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兵庫から単身赴任で東京に暮らす39歳。趣味は登山とロードバイクとか言いつつも激務にやられロードバイクは部屋のオブジェと化してる今日この頃。もう一度輝きを取り戻したい!!!
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塘路に到着。駅の温度計を確認すると・・・「おぉ~氷点下20℃!!!」(ちなみにこれは駅に戻ってきてからの写真。。少し上がって19℃になってる)
いい感じだ。この天気といい今日はダイヤモンドダストも見れそうだ。
   
   
   
   
   
   
   
   
    湿原に向けて出発。滑り止めのスパイクを履かせたりなんかしてるうちに出発は6時48分。次に乗る網走行きの列車まで3時間足らずだ。急ごう。




しかし駅を出発してわずか数分。下のチビがぐずり始めた。「寒い」「なんで行かなきゃいけないの?」
なんで行かなきゃいけないのっていうけどこれが今回の一番の目玉のイベントだ。つーかこれを見せたいがためにチビどもを連れてきているのである。今はぐずってるけどシカの姿を見たらテンションが上がるに違いない。なだめながら連れていくも遅々として進まない。
7時14分、塘路橋まで来たところで初日の出。しかしここで下のチビが「顔が痛い」「足が痛い」と泣き出し完全に止まってしまった。「おぉそうか」とそんなこともあろうかと準備しておいたカイロを渡そうとしよう。靴の中に入れたら随分とマシになるだろう。しかし・・・
「ありゃ!?どこ行った???」
橋の上でザックの中身をひっくり返しカイロを探すも見当たらない。くそぉ~ホテルに忘れてきちゃったか???
下のチビは「寒い」「痛い」と泣くし上のチビまで「確かに顔が痛い」と言い出した。上のチビまでが言い始めるとなるとホントにそうなんだろう。「う~む、これは無理かもしれん」
7時22分発のの釧路行きという列車がある。これでいったんホテルに戻れば朝飯も食えるし網走行きの快速しれとこにも始発で乗れる。しかしもう時間がない。ひとまず橋の上でひっくり返した荷物をまとめようとあたふたしてると「駅まで送りましょうか?」と声を掛けられた。見れば年のころ60代と思われる女性が立っていた。この方、駅からこちらに歩いてくる途中、後ろから車で追い抜いていかれた方だった。
泣きべその下のチビに「頑張って歩けるか?」と聞くと「歩けん」とマッハで回答。親としてこんな状況を作ってしまったことに対し情けないやら恥ずかしいやら申し訳ないやらで心の底から「すんません」という気持ちでお願いした。
荷物をまとめてる間に釧路行きの列車は通過していった。しかしもうそんなこと言ってる場合じゃなかった。
駅まで車だと2,3分。「湿原でシカの群れとかを見せてやりたくて。以前上の子を連れて行ったので今回も行けると思ったのですが見通しが甘かったです。」と言い訳していると「20℃までいくと小さい子には厳しいかもしれないね」と仰られた。正直言って見通しが甘かった。昨日も一昨日も雪の中をチビどもは雪に埋もれて雪まみれで遊びまわっていたのでまさかこんなことになるとは思ってもみなかった。しかしここは気温のレベルが比羅夫や札幌とは全く違ったようだ。氷点下20℃の破壊力がここまで凄まじいとは・・・。顔はまだいいとして足元の対策は考えていなかった。僕は登山靴に中圧の靴下なのでまったく地面からの冷気は感じなかったんだが薄っぺらいゴム長のチビどもにこそ厚手の靴下を履かせてくるべきだった。
車内で少しお話をした。「どちらから?」と聞かれたので「兵庫です」と答えた。すると「兵庫のどちら?」と聞かれたので「川西というところです」と答えると「あぁ川西ですか」と仰られる。「ご存知ですか?」と聞くと「私は西宮の出身です。」と仰られてびっくり。ここで兵庫出身の方とお会いするとはなんという偶然。
駅に到着しチビどもや荷物をを降ろしていると「私、ここでユースホステルやってるんです。」と仰られた。おぉ~マジか!!!昔泊まったことがある。その時は、そのユースホステルからコッタロ湿原を突き抜けて鶴居村の民宿まで歩いた。翌朝、音羽橋で鶴を撮影しその後は鶴見台に立ちよりそして釧路湿原をぶち抜いて新富士の駅まで歩いた。コッタロとか釧路とかの湿原をぐるっと一周したような感じだったんだけど最後は時間が無くなって釧路川のほとりを新富士の駅まで大汗をかきながら走った思い出がある。
そのことをお話ししたんだけど当たり前だけど憶えてはおられなかった模様。「鶴居まで歩きます」と言った時に「遠いですよ。どれくらいの時間で予定していますか?」と聞かれ「途中で写真を撮ったりするので7,8時間ですかね。登山で足腰は鍛えてるので頑張ります」というような会話をしたのでもしかして憶えてるかなと思ったんだが。まぁ当然だわな。もう10年も前の話だ。今は冬季はユースは閉めておられるそうだ。今回の旅でもここのユースに泊まるかどうかも検討していたんだが結果的に釧路のスーパーホテルに泊まることになってたな。
ちなみにここのユースから新富士の駅まで歩いたときは鶴見の民宿のご主人にも面白がられた。宿泊の予約の際に僕が車でないことがわかると「正月はバスは休みだよ」と言われ「はい。なので塘路のユースから歩いていきます。翌日は新富士の駅まで歩きます。」と言うと「たまにいるんだよな~、そういうやつ。」って笑われた。当日は宿の常連の人がホントに僕が歩いてるのか車で様子を見に来て「ホントに歩いてる!!!」ってびっくりしたらしい。ちなみにこのことを書いていたら日暮れが迫ったころ腹が減って行動食のパワーバーを食べようとしたら石ころみたいにカチコチになってて歯が折れそうになったことを思い出した。

丁重にお礼を言ってお別れするとチビどもはそそくさと駅舎に入ってストーブの前に張り付く。「外で雪で遊ぼう。」と言っても「いい。寒すぎる。」といって出てこない。昨日も一昨日もあれほどキャーキャー言いながら雪で遊びまくってたのにこの変わりようはなんだ!!!改めて氷点下20度の破壊力を思い知った。しかしここでこんなことになるとは思わなかった。今回の旅で最大の目的地である。正直何とも言えないやるせなさに包まれる。ここで野生のエゾジカやタンチョウ、エゾリス、キタキツネをまじかで見せるために大枚はたいてやってきたのに・・・。これが無かったらわざわざ釧路まで来る必要もないわけで・・・。函館・小樽・札幌をべたべたな観光客として周ってりゃよかったわけで・・・。これじゃただの乗り鉄の旅なわけで・・・。
なんとかここに来た意味を見出そうと一人駅舎を出る。まずはダイヤモンドダストだ。今日の条件ならば湿原じゃなくても見れるはずだ。すると・・・「おぉ~!!!」
出たぞ、ダイヤモンドダストだ!!!場所は駅の出たとこ。出入り口から徒歩1秒。太陽の日に照らされてキラキラしている。ちょっと弱々しいので写真には写らんがダイヤモンドダストである。チビどもに「お~い、ダイヤモンドダストだぞ!!!」というも「いい。写真に撮っといて。」という。バカな事を言うなと出入り口まで呼んでみさせる。すると「おぉ~」
思ったほどのリアクションではないが反応はあった。つーかダイヤモンドダストだぞ。兵庫じゃ見れないんだぞ。もっとありがたがれ!!!
チビどもは再び駅のストーブの前へ。僕は周囲でシカがいないか探す。
ホームから双眼鏡も使って探すも見当たらない。チビどもが「なんかいる?」と出てきたけどいい報告はできない。






その後ラッセルをしながら駅横にある展望台に登る。すると・・・

おぉ~おったぞ!!!はるか遠くに茶色い点々が見えた。双眼鏡で確認するとやはりシカ。ホントは目の前で見せるはずだったんだが今回のところはこれしかできん。駅に戻って「シカがおるぞ!」というもはやり「写真撮っといて」というのでなだめて盛り上げて何とか駅の外へと連れだした。下のチビは「足が痛い」というの展望台まで担いでいった。「見えるか?」と聞くと「あー見える見える。」う~む、もっと驚いてくれ。僕が思ったようには驚いてはくれない。つーか遠いもんな。現場に行けばあっちにもこっちにもシカ・シカ・シカ。しかもめっちゃ近い。う~む、不発だ。金と時間かけてここまで来たんだが不発だ。あーもう目の前にタンチョウヅルの1羽でも飛んできてくれねーかな。

ちなみに去年はこんな感じだった↓



この時の様子はこちら→http://ponpoko3.blog.shinobi.jp/%E6%97%85/%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%80%802016%E3%80%80%E5%85%B6%E3%81%AE15

http://ponpoko3.blog.shinobi.jp/%E6%97%85/%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%80%802016%E3%80%80%E5%85%B6%E3%81%AE14

そうこうしてるうちに時刻は9時半を回った。網走行き快速しれとこの時刻が迫る。
 駅に戻って荷物をまとめてると釧路行きの列車が到着した。あわてて荷物を担いでホームに出ると快速しれとこは途中でシカをはねて遅れているとの情報が。つーかそこでシカピッピかよ~。でもはねられるとこをチビどもに見せるわけにはいかんな。
ということで時間が空いたのでキハ54をバックにはいポーズ。この車両、Nゲージも持っているので今度下のチビにも見せてやろう。






というわけで遅れていた快速しれとこがやってきた。正直今回の塘路は残念だったな・・・。またチビどもを連れてくる日はあるんだろうか???そのころは下のチビにも運賃等が発生する。う~む、無念だなぁ。



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