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兵庫から単身赴任で東京に暮らす39歳。趣味は登山とロードバイクとか言いつつも激務にやられロードバイクは部屋のオブジェと化してる今日この頃。もう一度輝きを取り戻したい!!!
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14時20分、切合小屋に向け出発。写真に写りこむほどの大粒の雨である。










おっ、ニッコウキスゲか。ここはこれしか咲いていなかったけどその後もちょいちょいお花畑を通過した。












三国小屋を振り返る。このころ登山道の東方向からゴロゴロと雷鳴が聞こえた。うわぁ~、稜線上で雷は嫌よ・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
はしご場に到着。これ、ネットで見たわ。簡単そうに見えたけど2段目のはしごから上は鎖になるんだけど雨で岩が滑るし足の置き場とかもちょっと戸惑った。










ガスで真っ白。














地味だけどこういうのが結構いやらしい。写真じゃ伝わらないけど右側がきれている。足元が斜めなので「ずるっ」っといったらと考えるとちょっと怖い。















15時14分、七森に到着。













岩場の登りもまだ出てくる。稜線に出たとはいえ楽しい稜線歩きとはいかない。飯豊山、なかなか強敵だ。












すれ違う人は何人かいたけど同じ方向に向かう人はいない。まぁ時間が遅いというのはあるとは思うんだが百名山とはいえやはり平日。夏休みに入ってるからと思ってたけど当てが外れた。しかし「おっ!!!」







 
小屋の姿が見えた。あれが本日のゴール切合小屋だ。コースタイムから考えたらあと25分くらいで着くはず・・・いや着きたい。











15時46分、種蒔山に到着。地図上ではこの先危険マークが付いている。残雪で滑落の危険ありとのこと。ビビりながら進んだけどそんなところはなく、地図をよく見るとこのマークは大日杉からのコースのものだった。











そのルートで小屋まで標高を下げていくのね。









さぁ頑張ろう。















小屋に近づくとこれまで険しかった山容が穏やかになってきた。












眼下には雪渓。















ケルンを越えると
















 小屋の屋根が見えた。ホッとした。













 16時05分、無事に小屋に到着。三国小屋からのコースタイムは1時間50分。ほぼほぼコースタイム通りだ。遅いっ!!!でもこれまでの経験で今の僕は縦走装備で歩くとコースタイムをキープするのがやっとと自覚したのでこの結果はまずまず。途中歩みを止めることも多かったのでもっと時間がかかってるかと思ってた。御沢の登山口からは6時間35分。ヤマレコでは縦走の人は5時間前後、日帰りの人で早い人なんかは4時間足らずでここまで来てるけどあの人たちはめちゃくちゃ健脚なんだろう。装備も日帰りの人達は装備も軽量だろうし。かといって同じ条件で同じよう歩けと言われても鈍ガメの僕には無理だ。
 
いや~やっと着いたぜ。













受付を済ませる。小屋番の人から「この時間だと本山小屋では怒られますよ。ここではそんな細かいことは言いませんけど。」とチクリと言われる。いや~すみません。仰る通りです。遅くとも15時には到着するのがこの世界では常識とわかってはいるんだけど今回は強硬策でどうしてもここまで来なくちゃいけなかった。ヤマレコの所要時間を見てうまいこといけば15時過ぎには着けるかなと思ったけど僕には無理だった。しかし剣ヶ峰で大雨に降られた時にはどうしようかと思った。無事に着いてよかった。
山バッチも購入し自分の寝床に案内される。みんな外に出てたり宴会してて誰もいないのでここで濡れた衣類を全部脱いでパンツも新しいのに交換。しかし初日からパンツまでぐっしょりいく羽目になるとは。
着替えてさっぱりしてから僕も外に出る。飯豊山はあちら方面。雪渓を渡るんだな。アイゼンはいらんという情報はヤマレコから入手済み。








反対側を見るとこちらも登山道上に雪渓が。あ~ここだな、地図上の危険マークのところは。 












17時を過ぎ晩飯を食べる。メニューはおにぎりみそ汁かけごはん。明日の行動食のおにぎりが雨でぐっしょり濡れてしまったのでみそ汁と一緒にコッヘルで煮て雑炊状にして食べた。 ほんとは明日の行動食に回す分もあったんだが衛生上やばそうだったので今日食べることにした。
 食後は晩酌タイム。山での晩酌タイム、非常に幸せだ。今日大活躍した虫よけスプレーとともにパチリ。横で食事中のおじさん二人に話しかける。大日杉から来たらしいんだけど昨日は時間切れで目洗清水でビバークしたとのこと。テント泊とのことで平らな場所さえあればどこでも寝れるんだろうけどビバークは嫌だな・・・。





しばらくすると太陽が出てきた。先ほどの大日杉からのルートにも日が当たる。












う~む、今更か・・・。まぁカンカン照りよりは良かったかもしれんが。いや良くないな。あんな大雨はいかん。












飯豊山方面。本山はあのガスの向こうとのこと。














テン場を見に行くとさっきのおじさん達のテントだけだった。再び晩酌してた場所に戻り「テン場貸し切りじゃないですか~」って言ったら笑ってた。











青空も見えるようになった。明日はこのまま晴れてほしい。













明日はいきなりあの急登だ。














しばらくするとガスが晴れて飯豊の本峰が見えた。













奥に見えるのが87座目の百名山、飯豊山である。














この景色を一緒に眺めていたさっきとは別のおじさんと話をすると「あっちが大日岳だ」と教えてくれた。明日は大日岳でみんなで酒を飲むんだと。つーかネットとかにもよく出てくる大日岳。地図で見たら飯豊連峰の最高峰とのこと。マジでか!?ここは全く眼中になく登る予定はなかったんだが「もしかして飯豊山って大日岳に登らんと登ったことにならんのか?」と焦ったけどあくまでも百名山は飯豊の本峰だった。

本日の記録  獲得上昇高度・・・1250m 獲得下降高度・・・95m 消費カロリー・・・4238kcal  
上昇高度が1250m。登ったな~。それに対して100mも下ってない。ほとんど登りだったな。我ながらよく頑張った。
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タクシーに乗り込み御沢の登山口を目指す。車内では運転手氏と色々な会話。一番気になるのは僕以外に今日川入に入った登山者がいるかどうか。結果は僕が今日初めての登山者。やっぱ一人旅は不安だ。







 9時20分。御沢の登山口に到着。タクシーが走り去り僕一人が取り残された。周りにはだーれもいない。夏休みとはいえ平日なので他に登山者がいるのか不安だったけど駐車場には車が停まってる。しかしこれが今日登ってる登山者のものかどうかはわからない。昨日登って今日下山する人のものかもしれない。でもひとまず僕以外に山に入っている人がいるのは間違いない。ちょっとだけ安心した。





 誰もいない中、87座目の百名山、飯豊山への挑戦が始まる。













2泊3日の山旅だ。














9時30分。登山口を出発した。















歩き始めは平坦な気持ちのいい道。














なんか南アルプスのような

















うっそうとした森。














9時38分。御沢小屋跡の分岐に到着。











ここからが本格的な登山道だ。

















写真じゃ伝わらんがいきなりの急登である。












ぶひ~きてますなぁ~。
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
こんな感じで深くえぐれたところを登っていく。ブヨがまとわりついてくるので虫よけネットをかぶる。












 
 
 しかし急だ。
















 体中から汗が噴き出る。













10時20分、下十五里に到着。
  
  
  
  
  
  
  
 
 





急登が続く。汗が噴き出る。
  
   
   
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
10時41分、中十五里に到着。
   
   
   
   
   
  
  
  
  
  
  
  
  
  
 
 
11時08分、上十五里に到着。
     
     
     
     
        
 
 
 
      
  
     
     
     
ほんと写真では伝わらないけど急登なんです。
  
  
  
  
  
  
 

 
  
  

   11時42分、笹平に到着。補給食のおにぎりを投入。













そして急登をこなす。












12時01分、横峰小屋跡に到着。コースタイム3時間に対し2時間半で到着。まぁぼちぼちだ。ここまでで登ってる人はゼロ。下ってくるパーティーはいくつかあった。










ガスってきた。タクシーの運転手氏は「今日は雨は降らないね」って言ってたんだが。















  ばきっといってますな。













いや~いよいよ上の方はガスってますな。











12時30分、水場に到着。暑いのでコップで汲んで飲んでみた。冷たくておいしかった。











う~む、あそこを登るのか???














12時44分、地蔵山の分岐に到着。3時間40分のコースタイムに対し3時間14分。この辺から遅れが出始める。













尾根に出た。やっぱりあそこを登るのだ。












 

あ~そこが剣ヶ峰だな。見るからに岩場だ。















右手はガス。歩いていると樹林の方から「ガサガサガサッ!!!」と音がした。トカゲや鳥の類ではない。明らかにもっと大型の動物だ。「・・・・・・」ほんとにビビると声も出ない。様子をうかがうも向こうも動かない。「ガサガサガサッ!!!」だけじゃそんなに遠くには行っていない。すぐそこにいる。でも動かない。覚悟を決めて「失礼しますよ~」とおっかなびっくり横を通過。いやーほんと怖かった。 
 
 
 
 
 
 
先へと進むも相変わらずガスが。う~む・・・。上からは降りてくる人の姿が見えてちょっとホッとした。すれ違うとうちの両親よりも少し上くらいのご夫婦。いいねぇ。うちもこんな感じで夫婦で山に登りたいんだが。








道が岩場に変わってきた。 

















ついに剣ヶ峰の岩稜に突入。













 岩場を登っていると後で話声が聞こえた。さっきすれ違ったご夫婦と誰かが話してるようだ。だいぶ遠いので何を話してるのかはわからない。で、岩の途中で後ろを振り返ると







「おーい!!!」と僕を呼ぶ声が聞こえた。見ればおばさんが僕を呼んで手を振っていた。僕もそれに応えて手を振った。















 先へと進む。足場はしっかりしてるけど岩が嫌いな僕的には好きな道ではない。











写真で見ると何の変哲もないんだが実際にはなかなかのもの。













ガスが攻めてくる・・・。
 
 
 
 
 
  


 
 


 
 
岩岩を登る。













う~む、あそこを通るのね。








 

向こうの稜線は完全にガスに覆われている。

















岩場を越える。














鎖場を登る。














あそこも通らにゃならんのか・・・













おいおい、大丈夫か・・・










13時34分、剣ヶ峰に到着。トンボが乱舞している。雨が降る前に難所は通過したい・・・。













剣ヶ峰を過ぎても難所は続く。














あまり伝わらないけど両サイドはすぱーんって切れている。













荒々しいねぇ~。














雨がパラパラ降り始めた。




















本降りになる前にここを通過したい。












ぶひー、まだ鎖場があるのか・・・










こんなところで雨だけは勘弁だ。岩場が滑りそうで恐ろしすぎる。しかし・・・
「どわぁ~!!!」
めちゃくちゃ大雨が降ってきた。わらびもちみたいな超大粒な雨である。こりゃたまらんとザックカバーをし雨具を着る。しかしこの状況でこの岩稜帯を通過せねばならんのか・・・って最悪の状況じゃねーか!!!
ほんと降りっぷりが半端ない。この状況で先に進むのは気が進まない。後ろにいたあのおばさんと合流した方がいいかもと大雨の中、少し待機してみた。しかしまったく来るような気配はない。そもそもあの人はうしろをついて来ているのだろうか???大声で「おーい!!!」って呼んでたけどただ呼んでただけじゃなくて何か僕に伝えたかったのか???


そこから先は必死のパッチだった。待っても来そうにないので先へ進むことにした。もう大雨過ぎて写真を撮る余裕もなかった。途中、岩に「水」と書かれていた。「なに?すい?どういうこと???」 見れば崖の下へとロープが垂らされている。え~ここが水場?ってめっちゃデンジャラスな水場やんけ!!!つーか今は水場どころではないので先へと進む。最後「これどこに足置くの?」ってところがあったけど何とか通過した。









最後の岩場を登るとこの標識が現れた。「あー通過した~。」とやっとこさホッとした。








 
14時12分、やっとこさ三国小屋に到着。登山口から4時間42分。コースタイムは5時間10分。地蔵山の分岐からはほぼコースタイム通りの1時間28分。岩場で雨具を着たり後ろからのおばさんを待ったりしたもののひとまずコースタイム内には収まった。しかしあのおばさんは大丈夫だろうか???







小屋の前では小屋番の方が作業をされていて「いやーすごい雨だね」と話しかけてきた。雨が降る前に土砂崩れみたいな雷が鳴ったらしい。「ここから先も岩場が続くんですか?」と聞くと「いや、ここが一番ひどいよ」とのこと。う~む、岩場はないよとは言ってくれなかったか・・・。ここで軒先を借りて荷物の整理。雨が降る前はめちゃくちゃ暑かったから背中のハイドレーションがだいぶ少なくなっていたのでここで別に背負ってきた水を補給。とりあえずこれで切合小屋まで持たせねばならん。ここで小休憩をとる。補給食も取って切合小屋へと出発した。

7月28日、4時50分。郡山に到着。うぃ~、眠いわい。隣接するセブンイレブンで食料を調達する。











久々の郡山駅・・・ってわけでもないか。今年の正月以来だ。













でも駅の外に出ることはなかったから駅前の風景は久々である。












新幹線のホームには始発列車が停車中。














 福島を代表する主要駅。立派な佇まいである。












 
 
僕の乗る磐越西線会津若松行きは5時55分発。早く乗り込んで少しでも眠りたい・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   5時41分、列車に乗り込む。















超久々の磐越西線だ。16年ぶりだな。大学卒業間近で、同じゼミの子と若松城に行ったり喜多方でラーメン食ったりした。その後僕は日本縦断をすべく北海道へと向かった。
ほんとは久々の磐越西線を楽しみたいんだがこれからの激闘を考えると少しでも寝なければならない。電車に乗り込んですぐに目を閉じた。
郡山から30分ほど。目を覚ますと立派なお山が。










何山だろうか???わからんけど存在感のある立派なお山だ。













7時09分、列車は会津若松に到着。スイッチバックの駅だったのか。全然記憶にないわ。












次に乗り継ぐのはこの列車。暫し待ち時間である。














7時15分、列車到着。おぉ~キハ40系。つーかここから非電化なのね。これも全然記憶にない。












中からは高校生がわんさか降りてきた。夏休みかと思ったら部活とかなんかそういうのがあるのか???地域の足としてしっかり利用されているのがうれしい。










大好きなキハ40系に乗り込み再び目を閉じる。でもちょいちょい気になって目を開ける。結局喜多方までほとんど寝なかった。
7時59分、喜多方に到着。












改札へ向かう人々。














次の列車まで30分以上あるのでここで山の準備。メガネからコンタクトに替え歯を磨き登山靴を履き荷物をまとめる。
 会津若松行きの列車が到着。磐越西線はキハ40系が大活躍。うれしいねぇ。









近いうちに絶滅危惧種に指定されるであろう。老朽化とか新車投入でどんどん淘汰されている。














跨線橋から。キハ40系は僕的にも思い入れのある車両だ。可部線非電化区間の沿線で育ち広島駅から帰るときにわざわざ芸備線に乗っちゃうくらいのキハ40好きである。










駅名表をパチリ。お次の山都が下車駅だ。















僕が乗る新津行きが到着。カラーリングが昔の姫新線みたいだな。













おぉ~2両目は国鉄の急行色!!!ん???でもこれキハ40系だぞ。このカラーリングはキハ58系のイメージなんだが・・・。












ぶろろろろ~ん!!!と、力強いエンジン音を轟かせ列車は山都に向け出発。ローカルな風景に心が躍る。と同時に登山口の駅に到着するという緊張感も高まる。
 8時43分、山都に到着。山の中のローカル駅かと思っていたらSLばんえつ号も停車するようだ。まぁローカル駅には違いないが・・・。








サボを激写!!!














さぁ出発しますよー。意外にもここではたくさんの人が下車した。













新津に向けて出発。















なんかいいねぇ。こういう景色がいつまでも見られたらいいんだが・・・。













下車した乗客がさっさと改札をくぐっていく中、列車が見えなくなるまで見送った僕は一足も二足も遅れて改札をくぐった。予約していた客がなかなか出てこないものだからタクシーの運転手氏が改札前まで様子を見に来ていた。

今週は木曜日から夏休みをとって山に行った。行き先は東北の名峰 、飯豊山である。3月から高尾山から始まって丹沢、でここ一月の百名山巡りもこの飯豊山の為のトレーニングといっても過言ではない。とにもかくにもこの夏の、いやこの2016年度の超メインの山行である。と言いながらも山に行く準備は直前まで何もしていなかった。とりあえず登山口と下山口を決めただけで途中どこで泊まるかとか更には登山口まで、下山口山からのアクセスもろくすっぽしらべていなかった。行きは磐越西線の山都駅からバスで川入りまで入る予定・・・だったんだが直前になっこのバスが金曜日から月曜日までの曜日限定であることが判明した。ネットで人の山行記録を読んでいてたまたま発見。「マジか!?」と思いバスのHPを見るとちゃんとその旨が書かれていた。これに気付かなかったら今回の山行自体、えらいことになっていた。いや~危ない危ない。実際、これに似たことを体験したことがある。その昔、3月か4月のあたまだったかに霧島に登るべく小林駅に降り立ったところバス乗り場が見当たらない。「おかしいな~」と思って駅員に聞いてみたらこの春のダイヤ改正で廃止されたという。仕方なくタクシーで登山口に向かったんだがタクシーも停まってないような駅だったらえらいことになっていた。
で、今回は高くつくけど背に腹は代えられないので山都駅から登山口までタクシーでっくことにし、予約もした。で、肝心の山行の計画の方だが漠然と1泊目を三国小屋、2泊目を御西小屋にしようと思ったんだがこれだと3日で下山できないことが判明。休みは4日あるんだが4日目には鳥海山を登ろうと思っている。もともと鳥海山は7月のあたまに登るつもりだったんだが年明けからコツコツ貯めていた山の資金も底をつき掛けていたので経費節減のためこの飯豊山とセットにすることにした。
で、宿泊地なんだがヤマレコを見ていると川入から飯豊山を日帰りで往復するという猛者が結構いることが判明。そんな真似は鈍足な僕にはできないが皆さんの山行を見ていると三国小屋の1つ向こうの切合小屋まで縦走の人は5時間くらいで歩いている。山と高原地図のコースタイムでは7時間なんだが実際にはそんなにかからない模様。今回タクシーを利用するということでバスの終点である川入から登山口である御沢のキャンプ場までの時間も短縮できるのでここは切合小屋まで行くしかあるまいということで1泊目は切合小屋にした。で、2泊目は門内小屋に決めた。一つ手前の梅花皮小屋までがコースタイムで8時間。僕の場合、ここらあたりが限界なんだが3日目のことを考えてさらにコースタイムで2時間の門内小屋まで行くことにした。実は3日目に下山したあと米沢駅でレンタカーを借りる予定なんだが営業時間は19時まで。しかし普通に下山し小国から米坂線に乗車して米沢に着くのが19時15分。一応米沢駅の駅レンタカーには拝み倒して待ってもらうことになったんだができればそれより前に到着したい。そうなると飯豊山荘を11時40分にでるバスに乗らねばならない。となればやはり梅花皮小屋ではなく門内小屋まで行くしかないと判断したのだ。この山行での懸念箇所は初日の剣ヶ峰の岩稜と2日目の御秘所の岩稜。3日目の梶川尾根はよくわからんが急な下りになる模様。とりあえず2か所の岩稜帯の通過が心配だ。
というわけで7月27日、山の荷物を背負い出勤。もしもの時は会社から直接夜行バスの出発地である東京駅へと向かわなければならないからだ。幸い仕事は早めに終わりいったん家に帰って風呂にも入った。
さっぱりしてから田町駅に向かう。バスの出発時間は23時59分。仕事ののことを考えて一番遅い便を予約した。いい加減仕事の疲れも出てなかなかしんどい・・・。
バスに乗り込みさっそく寝る準備。今回の山行は初日がきつい。なんせバスの出発時間は23時59分で郡山の駅に着くのが4時50分。そこから1時間待って列車に乗り込むも乗り継ぎで山都の駅に到着するのが8時43分。列車待ちの時間や乗り換えもあって正直まともに睡眠時間が確保できないのだ。というわけで5時間足らずではあるが一番まとめて寝れるこの貴重な車内での時間を全力で睡眠した。

11時29分。下山にとりかかる。車を20時45分に返さねばならん。今日の調子じゃ下山後の風呂はないだろう。つーか時間内に車を返せるのか。そっちの方も問題だ。五地蔵山の分岐までコースタイムは1時間20分。僕の場合下りでコースタイムを巻くことはできない。しかもあの岩場を下るのである。13時に分岐に着けば御の字だ。




しばらくしていよいよ岩岩の急坂にさしかかる。ストックを納める完全なる両手両足モードで挑む。
下ったところを振り返る。ここでスリップしたらただじゃ済まん。
後ろから来たおじさんが「下りでストック使わないの?」と聞いてきた。「両手両足投入しなきゃ怖いんで」と答える。もう格好がどうとか言ってる場合じゃない。3点支持で慎重に岩場の下りを無事通過。登りの時に思ったほど厄介ではなかったけど時間はかかった。
 
 
  
 
五地蔵山からの下りのことを考える。地図によると急坂が続く模様。急坂ってどんなんだろ???今みたいな岩岩の急坂が続くんだろうか???だったらピストンした方がよくないか???でもあの鎖場を下るのか~。帯岩に降りるところの鎖が嫌だ。行きの時も足がかりがなくて腕の力で無理やり登ったからな。あそこが嫌だ。




ひーひー言いながら五地蔵山を目指す。

















 アップダウンが地味にこたえる。時刻は13時を回った。まだ五地蔵山の分岐に着かない。前方に先行者の姿が見えた。追い抜かれてばっかりだったからちょっとホッとした。
13時07分。やっとこさ分岐に到着。17分遅れである。ここで先行者のご夫婦は一不動の避難小屋方面へと進んでいった。う~む、弥勒尾根じゃないのか・・・。
ここからは再び一人旅である。笹原を切り開いたような道で笹の根っこがそこらじゅう張り出した道である。傾斜は急で足元はにゅるにゅるで滑りやすい。



鎖がつけられていたりするけど、なくても支障はなさそう。ただし急ではある。










足元はにゅるにゅる。めちゃくちゃ滑る。













 
  眼下に牧場が見える。下界は晴れている模様。














写真じゃ伝わらないけど急で足元の悪い道だ。 心配していた岩岩の道でないのがせめてもの救い。しかしスパッツをしていないのでブーツが泥だらけだ。













足元はこんな感じ。













ガスガスエリアを抜けると樹林の中にも日が差し込んでくる。こないだの越後駒ヶ岳と同じだ。












こういうところを下っている。乾いてりゃまだマシなんだろうけど・・・








 
 
にゅるにゅるして踏ん張りがきかん。黙々と下って行くと先行者に追いつく。ご夫婦のパーティーだ。「足場が悪いですね」と話しかけると笑っていた。











 さらに下ると30代くらいの単独行の人に追いついた。ヘルメットをもっている。戸隠から来たのかな?これまた「足場が悪いですね」と話しかけると「もう最悪です」って返ってきた。
コースタイムは1時間50分だけどそれ以上に長く感じる。それくらい癖のある下りが続く。








ちょっとだけど登り返しもある。しかしこのルート長いわぁ。 











で、やっとこさ牧場の手前まで下りてきた。沢を渡るところで泥だらけのブーツを洗う。














牧場に降臨。













お馬さん。


















六地蔵山からここに出てきた。いやー長かった。









さぁ駐車場を目指せ。















牧歌的な風景。














これが最後の沢となり














あとは牧場の中を歩いていく。














 気持ちよさそうに寝そべってる。あれ何山だろ?高デッキ山か???















15時09分、8時間40分ぶりに一不動への登山口に帰ってきた。












で、お馬さん。















牧場の中は観光客も多い。キャンプ場に牧場、近くにはきれいな川も流れてる。戸隠、いいところだ。












そしておそば屋さん「岳」到着。登山バッチと













ソフトクリームを購入。ソフトクリーム、うまかった。













というわけで86座目の百名山、高妻山に無事登頂。いやー高妻山、きつい山だったよ。少なくとも心身ともに健康じゃない時に登る山じゃないと思った。

本日の記録・・・なんだけど凡ミスでプロトレックもハートレートモニターも間違ってボタン押しちゃって記録を消してしまった。消費カロリーは6000kcalくらいで標高差はえーっと・・・わからん。単純計算でも1300mは登ってると思う。楽しみにしてたのでめちゃくちゃショックだった。
16時前に駐車場を出発。帰りは来た時と違ってナビは長野インターを指示している。行程は行きよりも20kmほど短い。しかし街なかを抜けることになるので遠回りでも信濃町インターから高速に乗った方が早いんじゃなかろうかとも思った。しかし20kmの差というのにかけてみた。しかし結果は・・・渋滞にはまって1時間たっても長野インターにたどり着いていなかった。多分信濃町インターから高速に乗った方が早かったと思う。で、レンタカー屋には10分ほど遅れて到着した。う~む、疲れたー。

避難小屋で小休止。ここから次の目標地点、五地蔵山の分岐まではコースタイムで50分。じゃ40分目標に歩こう。
山頂まで150分か。10時半には頂上だ。











ガスの中に牧場が見える。















こういうのが1から10まであるらしい。そういや小屋を出てすぐのところにもこんなのがあったな。たぶんそれが1だ。












けっこう切りたってるんだがガスで霞んでいる。どかっぱれならかなり迫力のある景色が見れたかもしれない。












雨が強くなりここでやっとさ雨具を着る。とともに先ほどのアドレナリンがきれてきた。なんかしんどい。体にキレがない。気持ち的にもどよーんとしている。こんなんで登れるんだろか???時間ばかり過ぎて全然前に進んでないような気がする。










9時04分、五地蔵山に到着。40分で到着どころかすでに1時間が経過しようとしている。この距離ですでにコースタイムよりも10分ほどの遅れが出ている。大崩れもいいところだ。









一歩道を外れたところに山頂の山名標があった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ここが6番目。












五地蔵山の分岐はどこだと思いながら歩くこと13分。やっとこさ分岐が現れた。コースタイムの20分遅れでやっとここまで来た。こりゃもうコースタイムがどうとか言うのではなく最後までたどり着けるかどうか。そこだけだ。









これ7番目。ここからは下りが始まる。正直詳しく調べてはないけどここから山頂まではアップダウンを繰り返し山頂前のがどうにも急らしい。小屋を出てからすぐに後ろからの人に道を譲ってから全く人会ってない。天気も悪いし気持ちも沈む。









これ8番目。雨降りなんでレンズに水滴が。














調子は一向に上がらない。景色もこんな感じ。近年まれにみる体調の悪さ。しかしここまで来たら行くしかない。













アップダウンを繰り返しこれが9番目。ところで今回のコースはピストンではなく先ほどの五地蔵山の分岐を牧場方面に下る周回コースだ。しかし僕が愛読しているヤマケイの百名山地図帳の初版にはこのルートが載っていない。ヤマレコで皆さん周回コースで登られてて山と高原地図にもこのルートは載っている。何なんだろね???しかしこれは後で知ったんだけど五地蔵山から牧場に降りるルートは最近整備されたルートであるとのこと。家に帰ってから山と高原地図のガイドに書いてあることを読み、また長野市のHPで知った。最近の山行はろくすっぽ調べずに出かけ、登頂後に改めて調べた時に色々なことが判明するといういかがなものか的な山行が続いている。反省せんとな。
10のうち9まで登ったということで少し平坦なところを歩けるのかなと思ったところそんなことはなく












急登が始まった。これを登れば山頂か。











にゅるにゅるゾーンに突入。こんな感じで山頂まで登っていくのかと思いきや












こんなのが連続する。正直認識が甘かった。越えても越えてもこういうのが続く。ぶひー、めっちゃきつい。両手両足を動員でよじ登る。こういう登りが続くときには必ず思う。「帰りはここを下らにゃならんのか・・・。」
ふぅ~。気が重い。しかしこの登りは今の僕には絶望的にきつい。つーかこれまでの登山人生で5本の指に入れてもいいくらいのきつさだ。きつすぎて写真を撮る余裕もなかった。両方の手のひらも泥だらけである。




完全にノックアウトされヘロヘロになりながら山頂を目指す。ここまで来ると前から下山にかかる人たちが向かってくる。皆さん早いなぁ~。









 
 あれ?これ山頂???と思ったそこは例の1から10の10番目。誰もいないからおかしいとは思ったけど10番目が頂上じゃないのかー。山頂はもう少し先である。どこまでも厳しい山である。











 そして11時12分。86座目の百名山高妻山に登頂。いや~きつかった。特に最後はめちゃくちゃきつかった。ごらんの通り周囲は真っ白で何にも見えない。周りの人に「最後きつかったですねー」と無理やり同意を求めてへたり込む。ほんと疲れたー。補給をとりながら振り返ると一不動の避難小屋からここまで3時間6分。小屋横の道標のコースタイムは2時間半で山と高原地図なら2時間40分。ボロボロだけどこれくらいの遅れで済んでよかった。下界から数えるとここまでのコースタイムは4時間55分。一不動までで稼いだ貯金を全て使い切った計算だ。それでも今の自分からすればそれくらいで済んでることがとても意外だ。とにかく頂上まで来れた。あとは何時間かかろうと下界まで下るだけだ。

7月17日。朝5時20分起床。睡眠時間は5時間足らず。体が重い。気持ちも上がらない。途中で何度か目が覚めたけど正直心身ともに「行くぜ!!!」という気分ではない。こんなんで登れるんだろうか・・・という気持ちも強く正直「そば食って観光して帰ろうかな・・・」なんて思っていた。こないだの越後駒よりもさらにひどい状況だ。
そんな気分ではあるけどここまで来たという義務感から準備をして出発した。




6時11分、駐車場を出発。先行者3人の後ろをついていく。











道の反対側、キャンプ場の入り口からこの日の山行が始まる。










 
 



標識の下にある「岳」というおそば屋さん、ここで登山バッチを売っているという情報は入手済みだ。選考の3人はここで右に曲がらずまっすぐ進んだ。よくわからんけど戸隠に登るのかな???









 朝6時過ぎだけど多くのキャンパーたちが普通に動きまわっている。子供たちも元気だ。僕もこういうことを家族でやりたい。ひょんなことからテントを含めたキャンプセットを手に入れたんだがまだ開封もしていない。川西の家の元自転車部屋に置いたままだ。何とか今年中に1度はキャンプに行きたい。








目の前にボコボコした山が現れる。「なんじゃありゃ???」家に帰って調べたらあれが戸隠山だった。












牧場の入り口。登山口はまだまだ向こうだ。途中、遭難注意の文言が書いてあるのを見た。戸隠の蟻の戸渡り。いや~あそこは怖すぎでしょ。筋違いながら戸隠が百名山じゃなくてよかったと思う。











お馬さん。














先ほどのお三人と途中で合流。ちょっと安心した。













ここからが本格的な山道となる。しかしまぁ心身ともに調子が上がらない。こんな気持ちで登るのってそうそうないわ。








 




数日がかりの縦走で調子が悪い日があるけどその時の気分よりなおひどい。好きで来ているものの早く登って家でのんびりしたいとかそういうことしか頭になかった。











渡渉を何度か繰り返す。写真では結構明るいけど実際には曇りで暗いのでシャッタースピードが遅くなりぶれる。












この3人パーティーとはペースが合う。つかず離れず後ろをついていく。しばらくすると降りてくる女性二人のパーティーとすれ違った。時間的あまりにも早いので「もう降りてきたんですか?」と聞くと「鎖場が怖いので引き返してきました。」とのこと。えぇ~マジか!?滝の方?それとも帯岩???そこまでは聞かなかったけど引き返すほどの鎖場ってどんなんよ???情報ではそこまでの鎖場ではないと思うんだが・・・。つーかその辺のリサーチもしないでこの高妻山にやって来たのか???自分も偉そうな事は言えんが見た感じあまり山のベテランと感じはしなかった。人生においては僕よりもだいぶベテランだったけど。 
  渡渉を繰り返しながらしばし歩くとなんと雨が降ってきた。うそぉ~。今日は曇りの予報だったではないか。だから来たんだぞ。雨だったら鎖場が嫌だから来てなかったのに。暑いのでレインウェアは着ない。しかし荷物が濡れるのが嫌なのでザックカバーは被せた。
 
 
 
  
 
 
 
 
 
件の3人パーティーとは休憩とかの間に抜きつ抜かれつを繰り返した。そして雨具を着るパーティーをスルーししばし歩くと
出たっ!!!一枚岩の滑滝にかかる最初の鎖場である。ちょうど先行者が登りきろうかというタイミングであった。時刻は7時22分。駐車場から1時間余り。結構近かった。雨で濡れてるし嫌だなーと思いながら鎖を頼りにフンガフンガと登る。足がかりはそれなりにありツルツル滑るわけでもなかったのでよかった。










上から下を見下ろす。













ここから傾斜が上がる。この次には帯岩が現れるんだと思うとこれまでの気怠さが消えて頭もクリアになってきた。これってアドレナリンが出てるってことなのかな???
 
 
  
   
   
   
   
   
   
   
下を見るとこんな感じ。結構な登りだ。そして・・・










きたー!!!帯岩のトラバースである。早くも本日の核心部、一番の心配所に到着だ。










ここを登りトラバースにかかる。














横に流れ落ちるのは不動滝。














怖いのであまり周りをきょろきょろする余裕はないがごらんのようにステップが切られているので足場はしっかりしている。見た目ほどの危険性はなく普通に二足歩行で通過することができた。












後ろを振り返る。












 後続が僕に続く。

 













  雨で滑るということもなく無事に通過できた。僕的にはこの後にある鎖で岩を乗り越えるところの方がなんか滑りやすくて嫌だった。(写真は撮り忘れた。) 8時03分、一不動の避難小屋に到着。駐車場から1時間52分を要した。コースタイムは2時間15分。このコンディションで考えたらまぁまぁのペースだと思う。というわけでひとまず無事に難所を越えホッとした。 
   
   

今週も山に行ってきた。高妻山である。本来ならこの3連休で家族が東京にやってくる予定だったんだがいろいろあってなくなってしまった。で、この3連休の使い道を考えていた。せっかく3日あるんで妙高・火打をやろうかと思ったけどこのところ仕事がきつい。閑散期が終わりをつげさらにトラブルを抱えていて結構心身ともに疲れている。ということで2日がかりの妙高・火打は来年にして1日で片の付く高妻山に行くことにした。しかしこの高妻山、心配なところが2カ所ほどある。一枚岩の滝のところにかけられてる鎖場と帯岩のトラバースの鎖場である。高所恐怖症の僕は帯岩のトラバースを画像で見た時気絶しそうになった。ステップが切ってあるから大丈夫とか言われてもここを通るのは非常に気が重い。その部分を除いてもヤマレコとか見ると結構きつい山との記載が多い。山頂手前の登りも急らしい。地図で見てもそこの部分は「急坂」となっている。
前日の金曜日、ヘロヘロになって帰宅。本当ならこの日に出発して土曜に登るつもりだった。雨が降ると件の鎖場が滑りやすくなるらしく、雨の心配がかろうじてなさそうな(降水確率40%。曇り)なら何とか大丈夫ではないかと思ったのだ。日曜と月曜は雨降りの予報だったので行くなら金曜の夜からしかないと考えていた。しかしこの日は仕事のトラブルが全く解決しておらず精神的にも落ちまくっていてとても山に行くような状態ではなかった。とにかくこの日は山のことは忘れてツールを見てからすぐ寝た。
翌日、起きて部屋の掃除やら何やらやってるうちになんか気持ちが回復してきた。テレビを見てても「3連休初日」みたいなフレーズがよく出てくる。そして15時過ぎ、「行くか。」と決断した。しかし気持ちの半分くらいは義務感というか強迫観念というかこの3連休で1座も百名山を登れなければ今後のスケジュールが厳しくなるという現実。そういう気持ちから決断した。山登りは好きなんだがおかしな話、最近の山行は無理やりというか自らを奮い立たせての山行が少なからずある。会社のポジション的にもいつまでも土日が休みというわけにもいかんし関西に戻るとなれば東日本の百名山は圧倒的に登りにくくなる。そういうのを考えるとここは行かねばならんだろうという気持ちになってしまう。ピークハントばかりに気を取られる現実も認識してるけどそれでも100座登りたい。たまにこんな形の山行に疑問をもつこともあるけどそれでも無事に下山した時には達成感も充実感もあって幸せな気持ちにはなる。
そしてレンタカー屋に電話を入れる。いつものニッポンレンタカーには3連休で車がないと断られたのでトヨタレンタカーに切り替える。すると「プロボックスならご用意できます」との回答。プロボックスか~。しかも喫煙車。しかし背に腹は代えられないのでそれでOKした。
20時45分、田町のレンタカー屋をスタート。ゴールは戸隠キャンプ場。ナビの言うとおりに運転したんだが中央道経由かと思いきや関越→上信越道経由だった。走っていると雨が降り出す。う~む・・・。明日登るときにはあの鎖場は渇いてるのであろうか。
更埴ジャンクションを越え長野インターで下りるのかと思いきや信濃町インターまで引っ張られる。23時50分、インター近くの道の駅に到着。戸隠キャンプ場まではあと10キロ少々。今日はここで寝て明日の朝登山口の駐車場まで向かってもいいんだが、考えた結果このまま向かうことにした。まさかの駐車場満車とか嫌なので駐車スペースを確保したい。というわけで戸隠キャンプ場の登山口の駐車場に向かう。到着すると停まっているのは数えるほど。悠々と車を停めることができた。

今年の涸フェスは7月28~31日に開催される模様。そしてなんと田中陽希もやってくる。先月NHK文化センターでの講演会を泣く泣くキャンセルした身なのでぜひとも行きたいところなんだがこの日は今年の目玉の山行である飯豊山に行っている。ついてないなぁ。まぁ人気者の陽希なので東京にいるうちに会えるだろう。つーかからフェス、こっちにいる間に行きたいなぁ。関西からだとちょっと遠いんだよね。まぁ来年に期待だ。

今日、会社で勝手に結成した登山部で谷川岳に行ってきた。去年の高尾山以来1年ぶりの山行である。去年は5人だったんだが今年1人会社を辞めたので4人体制となってしまった。
まずは7時に南浦和の駅に集合。車を持ってる奴が南浦和に住んでいるのでそこに集合することにしたんだが僕と運転手以外は遅刻。なんとものんびりしたスタートである。所沢から関越道に乗り水上へ。僕自身谷川岳は2度目。前に行ったのは8年前だ。今回なぜ故谷川岳を選んだのかと言えば初心者でも登れて本格的な山岳風景に触れることができるからである。危険なところもなくコースタイムも4時間ほど。実に近くてよい山である。最初は電車で行って土合駅を見せて「どうだい見てくれすごいだろ!!」と言いたいところもあったんだがどう考えても車の方が便利なので車にした。
谷川岳ロープウェイの駐車場に到着しロープウェイ乗り場へ。ツアー客と思しき軍団がワイワイやってるところで「おぉ!!!」
なんとそこにあの山田淳さんがいたのである。元世界最年少のセブンサミッターである。山関係の会社を自ら立ち上げ、テレビや雑誌でお見掛けしていたので「おぉ~!!!」とテンションが上がってしまった。
で、我が登山部である。ゴンドラで天神平までグオーンと上がり猫耳目指してスタート。(猫耳を狙ってとったんだがえらい傾いてしまった。)





避難小屋まではピクニック気分で難なく歩く。しかしそこから先傾斜の急な岩岩が出てくると初心者の女子2人が「えーっ!!」と声をあげる。僕も忘れてたんだがこんなのあったなー。3人とも谷川岳は初めてなんだが、僕は常々「大丈夫、大丈夫。危ないとこなんて全然ないから。足だけで登れる山だから。」と言ってた。
ここ見て思い出した。あったわーここ。














 8年前の記憶だし正直まったく難しかったイメージがなかったので鎖場あったことは完全に頭から消去されてた。












この辺から傾斜がきつくなっていくんだけど一人が遅れ気味に。で、休憩を挟みながら登っていく。登りの途中とかちょっと広くなったところでちょいちょい休憩を入れる。自分一人ならとっとと登るんだが今日は4人パーティー。時間はあるしスロー登山と決め込む。
いつもはチラ見しつつ登るんだが今日は足を止めてしっかり眺める。







で、直下の急登を終え小屋に到着。ここでお昼を食べる。しかしこの辺で気付き始める。「ペースが合わんってじわじわくるな。」休憩が多いと体は動かさないんだが時間は過ぎていく。例えば5時間自分のペースで歩く登山と複数で休憩を挟みながらコースタイム3時間半のところを5時間かける登山。後者の方がなんか地味に疲れるような気がする。おまけに昨日ツールドフランスを最後まで見て今日は5時過ぎに起床。睡眠時間は4時間ほど。正直なんか若干疲れが出てきた。
食事をとっていざ一つ目の猫耳、トマの耳を目指す。
で、到着。去年より1名減ってるのがなんだか寂しいが去年の高尾山とは比べ物にならない「山!!!」っぷりに皆さんから大好評。いや~よかった。





まぁ普通に生活してたらこんな景色見ることなんてないからね。









さらにもう一つの猫耳、最高峰のオキの耳にも登頂。










トマの耳を眺める。










帰りは慎重に岩場の下りをこなしながら天神平まで戻った。11時20分にスタートして戻ってきたのが16時40分。いや~スローな登山だ。休憩をはさみはさみ下った。時間をかけてもなかなか天神平にたどり着かないのでなんかほんとに5時間歩いたみたいに疲れた。ちなみにトマの耳からオキの耳に戻る途中に山田さんとすれ違いちょっとだけ話ができた。今回はツアー登山の同行とのこと。田部井さん、野口健様以来の山の有名人との出会いである。
下山後は風呂に入ってその後南浦和で打ち上げ。これには運転手のO君の同棲中の彼女も途中から参加。なんか羨ましいわ~と思いながらお開き。一人は武蔵野線、もう一人とは赤羽まで一緒に帰りその後田町まで爆睡。田町には0時半過ぎに着いた。楽しかったけどめっちゃ疲れた一日だった。

荷物をまとめがてら駐車場の周りを歩く。
何山ですかね。あれ。












ほい、枝折峠。















向こう側の駐車スペースにも車が。












何やら書いてある。その横には田中角栄の文字が。そうか、ここは新潟だった。








荷物も整理しいよいよ枝折峠をあとにする。くねくねの国道352号を一気に下り銀山平へ。この銀山平、なんとも不思議な雰囲気を持つ集落である。
こんなのがいっぱい建ってて











お風呂もこんな感じ。なんか人工的というかここだけ別世界というか。













で、お風呂の方はとてもよかった。なんか木の香りがする館内で露天風呂もある。これでサウナと水風呂があったら最高だった。
風呂上りには足つぼマシーンとマッサージ機で体をほぐす。マッサージをしながら今回の山行を振り返りつつ地図を見、そして今更ながら地図のガイドを読む。するとここの集落は湖畔から集団移転してきたとのことが書かれていた。道理でなんか違和感があるんだな。さらに読み進めるとあとがきのところで「コースタイムについては余裕を持った設定となっている」と明言されている。いろいろ山と高原地図は持っているし
実際この地図はコースタイムが甘めなんだけどはっきりそこを明言してるのは初めてみた。つーか通常よりもさらに余裕を持ってるんだろうな。あまりの緩さに「もう少し実態に近づけてほしい」というネットの声もあるけどまぁコースタイムなんて参考であり厳しいよりも緩いほうがいろいろ安全につながるんじゃないかと思いつつ正直いうことも少しわかる。しかしまぁこういうのもあるってことでいいんじゃない。
風呂とマッサージを満喫し銀山平をあとにする。帰りは先週同様シルバーラインだ。











読みにくいけどシルバーラインは2輪車通行禁止。













で、ここが入り口。二輪車通行止めというのは中に入るとわかる。












まずはいきなりの丁字路。















右が奥只見ダムで左が小出。通行量は少ないとはいえ右からも左からも車が来る。













で、こんな地下の迷宮のような独特なトンネルが延々と続く。で、なんか知らんけど下が濡れている。上から水が漏れてくるのかな???バイクではなんか危なそうだ。











シルバーラインを抜け再び352号線を走り道の駅ゆのたにへ。銀山平の温泉で飯を食おうと思っていたんだが飯を食うところがなかったため腹がペコペコなのである。しかし・・・ここの食堂も「ただいまの時間、御飲物のみ」ということで飯は食えず・・・。









周囲に飯を食えそうなところもないのでおとなしく小出ICへ。結局今回も塩沢打出SAでソースカツ丼を食べて帰った。













今回の記録  獲得標高・・・えー、何を思ったのかプロトレックのボタンを間違えて押してしまい記録がパー。がっくり・・・。
消費カロリー・・・4430kcal   距離は長いけど標高差がそれに伴っていないのであんまり燃やしていない。
最初は登るの辞めようかとか思ってたけど行ってよかった。85座目の百名山、越後駒ヶ岳を無事登頂した。

 9時。下山にかかる。まずは駒の小屋だ。しかし少々気が重い。小屋の直下のあの岩場。あそこを下らにゃならんのか~。
 再び雪の部分をまたぐ。










 横には長く続くけど実際に渡るのはこの幅の部分のみ。














 またいで階段状のステップを下るとまた普通の登山道に戻る。














ガスですなぁ~。














おっ、小屋が見えた。














 15分ほどで小屋に到着。ここで休憩する。行動食のおにぎりを食べる。登ってきた人が休憩中の人に前駒ってありましたか?って聞いていた。その休憩してる人曰く岩岩ゾーンが始まるあたりが前駒らしく以前は標識もあったらしい。僕も含めて前駒をすっ飛ばしていきなり小屋が現れるから「あら?」ってなる人もいるみたい。








その後小屋に入り登山バッチを購入。木で作られたのと金属製のとがあったけど僕は金属製のを購入。小屋の方的には木の方がおすすめだったみたいだけど・・・。ちなみに山頂に向かう前にはお守りをもらった。今日が山開きらしい。開山日限定でお守りがもらえるというのはネットで見てたけど今日だったんだ。来週だと思っていた。
  外に出ると人が増えてる。時刻は9時40分。この時間でも上がってくる人は多い。










9時43分。さぁ下りますか。はぁ・・・。いきなり来る岩場の下りに気が重い・・・。














下からはどんどん人が登ってくる。














そして件の岩場の下りに突入。しかし・・・「ん?なんか登りの時より楽ちんな気が・・・。」登るときは滑りそうでめちゃくちゃビビりながら両手両足で登ったけど下るときはよく見ると足の置き場とかもしっかりあってストックを持ったまま下れた。ほぇ~。とりあえず難所は無事に通過できた。(写真は下り終えて振り返った画)









登るときにも見たけどこの岩壁、迫力あるわ~。












しかしまぁガスですよ。











再び岩岩ゾーンを越えていく。















この辺りはこんなんだけど











 


下界は晴れている模様。














でも上から見るとガスで霞んだりする。














いや~向こう側は日が照ってるなぁ~。上の方は怪しげな雲がかかってるけど。














白飛びしてるけどこちら側も晴れてきた。














しかしまぁあの稜線を伝って帰るわけか。先は長いわ。













階段状のステップを下り
















10時36分。百草ノ池に到着。













色は飛んでますけど空は晴れてます。











でも登りのときと同様下はにゅるにゅるのところも。まぁそんな数時間じゃ乾かんわな。













登りの時にも思ったけどあちらのお山はなんだろね。地図から判断すると荒沢岳っぽいけど。













で、11時08。小倉山に到着。苦手の下りと少々バテてじきたということもあり後続の人に道を譲ることが多くなってきた。こういう距離の長いところは健脚な人が多い・・・つーか自分が遅いだけか。










というわけで下山を続ける。














雄大な景色を尻目に下る。














 この辺りまで標高を下げると太陽の光も降り注ぐ。














6月だけど夏空のよう。















11時42分、朝標識を見間違えた道行山との分岐に到着。朝はこれが駒ノ湯に見えた。思い込みって恐ろしいわ。











完全にガスガスエリアから抜け出し下界がよく見える。













おっ、あそこが銀山平かな?先週は時間がなくて下山後のお風呂は無しだったけど今日は風呂に入りたい。グレトラ2でやってたけどあの銀山平の温泉は田中陽希も行っていた。昨日から考えてたけど今日は下山したら銀山平の温泉につかりたい。












行きには登ったこういう急なところも無事に下る。













ぶひぃ~またあそこまで登り返すのか。










登ったり下ったり。長い行程もこの辺まで来ればゴールが見えてきたような気がする。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして12時28分。明神峠到着。 













ここで10人以上のツアー登山の人たちとすれ違い。この時間だから小屋泊まりだな。
















 少し進むと「ありゃ?」
ここ、朝登るときには閉まってたのに今は開いている。

 
 
 
 
 
 
 


で、銀の道。











おっとガスってきたぞー。















朝も見えてた奥只見湖。














再びアップ。














朝は見えなかった国道352号と登山口方面。













後ろを振り返る。















ゴールはもう目前だ。














12時54分。無事に登山口の枝折峠に下山。未明は大雨で明け方も「行きたくねぇな~」なんて思っていたけど来てよかった。コースタイムは11時間10分。所要時間は7時間54分。でもまぁ元々コースタイムが緩いってことだからこれでも頑張ったという感じはしない。逆に下りは「だめだなぁ~」って思った。







服を着替え荷物をまとめる。山頂でお話をして下山は抜きつ抜かれつしてたご夫婦は少し遅れて下山。車を見ると尾張小牧ナンバー。いや~愛知からですか。最後に駐車場を出られる時にも「お先です~。」と声をかけられた。一期一会だけど同じ登山者同士。気持ちよく締めていただいた。しかし羨ましい。夫婦で登山とかほんとあこがれるわ。うちの場合はそういうのありえんからなぁ。子供を絡めて何度か山には行ったけど。夫婦で趣味が合うと楽しいだろうねぇ。

巻機山を無事下山し、次の山、越後駒ヶ岳の登山口である枝折峠を目指す。











こんな草むらの道を下って行く。百名山でもこんな感じで心細くなるような道は多い。で、登山口の駐車場に着くと思いのほか停まってる車の多さにびっくりしたりする。










枝折峠を目指すんだがまずは風呂である。登山口近くにも駒ノ湯とか銀山平温泉とかいろいろある。しかし一番近場の湯らりあというところに行くことにした。場所は六日町の駅の近くである。
そしてその湯らりあに到着。なんか工事中で駐車場がえらく狭かった。中に入り券売機で入浴券を買う。サウナは別料金だ。こういうパターンのところもあるな。去年黒部五郎から降りてきたときに立ち寄った富山市内の風呂屋もそのパターンであった。しかしサウナ→水風呂→サウナは欠かすことができない。中の様子は休憩所みたいなところはなく町の銭湯といった趣である。露天風呂もない。体を洗いさっぱりした後、サウナ&水風呂を楽しむ。風呂から上がるとロビーに置いてあるマッサージ器で体をほぐす。いや~極楽極楽。


湯らりあを満喫し枝折峠を目指し出発。が、腹ペコなので何かあったら飛び込もうと周りをきょろきょろしながら走る。すると回転ずし屋を発見。しかし100円寿司ではないようなので却下。で、その横にあるマックに入るべく駐車場に入る。そこで目に入ったのがドラッグストアなのかスーパーなのかよくわからんお店、ダイレックスである。金はないんだが腹いっぱい食べたい。ならマックよりもスーパーでしょってことでこちらの店へと向かった。中に入ると普通の食料品のスーパーであった。値段も安い。で、すんばらしいものを発見。24貫で980円という超お買い得な腹ペコ小僧が「やっほ~い!!!」と大喜びしそうなナイスなお寿司を発見。迷うことなく買い物かごに入れた。夕飯と明日の食料なども買い込み車に戻る。そしてさっそくお寿司をいただく。せっかく山でカロリーを燃やしても下界でお寿司24貫をペロッと食べてちゃまったく痩せない。まぁでもいいのだ。うまかったし。
で、再び枝折峠を目指す。高速は通らない。一般道で向かう。
暫し走ると立派な駅が現れた。上越新幹線の駅でもある浦佐駅である。しかし周りにはなーんにもない。こんなところによくもまぁ新幹線の駅を造ったもんだと思う。なんだろねぇこれ。なんか政治的なにおいがプンプンするぞ。






ところで沿道を眺めると「魚沼から行く尾瀬」なるキャッチフレーズが目に入る。う~む、魚沼からですか・・・。遠すぎるだろ。公共交通機関でいこうとするとどうなるんだ???本数も少ないだろうしすっげー時間がかかりそうだ。
しばらくすると大粒の激しい雨が降り始めた。空には黒い雲が立ち込めていたので「来るかな~」と思ってたらどば~ってきた。明日は曇りの予報なんだがこれって大丈夫か???








その後国道291号線から352号線に入る。先週も通った道だ。先週通ったシルバーラインの入り口を通過し本格的なくねくねの細い道へと突入する。駒ノ湯の分岐を右に分けさらに山登りのごとく登っていく。
で、18時45分枝折峠に到着。駐車場にはそれなりの数の車が停車している。
雨が降る中トイレに向かうべく外に出る。寒い。風も強い。トイレと歯磨きを済ませ車に戻る。途中のセブンイレブンで仕入れた酒とつまみで晩酌。つーかこういうのダイレックスで買えばもっと安かったな。そんなことを思いながらひとしきり飲んだ後はシュラフカバーにくるまって早めに寝た。

下界に向けて引き返す。途中で追い抜いたパーティーはなかなかやってこない。











まだこない。 













 
割引岳との分岐(御機屋)まで戻ってきても別パーティーの姿は無し。10時57分、下山にかかる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しかしあのパーティーはどこ行った???おかしいなぁ~と思いながら下る。まさか御機屋がてっぺんだと思って引き返したとか???いや~そんなことは・・・。
そして「ん???」
もしや皆さん割引岳に向かったのではあるまいか???で、引き返す時に例の山頂に向かうのではあるまいか???
そう思うと「う~む、割引岳、行ってみようかな???」
暫し悩んで決めた。「やっぱもういいや。」
正直下り始めたところでまた登り返すのがめんどくさかった。もう最低だな、オレ。



周りもこんなんだしな。














迷いを打ち消し下山を続ける。 ガスガスの中を引き返す。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ガスの中から人の話し声がすると思ったらなんと件のパーティーは避難小屋の前で休憩していた。「マジか~。」
しかしまぁこんな時間にこんなところで休憩とはえらいゆったりした山行だな。でも僕なんかよりずっと記憶に残る山行になってるんだろう。1座1座をどっしり時間をかけながら登る。こういう山行の方がちゃんの記憶に残ると思う。
ただてっぺん目指し、山頂を踏んだらすたこらさっさと下山する。最近の僕の山行はこんなのばっかりだ。数さえ増えれど正直1座1座の思い出ってのが薄くなってる気がする。



小屋の前でおにぎりを食べスパッツを外した。そして進む。













ニセ巻機に到着。











笹の根っこがニョキニョキ出てるところを下り













登ってきた悪路を下る。













で、7合目。












賽ノ河原だねぇ。














 6合7尺。足場はよくない。
















登りの時「下りは難儀しそうだな~」と思ってたにゅりゅにゅる区間に突入。









ほい、6合目。













ニュルニュルだわ~。
















振り返る。写真じゃ伝わらんけど滑りやすいですよ~。











で、まだまだ下る。











5合目。










 




さぁ進もう。














で、4合目。














だいぶ標高を下げた。ゴールが近づいてくる。














14時01分。駐車場まで戻ってきた。御機屋から3時間4分。コースタイムは2時間55分。避難小屋の前で休憩を入れたとはいえやっぱり下りは苦手だ。










駐車場には管理されてる方が駐車料金の集金で待機されている。料金を支払う時に登山バッチも購入。標高が入ってないなんとも素朴なタイプである。というわけで84座目の百名山、巻機山を無事登頂した。

本日の記録 獲得上昇高度・・・1305m 獲得下降高度・・・1315m  誤差は10mね。 消費カロリー・・・ 3987kcal   コースタイムは7時間35分。往復に6時間59分かかった。競争じゃないけど下りは遅いなぁ。思うように下れないからちょっとね・・・。まぁいいや。

少し歩いてヌクビ沢・割引沢との分岐にさしかかる。この沢のコースは僕のようなヘッポコが入り込めるようなルートではないので迷くことなく井戸尾根コースへと進む。ちなみあちらは破線のルート。僕が持ってるヤマケイの百名山地図帳ではヌクビ沢を登り井戸尾根を下るルートが載ってたけど僕には無理だ。





よっこいせと登っていく。この山を調べたところ地面が粘土質でめちゃくちゃ滑るらしい。嫌だなぁ~。7合目より下がその傾向が強いらしい。













 滑りそうな岩岩のルートを登っていく。ところでもう一つ気になっていることがある。この巻機山、ニセ巻機山もあるんだが本物の巻機山も登山者を欺いてるみたいなことをこちらに来る途中で思い出した。昨夜は起きてからネットで調べようと思ったんだが完全に忘れてた。気づいた時には時すでに遅く僕のWIFIはすでに圏外。調べられなくなってしまった。確か頂上の標識のあるところが頂上ではなく、少し外れたところまで歩いたところに頂上があったような記憶がある。グレトラでも「どこまでも登山者を欺く山」とかってナレーションとともに陽希がほんとの山頂(なんかケルンしかなかったようなおぼろげな記憶が・・・)に立ってたような気がする。しかしそれがどこなのか。ここまで来てほんとの山頂に立てないのは悲しすぎるので途中で誰かに聞いてみよう。
一人黙々と登っていく。僕が出発するころには駐車場にいた人々はすでに出発していた。どこかで追いつきたい・・・。













でた!!!ニュルニュルの足場。こんなのが時折現れる。













7時26分、先行者に追いつく。休憩中だったのでで、そのままパスしていく。











ガスガスの湿った空気の中、汗を吹き出しながら登っていく。










7時57分、5合目に到着。コースタイムは1時間10分。まずまずのペースだ。













ここで視界が開けるとかいう話だったけど今日はごらんの通り。まっしろしろすけである。















そしてニュルニュルの道を登る。












登る。














8時35分、6合目到着。地図には「展望台」って書いてあるけど本日は展望なし。









で、ニュルニュルが続く。










おぉ~白飛びしてるけどあれがニセ巻機か???
















 レンズに水滴がついて見にくいけど若干沢みたいになってます。










目の前が開けた。











なんか賽の河原みたいだ。行ったことないけど・・・。













というここは7合目。時刻は9時17分。本来ならニセ巻機が見えるんだろうけどなーんにも見えん・・・。そして登りはまだまだ続く。













ふと見ればガスの切れ間に青空と











 
どこぞのお山が・・・・















ガスに煙る稜線。














だいぶ視界がクリアにあったその場所は














 
7合5尺。時刻は9時37分。5尺ってなんか富士山みたいだな。














9時47分。8合目に到着。













このガスの向こうにニセ巻機が待ってるんだな。














えっちらおっちら登っているとガスの切れ間に向かいの山が見えた。












 一瞬ガスが切れたりまたガスったりめまぐるしい。













ん???あっちにも道がついてるぞ。














 ガスってるけど雄大な風景。晴れてたらめっちゃ胸のすくような景色が広がってるんだろう。














そして9合目に到着。














そう、ここはニセ巻機山の頂上だ。














ガスの中にかろうじて青空が。














このまま晴れてくれりゃいいのに。














ガスの晴れ間からたおやかな山容が見える。














このまま稜線歩き、もしくは登り続けるのかと思ったら谷の底へと下って行く。













   下るねぇ。














下ってる途中で登ってくる年配の2人組パーティーとすれ違う。そこでこれまで聞きたかった巻機山の本当の山頂について尋ねると「もう少し先で登り返すけどその登りきったところの分岐が・・・」みたいなこと言うけどいまいちよくわからん。もう一度聞いてみるも「分岐のところに標識がある」とのこと。いや~分岐はいいんだけどほんとの山頂はどこなんだ???そのお二人とはその他にも少し話をした。「牛ヶ岳に行ってその後割引岳に行くつもりだったけどこの天候なら行っても何も見えないので やめた。沢のルートは下山禁止だし。晴れてたら景色がいいんだけどなぁ。」とか言ってた。それを聞いて少々自分の山行が視野の狭いもんだなぁって感じた。僕の予定はただ巻機山を往復するのみ。だけどここには牛ヶ岳や割引岳といった登るべき山がある。GWの会津駒の時も中門岳っていう山があったのに天気が悪いからと半分言い訳にして登らずに下山した。そこが百名山なら有無を言わずに登ったはずだ。わかっていることではあるけど完全に百名山ハンターと化してるな。そこだけ登ったらさっさと下山。ピークハントのための山行。山を楽しむというよりも百名山のピークを踏むことだけを考えている。これってどうなんだろ???昔、霧ヶ峰の車山に登った時もこんな気持ちになったな。申し訳程度に車山に登ってとっとと下山。霧ヶ峰の醍醐味もくそもなかったわ。最近もコースタイムばっか気にしてあんまり周りの景色を見てなかったりする。こんなんでいいんだろうか???
 前方に登り返しの登山道が見える。割引岳は行かないにしても牛ヶ岳は行っとこうかな。










そんなことを考えながら下って行くと














10時15分。避難小屋に到着。









  
  
  
  
  
巻機山はあっちか。  















笹原を登り返していくと














その上は高層湿原。この辺の山はみんなそうだ。先週の燧ケ岳、平ヶ岳、GWの会津駒もちょっと離れるけど去年登った苗場山もそうだった。雨で水があふれて小川みたいになってる。











 先週の燧ケ岳や平ヶ岳は雲上の楽園みたいだったけど今日はガスでしっとりとしている。晴れてりゃ最高だったんだけどな。











濡れた木道を進む。















今日のような潤いがこの湿原を作り出してるんだろうな。そこに池塘ができ花が咲き生き物が生まれるわけで。
そんなことを考えながら歩いていると












10時36分。分岐に到着。だけじゃなく・・・














ここに巻機山山頂の文字が。え~マジでか!?ここ分岐でしょ???つーかさっきのおじさんが言ってたのはこのことだったのか。でもこれ見たことあるぞ。1967mと書いてあるけど山頂はここじゃない。GSPを見ても登録しているルートはまだ先へと続いている。
そこで僕は理解した。GSPに登録しているルートの巻機山こそが本当の山頂だと。地図を見ても最高峰はここじゃない。僕が求めてるのはこの先の1967m地点だ。地図上ではここから10分の距離。



 謎が解けてすっきりした気分でほんとの山頂を目指す。










池塘って高層湿原のシンボルって感じだな。















しかしまぁ真っ白だ。そして歩くこと9分。
















ほんとにほんとの山頂に到着。時刻は10時46分。ケルンしかないのかと思っていたら「巻機山」と書かれた新しそうな山名標みたいなのもある。








GPSで高度を確認。1968m。1m違うけど間違いない。ここが標高1967mの巻機山の頂上だ。つーか地面にGPSを置いてたら1967mになってたのか???








周りの景色はこの通り。何にも見えません・・・。












牛ヶ岳方面を眺める。う~む、正直ファイトが湧いてこない。コースタイムで往復70分。時間的には十分余裕がある・・・とは言えないか。コースタイム通り下れば3時間5分。このまま戻っても下山は14時くらいだろう。それが15時過ぎになるのか。って行けるな。行こうと思えば行ける。なんか行かない理由を探してる自分がいるな~。こういう自分が少々嫌になる。この状況なら先に進むことを選択する自分でありたいんだが・・・。
というようなことを考えながらもここで引き返すことにした。

今週末も山に行った。今週は巻機山と越後駒ヶ岳の2座である。コースタイムは巻機山が7時間45分で越後駒ヶ岳が11時間10分。なので土曜日を巻機山、日曜日を越後駒ヶ岳に充てた。
金曜日、仕事がちょっと遅くなり21時スタートが無理となって22時スタートに変更。いつもの三田のレンタカー屋から巻機山へと向かう。今回の相方はワゴンR。高速代の経費削減のため軽にした。
レンタカー屋に向かう途中から降り始めた雨はそれなりに本降りとなる。今回の山行は二日とも天気が良くない。先週がいい天気だったので恨めしいけど梅雨まっただ中なのでこればっかりは仕方がない。ナビの調子がおかしくて芝公園から高速に乗り損ねなんかどこを走ってるのかさっぱりわからんまま(看板で六本木を走ったのだけはわかった)結局霞ヶ関(多分)から高速に乗った。その後雨の中の関越道をぶんぶん走って土樽のSAで就寝。
翌朝は5時15分に起床。「眠いわ~」と思いながら車を走らせ塩沢石出のインターで下りる。あとはした道で本日の登山口、桜坂の駐車場へと向かった。
6時前。桜坂の駐車場に到着。駐車場に停まっている車は3台。2台には人の気配がなくすでに出発している模様。もう1台の方はご夫婦でバーナーを囲んで優雅な朝食中である。
一応雨はやんでいる。しかしいつ降り始めてもおかしくない状況だ。
車の外に出て周囲を歩く。米子沢ねぇ。この時はなんとなく不気味さしか感じなかったけど家に帰ってから地図を見るとこの沢を詰めれば避難小屋の付近まで 行けることが判明。ネットで調べたらこの沢を登っていく人達もいた。







でもまぁ沢屋のテリトリーだな。













トイレと水道。とりあえず朝の生理現象を解消しておいた。














車に戻りいつものごとくちんたら準備している間に車が増えた。当初は心細かったけどこれだけ増えたので少し安心した。












7時02分、出発。う~む、このてっぺんに行くんだな。













いろいろ注意がありますな。















いやいややっぱいますか。最近東北で盛り上がってるからね。あちらは山菜取りの人がやられてますが・・・。












というわけでいざ出陣!!!








