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兵庫から単身赴任で東京に暮らす39歳。趣味は登山とロードバイクとか言いつつも激務にやられロードバイクは部屋のオブジェと化してる今日この頃。もう一度輝きを取り戻したい!!!
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少し歩いてヌクビ沢・割引沢との分岐にさしかかる。この沢のコースは僕のようなヘッポコが入り込めるようなルートではないので迷くことなく井戸尾根コースへと進む。ちなみあちらは破線のルート。僕が持ってるヤマケイの百名山地図帳ではヌクビ沢を登り井戸尾根を下るルートが載ってたけど僕には無理だ。





よっこいせと登っていく。この山を調べたところ地面が粘土質でめちゃくちゃ滑るらしい。嫌だなぁ~。7合目より下がその傾向が強いらしい。













 滑りそうな岩岩のルートを登っていく。ところでもう一つ気になっていることがある。この巻機山、ニセ巻機山もあるんだが本物の巻機山も登山者を欺いてるみたいなことをこちらに来る途中で思い出した。昨夜は起きてからネットで調べようと思ったんだが完全に忘れてた。気づいた時には時すでに遅く僕のWIFIはすでに圏外。調べられなくなってしまった。確か頂上の標識のあるところが頂上ではなく、少し外れたところまで歩いたところに頂上があったような記憶がある。グレトラでも「どこまでも登山者を欺く山」とかってナレーションとともに陽希がほんとの山頂(なんかケルンしかなかったようなおぼろげな記憶が・・・)に立ってたような気がする。しかしそれがどこなのか。ここまで来てほんとの山頂に立てないのは悲しすぎるので途中で誰かに聞いてみよう。
一人黙々と登っていく。僕が出発するころには駐車場にいた人々はすでに出発していた。どこかで追いつきたい・・・。













でた!!!ニュルニュルの足場。こんなのが時折現れる。













7時26分、先行者に追いつく。休憩中だったのでで、そのままパスしていく。











ガスガスの湿った空気の中、汗を吹き出しながら登っていく。










7時57分、5合目に到着。コースタイムは1時間10分。まずまずのペースだ。













ここで視界が開けるとかいう話だったけど今日はごらんの通り。まっしろしろすけである。















そしてニュルニュルの道を登る。












登る。














8時35分、6合目到着。地図には「展望台」って書いてあるけど本日は展望なし。









で、ニュルニュルが続く。










おