23分に到着。そしてお次は14時30分発の福島行き。ここまで一関では11分、小牛田では6分、仙台では7分と乗り換え時間が短いためまともに飯が食えていない。一関では駅そばくらいなら食えたかもしれんが発車間際に乗ろうとするとぎゅうぎゅうのところに突っ込んでいかねばならんかもと思うとなんか嫌になっておとなしく乗継列車に乗り込んだ。
福島行きは仙台では座れなかったけど途中で座れた。それまでと比べると列車も長いし本数も増えるので青森からやってきた軍団もばらけたのかもしれない。

そして15時50分、列車は終点の福島に到着。この先15時58分発の列車があるがこれは新白河行き。新白河からは後からやってくる福島発16時28分の列車に乗ることになるのでここは初めから16時28分発の黒磯行きに乗ることにする。





 
しかしこの福島行き、なんと福島に到着後、列車番号を変えてそのまま黒磯行きとなることが車内アナウンスで判明。おぉ~こりゃいいわい。石北線の網走発の遠軽行きがそのまま旭川行きになるのと同じような感じである。






というわけで座席に荷物を置いたまま改札をくぐり食料の調達に向かった。
16時28分、黒磯行きとなった列車は福島を出発。そして17時17分、郡山に到着。ここで16分停車するので切符に下車印を押してもらった。
日もとっぷり暮れた。見るべきものもなくどんどん東京に近づくにつれて「あ~終わったなー」という気持ちがしみじみ湧いてくる。

白河駅にて。なんかライトアップされた城が見えた。周りでも「お城がある!!!」という声が上がりそっこー調べた子が「白川小峰城って言うらしいです。」って言ってた。すごいね、最近はなんかあってもすぐに調べることができる。




18時33分、黒磯に到着。18時38分の宇都宮行きに乗り換え。とうとう関東に足を踏み入れてしまった。そして宇都宮には19時28分に到着。ここでも途中下車の印を押してもらい19時40分発の上野行きの快速ラビットに乗り込む。15両と長いうえにここが始発なので余裕で座れる。ここまで来るといい加減疲れてきた。車内ではすることがないのでケータイのテレビを見る。するとあの大家族の石田家をやっていた。そこでは昨年の鬼怒川の氾濫のことをやっていた。じわじわ水が迫ってくる様子や水害のその後のこともやっていた。改めてめちゃくちゃ大きな災害だったんだなと思った。最後はお父さんが会社を退職。サラリーマンの愚痴を聞くにつれ自分も同じサラリーマンなので「つらいよねぇ~。」と同情した。うちは子供が2人しかいないけどあれだけの子供を育て上げるというのはそれはもう大変なことだと思う。精神的にも経済的にも。でも大変だけどその中に楽しさとか幸せが見いだせるからやってられるんだろうな~。まぁ外資系の化粧品関係の会社らしいけど給料いいんだろうな。それだけ稼ぎが無かったら家計が回らないもの。そんなことを思っていたら上野に到着。5日ぶりに帰ってきた。その後京浜東北線で田町に帰還。そんなわけで5日間の北海道への旅が幕を閉じた。

これが今回の旅の相棒「北海道&東日本パス」。最初は純粋に下車した駅だけの下車印だったけど最後の方は乗り換え時間の合間に押してもらったりした。いい思い出だ。

1月3日。旅の最終日・・・というかあとは東京に戻るだけの正直旅情がどうこうではなくひたすら東京目がけて南下する移動日である。
爆睡していた僕は間もなく青森に到着という車内アナウンスで目が覚めた。行きと違い青函トンネルとか全く気付かなかった。そしてはまなすは終着青森に到着。最後のお別れに写真撮影を・・・というようなことはせずいそいそと青い森鉄道に乗り継ぐ。
青森での時間の使い方は正直迷った。東京に向かうには八戸発8時57分に乗らねばならんのだがそれに乗るためには青森発6時25分、6時50分、7時10分発の列車がある。7時10分発の列車までは1時間ほどあるんだが正直言って帯に短したすきに長し。お風呂に行くにも忙しないし飯を食いに行くにも時間が微妙。最後なんで海鮮物が食べたい。駅前にアウガ というファッションからお食事までいける複合施設があるんだがそこの地下の新鮮市場ということろが朝5時からやっている。しかしこの正月3日にその時間からやっているのかとっても怪しい。思い切って行ってみても空振りしたらショックもでかい。電話して聞いて見りゃいいんだろうがなんとなく億劫になってやめた。というわけでそのまま八戸に向かうことにした。八戸でも1時間ほど空くんだがあちらに到着するのは7時50分。駅の近くの食堂なんかも開き始める時間かもしれない。それに期待することにした。列車に乗り込むと意外にも(?)列車は満員。立ってる人がいっぱいだ。その中でも4人掛けの席に1つ空いてるところがあったので迷うことなくそこに座る。田舎の方に行くと隣に人が座ってたりすると遠慮して座らない人が多いけど僕は容赦なく座る。だって空いてるんだもの。そりゃ座るさ(笑)。
というわけで6時25分、列車は八戸に向け出発した。
車内ではうつらうつらしながら過ごす。今日はもう帰るだけだ。眠けりゃ寝てしまえばいい。
 
雪国らしい景色の元東北本線を走ること1時間25分、














列車は終点八戸に到着。













キハ40が停まっているので記念にパチリ。












もういっちょ。










ひとしきり撮り終わると改札へと向かう。朝飯を食うためである。ここに来る途中、うつらうつらしてる間に朝飯を食うところを調べていたんだがこの八戸、中心はここではなく八戸線の本八戸。なのでこの八戸駅周辺には食べるところとかあまりない。とはいえここは天下の東北本線(元)。新幹線も停車する立派な駅である。もともと栄えてなくてもこうやって街の玄関口ともなればだんだんと栄えていくだろうと思いきや今でもそんなことはない。駅の反対側(?)は今でもなーんにもない。僕的には海鮮ものを食べたかったんだが・・・。
というわけでこの8時前という時間もあり選択肢はここしかなかった。
いかめしや烹燐さん。駅の中にあるホテルのレストランという感じなんだが朝食バイキングが800円。安い!!!海鮮は期待できないけどその値段と腹いっぱい食えるであろうバイキングという文字にやられた。






 中に入ると種類は多くないもののどれもこれもおいしそう。

というわけでいただきます!!!ご飯をオバQ盛りにして3杯もいただいた。ほんと腹いっぱいで大満足でお店をあとにした。