 10時35分、鷹巣に向け下山開始。コースタイムは4時間35分。コースタイム通りだと15時10分には下山できる。そうなれば所要時間は11時間17分。子連れ登山の人といい勝負だ。つーかあの時間でこのコースを歩いた小学生、すげーな。38歳のおじさん的には負けるわけにはいかん!!!まぁ勝ち負けじゃないけど・・・ 

この池塘群ともお別れだ。










下って登って姫ノ池を目指す。











10時53分、姫ノ池に到着。










ここでいよいよ山頂エリアともお別れ。ここからはひたすら高度を下げていく。長い長い道のりだ。









よぉ~し、行くぞ!!!










いい眺め。こういうのを眺めながらのんびり歩ければいいんだが・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この急で長い長い下りに挑まねばならん。ただでさえ下りは苦手なんだがあのお助けロープの下りをいくつもこなさねばならん。そういうのもあって少し気が重い。
 





さぁ急坂下りの始まりだ。下りの前半戦の主要部分だ。しかしこの時間でもちらほら上がってくる人がいる。時間的に考えても健脚な人なんだろうな。僕ならこの時間にここにいたら明るいうちには下山できん。















11時46分。白沢清水に到着。これが水場。飲む人いないよね、これ。どうしてもというならスーパーデリオスは必須だ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
出発から8時間近くたちヘロヘロ具合がハンパない。白沢清水で座って休憩し気を取り直して木道を行く。

 
 
 
 
 
 
 
 
12時25分、 台倉清水通過。疲労困憊なんで撮る写真の数も随分少なくなる。前半戦と比べると場面のとびとび具合が大きい。で、ここで後ろから追い越されたご夫婦を抜き返した。まぁすぐに追い越されるだろうが・・・。










12時43分、台倉山の三角点に到着。ここでもまた休憩。ぶひぃ~、先はまだ長い。つーか核心部分はまだこれからだ。ここでもへたり込んで休憩。










果てしないねぇ。コースタイムで考えるとあと2時間余り。時間以上に遠く遠く感じる。
  
   
  
  
  
  
   
 
  
  
  
  
  
  
  
 登りも出てくるんだがすでに四の五の考えるだけの余裕はない。ただただ進むのみ。
 
 
 

 
 
 
 
 
ここで再び追い抜かれる。どーぞ。どーぞどーぞ。このご夫婦も「長いねぇ~。」って言ってた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  写真じゃ伝わらんが結構な下りである。















13時37分、下台倉山に到着。ボロボロかと思いきや一応コースタイムで歩けてる。つーかもはやコースタイムの8掛けだのなんだの言ってる余裕はない。












さぁここからが最終決戦ともいうべき核心部の下り。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  ・・・。言葉が出ない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
  お助けロープエリアに突入。急だ~。












写真で見ると大したことが無いように見えるんだが下はズリズリ滑りそうな感じでちょっと怖い。お助けロープにありがとうである。












いや~、もう万里の長城を下ってるような気分である。長い!!!








で、お助けロープエリアが続く。












長い・・・。
















 ザレザレの岩場の下り。この時には玉子石で別れたおじさんに追いつかれていた。









 
もうねぇ、滑るんですよ。ロープが無かったら正直怖い。









そろそろゴールを意識するところまで来たところでなんと雨が降ってきた。うぉ~マジか!?今日は晴れの予報だったじゃねーか!!!カメラやケータイなど濡れたら困るものがザックに入っているけどここまで来たんで勢いでそのまま進む。急げ~!!!
そしてやせ尾根登場。雨が降り始めて若干地面が濡れている。













足場はしっかりしてるんだが足元が濡れてるんで登りの時よりも少し慎重に進む。









樹林に逃げ込み雨から守られながら下山を進める。
15時17分、ここまで下りてきた。苦手の下り&バテて休みをはさみはさみ下って来たのですでにコースタイムを超過。









沢にかかる一枚板の橋を渡り















15時28分、登山口まで戻ってきた。所要時間11時間35分。登りと同じくらいの時間が下りでもかかった。だめだなぁ~。まぁバテて休憩入れてたからしょうがないか。ん???うわぁ~、子連れ登山の人よりもかかってるじゃねーか。いや~勝ち負けじゃないけど負けた・・・。つーか小学校低学年でこの時間で歩き抜いたのは賞賛に値する。すごい。ちなみに今日は青山のNHK文化センターで田中陽希の講演会をやっている。ほんとはそっちに行く予定だったんだけどいろいろスケジュールが狂って泣く泣く講演会の方を切った。今頃楽しくやってんのかなぁ~。まぁ今回は平ヶ岳を選んでこの難しい山を無事登頂できた。この結果には満足だ。


車に戻ろうとするとおじさんに「お疲れ~」と声をかけられる。なんだかんだで今日はこのおじさんと一緒に動いたなぁ。一期一会だけどこういうのもいいな。
車内に入り帰り支度をする。この時間なんで風呂は無理。21時には車を返さねばならん。ナビをセットすると距離は299km。遠いなぁ~。帰り支度をしつつ無事下山した達成感に浸る。ここのところ数ばっかりこなして一座一座の重みがなくなってるような気がするけど今日は記憶に残る山行になると思う。ここ最近でいうと水晶や黒部五郎と同じくらい達成感のある山行であった。
車をスタートさせ60km近く先の小出インターを目指す。しかしこの国道352号線、くねくねのアップダウンの細い道である。速度を見ると25km~30km/hで走っている。う~む、こんなんじゃおじさんの言う通りほんとに2時間かかっちゃうぞ。というわけで 意識してスピードアップ。前方の車が道を譲ってくれたので追い抜く。見れば件のおじさんであった。
銀山平まで来ると352号線とお別れしシルバーラインという道に入る。二輪車通行禁止の道である。入り口のトンネルを入るとなんとトンネル内にも関わらずいきなり丁字路。しかも右からも左かも普通に車が走ってくる仕様だ。こういうのダムの管理道路ではたまにある。中にはトンネル内に信号がある道もあった。
長い長いトンネルばかりのシルバーラインを走り抜け再び352号線と合流。その後小出ICから関越道に入る。塩沢打出SAでソースカツ丼を食べその後断続的に渋滞に巻き込まれながら無事 時間内に東京に戻ることができた。

本日の記録   行動時間が長すぎてプロトレックの記録が途中で切れた。記録が残ってるのが獲得上昇高度・・・1645m 獲得下降高度・・・880m 消費カロリー・・・7502kcal。消費カロリーはハートレーとモニターで計測してるので正確に計測できてる。いやーしかし疲れた・・・。  
  
  
  
  
  
  
  
  
    
    


 山頂を踏みちょっと休憩しようとして気がついた。「ん???」GPSを見るとまだ先が続いている。地図を見てもこの先に2141mの最高点というのがあるので行ってみた。
木道を少し進むと行き止まりに。ここが最高点か???この先にも道は続いているがこの先は立ち入り禁止である。







この先にもなんか山名標みたいなのが立っているんだがここからは何が書いてあるのか確認できない。とにかくここが今行ける端の端である。






山頂には何かの通信施設らしきアンテナが立つ。









池塘も点在する。











山名標近くの幅の広い木道まで戻る。ここで少し休憩だ。おにぎりを食べその後木道の端で寝そべる。幅が広いところの端っこで通行の邪魔にはならない。しかしまぁ疲れたなぁ~。顔に帽子をかぶせて寝ていると横で休憩してた2人組の会話が耳に入ってくる。5時間余りで登ってきたらしく4時間あれば下れるなみたいなことを話している。4時間か~。ってことは14時くらいには下れるってことだな。しかしあのお助けロープのエリアを下らにゃならんと思うと少し気が重い。それに至るまでのあの急登を今度は逆に下らにゃならんと思っても気が重い。とにかくこの長い行程を逆戻りせにゃならんというのが気が重い。しかし件の2人組から「玉子石」という言葉が頻繁に聞こえてくると「う~む、玉子石か」と考えてしまった。ただでさえ長い長い帰路である。今の時点ですでにグロッキーな僕的には寄り道なんかせんと一刻も早く下りたい。しかしなぁ~。ここまで来て玉子石をスルーするのもねぇ。後々誰かに平ヶ岳に登ったという話をしたときに「玉子石、行きました???」と聞かれたときに「いや~ばてちゃって行かなかったんですよ」っていうのもしゃくではある。とはいえそんな余裕はないしなぁ~。
9時50分。山頂での休憩を終え下りにかかる。この時間でも結構下から上がってくる人はいる。ゆーても10時前である。健脚な人なら全然余裕な時間帯ではある。





姫ノ池に向け下って行く。










そして玉子石との分岐に到着。先ほどの二人組は途中で僕を追い越していった。すでに進路を左に取ったと思われる。さぁどうする?オレ。







そして僕も進路を左に取った。ここまで来たんだ。行くしかないだろ。










きれいな水の流れを眺めるとその後は短い雪歩き。










こちらにも池塘が点在する。










玉子石には寄り道ではあるけどやっぱり行かにゃならんだろ。これが後の行程でどう影響するのかわからんけど・・・。









北側には越後の山々が遠望できる。










あちらは越後三山らしい。











奥に見えるのが越後駒ヶ岳らしい。来週はあちらに登る。2週連続の百名山巡りだ。









そして・・・

玉子石に到着。山頂から歩くこと30分余り。ぶひぃ~疲れたぜ。
 なんだろね、この景観。ただ、風化してるので岩が落っこちる危険があるので近寄るなって注意書きがある。
ここで下台倉山から抜きつ抜かれつしていたおじさんと話す。僕は下山後は国道352号線を小出に抜け関越道で東京に帰る。昨日清四郎小屋のご主人に東北道に向かうのと関越道に向かうのとではどちらがいいかと聞いたときに「私なら小出から関越道」と聞いて僕もその案に乗ることにした。で、このおじさんは小出から来た人だった。鷹巣の駐車場までどのくらい時間がかかったのか聞いたところ「2時間」との答えが返ってきた。えぇ~、マジか!?駐車場から小出のICまで50キロ余りなんだが2時間もかかるんか???ただ地図で見る限り奥只見湖沿いのスーパーくねくね道(冬場は通行止め)なのでいい道ではないのは確かだ。しかし2時間か・・・。レンタカーは21時に返さねばならん。よーし、降りるぞ。というわけで足がつったというおじさんを山頂に残し一足お先に下山することにした。

3時53分。日帰り最強の山、平ヶ岳へと出発する。







日が長いこの時期とはいえまだ暗い。ヘッドライトでのスタートである。









15分ほど歩くと沢を渡る橋が現れる。少し明るくなってきた。









ほぉ~。ここからすぐにあのやせ尾根ですか。今回の山行では少し警戒している区間だ。足場はしっかりしてるみたいだが・・・。ちなみにここから山頂まで10.5km。普通の日帰りの山の倍って感じだ。







この平ヶ岳、実は今回のコース以外にもう一つルートがある。皇太子ルートこと中ノ俣ルートである。GWに会津駒で話した人なんかはプリンスルートとか言ってた。その皇太子様がこの平ヶ岳に登るときに整備されたルートである。このルートを通るには麓の宿に泊まる必要があるんだが、コースタイムは往復で7時間足らず。普通の登山と変わらん山行となるのだが平ヶ岳を登るのにこのコースとはがっかりである。ここはやはり王道の鷹巣からのルートをひーひー言いながら登り、周りの人々と「いや~きついっすねぇー」と語らいたい。いつもは楽なルートを選択しておいて偉そうな事は言えんのだが平ヶ岳といえば鷹巣から登るしかないっしょ~。
ヘッデンで地面を照らしながらやせ尾根を目指す。
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
樹林を抜け視界が開ける。「おぉっあれは!!!」






昨日登った燧ケ岳。見事な双耳峰である。












しばし歩くと・・・


 おっ!!!
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
テレビやネットでよく見る件のやせ尾根である。






早くも後ろから来たご夫婦に追い抜かれた。











その後お助けロープのかかったところを登る。1カ所だけじゃなくてこういうのが何回か続く。登りはそうでもないけど下るときはちょっと嫌だな。下りが苦手な僕的には。








その後もこういうところを延々と登っていく。









 続く続く続く・・・











果てしないねぇ。まだ始まったばかりだけど・・・。









ひーこら言いながら急登をこなす。まだ歩き始めて40分足らずである。













5時52分、下台倉山に到着。スタートから約2時間。コースタイムは2時間20分。う~む、前半からこんなペース。大丈夫か???ここで休憩してたおじさんが「まずは第一関門突破」って言ってた。僕もそんな気がする。ところでヤマレコで先週小学校低学年くらいの子供連れで登った人の記録を読んだ。往復11時間33分だった。子連れでこれだったら大人単独なら10時間くらいで往復できるかとか思ってたけど怪しいなぁ。玉子石は行くか行くまいか考え中だ。正直足に自信がないので寄り道してる場合じゃないと思ってる。ただでさえ下ってくるころにはボロボロになってると思われるのに、多少体力が残ってるからって余裕かまして玉子石まで行ってる場合じゃないかなと。
 
  
 
 
 
再び燧ケ岳。今日は1日燧ケ岳とお付き合いかな。






先は長いなぁ。ヤマレコなんかでは8時間台で往復する人もいる。コースタイムが若干甘めとかいうネット情報もある。まぁ10時間以内に往復できたら上出来だ。少なくとも子連れで11時間半ならそれ以上はかからんだろ。つーかかかったらちょっとカッコ悪いなぁ。





 ということで頑張って先へと進む。










さっきまでの急登は終わりかな。こういう稜線歩きが延々と続くんかいな???最近の山行はろくすっぽ調べていないので正直行き当たりばったりである。ただしプロトレックの高度計を見ると標高差はまだ500mほどある。長い行程でじわじわ上げていくならいいんだけどね。





気持ちのいい稜線歩き。でも行きはよいよい帰りは恐い。日帰り最強の山というのが頭から離れん。とにかく数年前の六甲全縦以来の長丁場だ。








で、またまた燧ケ岳。 








6時41分、台倉山山頂到着。三角点しかないあんまりピークって感じがしない山頂である。コースタイムは3時間20分。で、所要時間は約2時間50分。どうなんだろうなぁ、これ。10時間で戻れるだろうか???
 
 



  
 
 
 再びスタート。しばらくするとこんなぬかるんだところが現れる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 6時51分、台倉清水に到着。あてにならんと言われてるけどやっぱり枯れてた。
 
 
 
 
 
  ずんずん先へと進む。茂みをかき分け進む。
 
 
 
 
 



 
 
 
7時27分。白沢清水に到着。よどんだ水たまりがあるだけ。とてもじゃないけど飲む勇気はない。










こういうもりもり茂ったところを行く。時折下が木道になったりする。







こういうのが続く。









周りが開けた。あれが平ヶ岳か???











あそこまで登らにゃならんのか・・・。










で、けっこうな登りが始まった。











ひーこらひーこら・・・










ん???方角的に平ヶ岳はあっちかも。











きついわ~。ここでも後ろから抜かされた。










後ろを振り返る。けっこう登ったな。ここで下ってくるパーティーとすれ違った。昨日はキャンプか。「ここの登りが一番きつかった」って言ってた。ここに来るまでも2組の下山組とすれ違った。一つはグループでもう一つは単独の女の人。どちらも天気が良くて最高だったといってた。つーか女の単独行でこの山でキャンプか。いい度胸してるなぁ。僕は心細くてようやらんわ。つーかその前にテント装備でここの登るのがしんどすぎて心が折れそう。

登りきったら木道が現れる。いや~きつい登りだったー。










周りの景色が開ける。













あれが山頂か???








と思っていたら池塘が現れた。姫ノ池だ。時刻は8時47分。ついにここまで来たぞ。つーかだいぶグロッキー状態。玉子石どころの状況ではない・・・。ちなみにここまでのコースタイムは5時間50分。所要時間は4時間56分。ヘロヘロだけどここに来るまでに抜かされまくった割には僕的にぼちぼちの出来である。



玉子石へはこちらの道へ。この道が皇太子ルートへと続く。










僕が行くのは左側。行く先には平ヶ岳が鎮座している。









姫ノ池方面を振り返る。











山頂目指して進んでいると右手から合流する道が。ちなみにこの道も玉子石へと続いている。合流してくるパーティーは玉子石に行ってきた人達か???







昨日の燧ケ岳に引き続きここも高層湿原の山だ。










へろへろの体にむち打ち山頂へと登っていく。









それを登りきると・・・











着いたー!!!











着いたぞー!!!9時16分、83座目の百名山平ヶ岳に到着である。コースタイム6時間半のところ5時間23分で到着。こりゃ頑張ったら10時間足らずで往復できるかも。







引きで撮ってみる。いやー登っちゃったよ平ヶ岳。しかしここまで大方5時間半。昨日の燧ケ岳ならそろそろ下山って感じの時間である。それが今日はまだ山頂。帰りのことを思うとちょっと気が重い・・・。まぁとりあえずは山頂までやってきた。

6月18日。夜中何度か目が覚める。何時だ???周りがごそごそし始めた。目覚ましは2時半にセットしている。周りが動こうと2時半までは寝るつもりだ。
しばらくすると「う~ん、ヤニ臭い・・・。」車内が暑いので窓を少し開けているのだが、隣の人が車外でヤニを吸ってる模様。隣の人もどうやら出発の準備中のようだ。しかし目覚ましは鳴らないのでそのまま寝る。しかし「う~む・・・今何時???」眠いながらも目覚ましがなかなか鳴らないので時間を確認する。すると・・・「おぉぉぉぉぉ~!!!」一気に目が覚めた。時刻は3時05分。なんでよ???目覚まし代わりのラジオのアラームを確認するとなんとPM2時30分にセットされていた。うぉ~凡ミスの極み!!!今日はコースタイム11時間越えの長丁場。そのあと東京まで運転して帰ってこねばならん。なので3時過ぎには出発するつもりだった。しかしすでに出発時間は過ぎている。周りを見るとみなさん続々と出発していらっしゃる。「うわぁ~!!!」焦りながら準備する。隣のおじさんはまだ準備中。置いてけぼりは嫌だ。テーピングを貼り荷物をまとめいざ出発。時刻は3時50分をまわっていた。

駐車場まで戻ってきた。時刻はまだ13時前。よぉ~し、これからのんびり過ごすぞ。







車に戻り背負っていた荷物を降ろす。風呂もいいけどひとまず売店に行くぞ。
駐車場には会津バス。会津高原尾瀬口へ向かうバスか???ここ御池はそれ以外にも沼山峠へのシャトルバスの基地でもある。 










ここが売店、山の駅御池。中に入って土産物とかを物色。Tシャツ欲しいなぁ~と思うもここは節約。山バッチも去年至仏山に登った時に買ってしまっていたので今回は買わない。










乾いたのどを潤すべく牛乳を購入。気持ちのいいデッキに出てぐいっといただいた。













 お次はお隣の御池ロッジへ。「尾瀬ブナの森ミュージアム」が併設されている。無料なので見学しに行った。白黒写真で昔の尾瀬の様子が紹介されていた。











そして風呂へ。桧枝岐の中心まで下りなきゃならんと思っていたんだがここでも入れる模様。料金は麓と同じ500円。前回燧の湯に行ったので今回はアルザか駒の湯に行こうと思ってたんだがここで入っていくことにした。










料金を払っていざ風呂場へ。中に入るとだーれもいない。おぉ~貸し切りか。汗臭い服を脱ぎ棄ていざ浴室へ。中はというと普通の湯舟のほかに露天風呂はなく使用中止のサウナがあるのみ。少々寂しい。それでも貸し切りの広い湯船を満喫する。のびのびと過ごしてさっぱりして上がった。
お風呂のあとはマッサージ器だ。ということで受付前のそれらしきところへ向かうもマッサージ器はない。う~む・・・。
とりあえず椅子に腰かけ新聞を読む。外を見るとそこはやっぱり尾瀬の端くれ。湿原っぽい景色が広がっている。









 なんか散歩ができるよう道が作ってある。














休憩がてら新聞を読み、地図で本日の山行を振り返り、売店で会社用のお土産を買って御池ロッジをあとにする。
そして昼飯を食うべく桧枝岐の村へと降りていく。昨夜は真っ暗でただの山道だと思っていたんだが昼間走ると非常に気持ちのいい森林の道である。








ひとっ走りしてアルザの横の食堂へ。先月の会津駒の時にも食べたイワナのフライ定食を今日も食べるのだ!!!
 本日も前回同様「ごはん、大盛で!!!」とオーダー。時刻は15時過ぎ。こんな時間ということもありだーれもいない。テレビでは競馬中継が放送中であった。
そして・・・
 待ってました!!!ひと月半振りにご対面だ。いや~今日もうまそうだ。










最近胃袋が小さくなったのか前ほどの勢い&量が食えなくなったと感じる。そしてゆっくりとかみしめながら完食。いやいや今日もうまかった。
ところで明日の食料を調達せねばならん。昨日買っておいた行動食のおにぎりが2つ残っているけど賞味期限は既に切れている。昨夜インターを降りてからここまで100kmの道のりを走ったんだがスーパーやコンビニの類は全く見ることがなかった。そこで会計の時に店員氏に「この辺でスーパーかコンビニはありませんか?弁当とかおにぎりが買えるとこ探してるんですけど。」と尋ねると、「この辺にはありませんね~。村の中に農協がありますけどパンならそこで買えます。」とのお答えが。ということで駒の湯の隣にある農協へ向かう。パンがあるならおにぎりくらいあるんじゃないかと思っていたんだが見事におにぎりはもちろん惣菜の類も売っていなかった。仕方がないので菓子パンと大福もち、それから魚肉ソーセージを購入。まぁこれで何とかなるだろ。
農協の店を出てこれまた農協のGSでガソリンを10Lだけ入れて再び御池の駐車場へと向かう。時刻は16時過ぎ。日が傾き始めた御池で最後の尾瀬の雰囲気を楽しむ。ひとしきり満足して駐車場を出発。これから目指すのは明日登る平ヶ岳の登山口、鷹ノ巣である。
これでも国道???って感じの国道352号線をひたすら走る。近いと思っていた鷹ノ巣は思いのほか遠い。えっらい下ってんな~と思いながら車を走らせる。こんだけ標高を落とすのか~と思いながら走り続けると・・・
福島を飛び越えて新潟に突入。考えて見りゃ登山口は新潟だったな。つーか新潟か。関西にいたころは新潟って聞くとあまりに遠すぎてちょっとビビった。北アの帰りとか糸魚川のインターから高速乗るときとかも「こんな時間に新潟なんかにいて大丈夫かいな。明日ちゃんと会社行けるだろか???」と大いに心配になった。でも東京からだと来れちゃうもんだな。







そして鷹ノ巣の登山口の駐車場に到着。














 駐車場には会津バスのバス停もある。その横にはバイオトイレ。地図で見た時にトイレがあるというので御池みたいな駐車場を想像していたんだが道沿いのただの駐車場。トイレはあるけど手洗い場はない。










時刻は17時を回っているんだがこの時間でもまだ降りてくる人たちがいる。皆さん大仕事を終えて疲れた表情ながらも達成感に満ちた顔をしている。明日は僕もおんなじ顔ができるだろうか???コースタイムは11時間20分。日帰り最難関と言われている強敵である。トイレもなければ山小屋もない。エスケープルートもない。山頂まで登ったら意地でもここまで帰って来ねばならん。つーかコースタイムが10時間越えか・・・。トムラウシばりの厳しい戦いが予想される。トムラウシも短縮コースから登ったからコースタイム自体は僕の登った百名山では一番長い。こんな長い時間歩くのは2年振りだ。六甲全縦で15時間くらい歩くからコースタイム11時間というのは最後の辺はどうなるかってのは大体予想がつく。大丈夫かなぁ~・・・。
まぁそんな心配は平ヶ岳という山を考えるといつも頭を巡っていたんだが、とうとうその平ヶ岳に明日登る。体力と脚力に自信がないからスタートは3時くらいにしたい。しかしまぁ登山者が僕以外いなかったらどうしようとか思ってたけどそれなりの人数が登る模様。いやーよかった。その点だけは安心できた。
車に戻ってくつろいでいるとあることに気がついた。「おぉ~登山バッチ買わなきゃ」
平ヶ岳の登山バッチを買わねばならん。清四郎小屋で売っている登山バッチである。明日は時間的に余裕がないだろうから今日のうちに買っておこう。地図を見るとこの駐車場から片道25分。往復でざっと1時間だ。片道10分くらいなら歩いていこうかと思ったけどめんどくさくなって車で行くことにした。
暫し走って清四郎小屋に到着。失礼ながら予想に反したくさん車が停まっている。けっこう泊まる人多いんだな。目の前がキャンプ場となってて、まったくひと気を感じないこの山の中でもこの辺りだけは人がいる気配を感じる。






登山記念バッジ好評発売中。買い忘れてたらここまで買いに来るだけでも大変だ。まぁそれはここに限ったことではないけど。ちなみにこれまで登った百名山で登山バッチを買えなかったのは開聞岳、恵那山と赤城山の3座。開聞岳はその後麓のビジターセンターまで買いに行った。恵那山は会社の同僚に中津川出身の子がいて帰省した時に買ってきてもらった。赤城山だけは東京にいる間に買いに行かんとな。つーかわざわざ買いに行かんでも電話なりメールなりで送ってもらうこともできるかもな。



無事にバッジを購入し再び登山口の駐車場へと戻る。登山口の横にはルートマップが立っている。いやー魚沼市ってか。なんか新潟なんだなぁって感じるわ。











登山口。明日は夜も明けきらぬうちからここをスタートして行くんだな。













Wi-Fiも圏外だしケータイも圏外。カーナビのワンセグのテレビも映らん。今日はAKBの総選挙をテレビでやるらしい。御池のロッジで新聞読んだときに知った。なんか楽しそうだから見れるもんなら見たかったけどだめだなこりゃ。というわけで車の中で寝っ転がる。昨夜は運転席を倒して寝たけど今日は後部座席で寝ることにした。

 柴安嵓をあとにし再び俎嵓に登り返す。出発から3時間を超え疲れが出てきた。明日は11時間以上歩かねばならんのにこんなんで大丈夫か???






休憩がてら麓を見下ろす。尾瀬ヶ原の端っこである。沼尻平かな???










尾瀬沼。去年はあそこからここを見上げてたな。恨めし気に。










10時30分。休憩を終えて下山を再開。ガスるねぇ~。








生い茂った草木をかき分け下る。毎度のことながら下りは苦手。滑りそうでなんか怖いのだ。









先は長い・・・。











雪渓まで下ってきた。









おっと、おじさんスリップ!!!










もう少し時期が早いと雪が硬くてツボ足だと危なそう。今はだいぶ緩んでいるのでヒールを蹴りこんで下って行く。









こういうぬかるんだところもある。











よぉ~し、湿原エリアに突入だ。










 下の方はガスがなくて視界はクリア。いい眺めだ。










 山の上にこういう風景が広がるってよく考えたら不思議だ。









熊沢田代、いいところだ。











初夏の空って感じだ。










ローアングルで。








 


草花からの視点だとこんな感じか。










でもって点在する池塘。











 茂みの中の木道を行く










ゴロゴロ岩の中を下る。こういう下り、非常に苦手だ。










頑張って下ってるつもりだけど時間は相当かかっている。毎度のことながら下りはコースタイム通り・・・いやそれ以上かかってるな、今日は。







 
やっとこさ苦手の下りを終えて森林浴な木道へ。









で、登山口まで戻ってきた。時刻は12時44分。朝スタートしてから5時間50分で降りてきた。コースタイムは6時間40分なのでコースタイムの約9掛け。休憩をとりながらだけど登りでの貯金を下りで全部使い果たしたような感じだ。俎嵓から2時間14分。登りは2時間半で下りはこれか。毎度のことながら笑けてくるな。コースタイムは2時間半。一応コースタイムでは下れてたんだな。というわけで82座目の百名山、燧ケ岳を無事登頂した。




今回の記録   獲得上昇高度・・・955m 獲得下降高度・・・975m 純粋にピストンしたんで20mの誤差が出た。まぁこれくらいは許容範囲だ。 消費カロリーは3914kcal。腹減った。でもまずは風呂だな。 

6月18日。夜が明けた。6時過ぎに起床。周りはすでに出発している。睡眠時間は4時間ほど。でもあまり眠いとは感じない。
僕も遅ればせながら6時44分に出発。
天気は快晴。今日は雨の心配はない模様。去年の鳳凰三山の時のような感じだ。






 


ここから82座目の百名山、燧ケ岳への旅が始まる。









まずはこんな感じの歩きやすい木道から始まる。










よぉ~し、行くぞぉー。











するとすぐにごつごつの岩岩道へとなる。














 雨が降ると滑るんかなぁ~。この道の下りは雨が降ってなくても嫌だ。





 


で、このごつごつの登りがしばらく続く。







 


そして急に空が広くなる。











広沢田代に到着だ。








 

広々とした高層湿原を歩く。








 いいねぇ。この辺りの山は至仏山しかり会津駒ケ岳しかりこんな感じの高層湿原が広がっている。ただし会津駒は正直後から知った。僕が登ったGWは完全に雪の下に埋もれていたので雪がなくなるとこんな感じになるなんて想像もつかなかった。


 


御池からのコースタイムは1時間。とりあえずここまでは40分で来れた。立ち上がりはいい感じだ。









しかしまぁ天気が良くて気持ちがいい。







 


点在する池塘がいい感じ。











こういう風景、けっこう好きだ。







 



ひとしきり堪能して先へと歩を進める。










で、再び登山道へ。











そこから歩くこと25分、再び視界が開ける。









おぉ~!!!目の前には燧ケ岳がでで~んとそびえ立つ。










しばらくするとガスが切れ全景が明らかになった。






 
 
う~む、あそこまで登らにゃならんのか。なかなか骨がありそうだ。とりあえず熊沢田代までのコースタイムは1時間50分。ここまでの所要時間は1時間22分。写真撮ったりしながらだけど自分的にはいいペースだ。




熊沢田代を通過しいよいよあの登りへと取りつく。

歩いてきた道を振り返る。







 


 アップ。あそこを歩いてきたわけだ。天気もいいし最高だ。










天に向かって登っていく感じ。















再びごつごつの道を行く。















すると雪渓が現れた。ここからしばらく雪渓の登りが続く。















これ、ネットで見たな。








 


雪渓と雪渓の間にはこんなところもある。完全に雪が消えたらこのごろごろの登りが続くってことだ。








後ろを振り返る。なんかガスってきたな。まぁ下から見ても雲がかかってたからこんなもんか。








そこからもえっちらおっちら登り続け9時25分、俎嵓に到着。双耳峰のピークの1つである。ここまでのコースタイムは3時間30分、所要時間は2時間31分。いい感じで登れた。







目の前には燧ケ岳の最高峰、柴安嵓が・・・見えない。





 




尾瀬沼を見下ろす。ガスって霞んでるので周囲の山々は見えない。けど沼だけは見える。









俎嵓の山頂標はごらんの通りののっぺらぼう。周りの景色が見えなかったらこれじゃどこの山頂なんだかさっぱりわからんだろう。






休憩もそこそこに最高峰、柴安嵓を目指す。双耳峰なので一度鞍部に降りてからの登り返しとなる。鞍部に降りたその時・・・

 「おぉぉぉぉ~!!!」
最高峰、柴安嵓がその姿を現した。つーかまたあそこまで登り返さにゃならんのか・・・。
そして最後のひと踏ん張り。俎嵓から下った分+10mを登りきり
82座目の百名山、燧ケ岳最高峰「柴安嵓」に到着。時刻は9時50分。コースタイム3時間50分のところ 2時間56分で登頂。まぁいい感じだ。
 
 
 
 
  山頂でしばし休憩。つーかここまで来たん だ。すぐに下山することもなかろう。山頂からの景色を眺めながら「着いた~」という達成感に浸る。思えば去年のお盆。至仏山とのダブルゲットを狙った燧ケ岳だったけどあえなく燧ケ岳は登れなかった。その時は会津駒とダブルで登ろうと思ったけど先に会津駒を単品で登ってしまい今回の運びとなった。燧ケ岳かぁ。とうとう登っちゃったな。
 
山頂からガスに煙る尾瀬沼を眺める。下は晴れてるんだけどなぁ。
ひとしきり山頂での時間を堪能し下山にかかる。う~む、苦手な下りだ。特にごつごつの岩岩のところの下りに苦戦しそうだ。というわけで82座目の百名山、燧ケ岳の柴安嵓をあとにした。

いよいよ今年も百名山めぐりのシーズンがやってきた。今年はGWに会津駒ケ岳に登ったのでシーズンが始まっているといえば始まっているのだが雪が消え登りやすくなったこの時期からがシーズン本番である。というわけでこの土日で燧ケ岳と平ヶ岳に登ってきた。以前の予定ではこの週末は土曜日に会社のヤマ部で谷川岳、日曜日は青山のNHK文化センターで田中陽希の講演会という予定だったんだがヤマ部の方で車を出す奴がなんとこの日は都合が悪いとか言い出し日程を変更。7月の2週目に変更したんだがそれがさらに変更となって7月の1週目の開催となった。ちなみにツールの開幕日である。今年は何かと立て込んでいてまともにツールを見れる週末が1度もない。山、家族の訪問、友達の訪問ですべて埋まってしまった。なんか知らんまにツールが終わってしまいそうだ・・・。
話を元に戻す。ヤマ部の日程をずらしたためにそのしわ寄せが田中陽希の講演会を直撃してしまった。正直ギリギリまでどうするか迷った。田部井さん、野口健に続く僕の中での山関係の有名人の講演会である。しかしこれに参加しようとすればこの週末で登る百名山は1座。今後の予定やコストを考えると1座ではなく2座登るほうが圧倒的に効率がいい。講演会も百名山も両方なんとかならんかと考えるも上越エリアの山なので日曜日は遅くとも朝9時には下山しておらねばならん。燧ケ岳、平ヶ岳、越後駒ヶ岳、巻機山の4座で何とかそんな都合のいい山行はできないかと考えるも、考えるのもアホらしくなるような猛者ぞろいのため泣く泣く陽希の講演会を諦めた。限られた週末で考えるとここはどうしても2座登っておかないと後々後悔することになる。ちなみに色々スケジュールが押し込まれたり変更したりしてなんと今週から4週連続で登山というめちゃくちゃなスケジュールとなってしまった。まぁ当初から登る予定ではあったんだがまさかこんな超過密スケジュールになるとは我ながら少し心配である。疲れや平日仕事をしながらの準備など考えれば色々心配事が出てくる。つーかこのひと月で今年の百名山巡りがほとんど終わってしまうのだ。超短期集中決戦である。
金曜日、仕事は定時で終わりこの巡りあわせに大いに幸せを感じながら帰宅。風呂に入り準備を整えおなじみの三田のレンタカー屋へ。芝公園のICからばびゅ~んと西那須野塩原インターを目指す。そう、関越道ではなく東北道で向かうのだ。土曜日の燧ケ岳は御池から登る。GWに行った桧枝岐村を再び訪問するのだ。
高速に乗ってすぐ色々忘れ物の心配が頭をよぎる。「カメラ持ってきたっけ???」
というわけで東北道に入って最初のなんとかSAでストップ。ひとまずカメラは持って来ていた。安心したのもつかの間「ん???SD入ってたっけ???」というわけで今度は栃木の佐野SAでストップ。カメラの中身を確認するとSDも無事挿入されていた。準備はしてるつもりなんだけどなんだかんだで出発間際でバタバタしてしまいこのざまである。
ひとまず安心したので遅めの夕食をとるため車を降りる。正直大して腹は減っていないのだがなんか食べたい。デブの悲しい性である。








中に入ると佐野ラーメンの文字がデカデカと踊っている。そうか。全然意識してなかったけどここはラーメンが有名な佐野である。
 ということで佐野ラーメンを注文。時刻は22時を回っている。ここはデブなりに気を使いセットではなく単品にしておいた。SAのラーメンなので味がどうとか言う話ではないけど普通にうまかった。平べったい麺が特徴なのかね???街の中のお店ならさらにおいしい店とかもあるんだろうな。






ラーメンも食ったことだし御池を目指し再び走り出す。しかし2度もストップした上に飯まで食ってしまったせいで結構時間をロスしてしまった。そこで予定を変更して西那須野塩原IC手前の矢板北PAで停車。今日はここで寝ることにする。時刻は23時前。AM3時半まで仮眠だ。そうすりゃ高速料金も3割引き。てなわけでシートを倒し目を閉じた。
んがっ、車の走る音とかがうるさいしなんか目もさえてしまって寝れん!!!というわけで24時前に再び出発。24時を越えてインターを降りる。30%引きを確認し御池を目指す。ほとんど車通りの無い深夜の道を走る。真っ暗で正直どこをどう走ってるのかわからん。全部ナビ任せだ。なんか見覚えのある景色が現れた。ナビを見ると会津高原尾瀬口の駅の横っちょだ。ひと月半振りの再訪である。夜だけどここから先は見覚えのある道だ。
夜中の1時前。道路工事の信号でストップ。気づけば後ろからずっと同じ車がついてくる。多分御池に行く人だろ。ちなみに御池までは西那須野塩原ICから2時間を予定している。つーと到着は2時で睡眠時間は4時間くらいか。







懐かしの会津駒の登山口を通過し桧枝岐の中心に入る。ど深夜だけどちゃんと街灯がともっていて明るい。そんな村の中心部を通過し真っ暗となったくねくねの国道352号を暫し走ると御池の駐車場に到着。時刻は1時53分。大体予想通り。駐車場はまだまだ余裕があり中にはテントを張ってる人もいる。こんな時間だけどテントからは明かりがもれてる。もう2時ですよ。早く寝ないと明日しんどいですよ~。と、人のことを心配しつつ今度こそほんとに眠りについた。

今週は帰省していた。先週も子供の運動会で帰省していたんで2週連続の帰省である。で、川西の郵便局に郵便物を出したついでにモザイクボックスの好日山荘に行った。来週からの夏山山行に備えてはっか系の虫よけスプレーを買おうと思ったのだ。去年の苗場山なんかはそれはもう酷いもんだった。黒部五郎なんかも結構いたので今年は常備しようと思ったのだ。
久々のモザイクボックスだったんだがいきなり中に入っての変化に気づく。ダイソーだったところがなんとキャンドゥーに変わっていた。まぁ同じ百均同士の店の入れ替えなんで別にどっちでもいいんだがなんかキャンドゥーの方が新鮮味を感じる。
で、エスカレーターで4階に上がると「げげっ!!!」
なんとエスカレーターを上がったところに見えるはずの好日山荘がなくなっていた。めちゃくちゃショックである。ここがオープンしたのは2009年の12月。オープン初日には仕事終わりに急いで駆けつけたもんだった。まぁいつ来ても「今日は混んでるな~」ということはなかったので一抹の不安はあったのだが今年の2月いっぱいで閉店していた。閉店してから気づくのに3か月半かかった。その間3月は広島に帰省のために帰っただけ、4月、5月は川西に帰れなかったので仕方がないといえば仕方がないのだが何とも寂しい。しかしこれで不便にもなるなぁ。なんかいるものがあっても梅田まで出ねばならん。つーか地元の山の店ということで愛着はあっただけにほんと寂しい。
ところで帰りは電車で帰った。すると我が家から一番近いコンビニも閉店するとの張り紙がしてあった。駅前の果物店も知らないうちに閉店していた。東京にいる間になじみの店がなくなっていく。寂しいことだ。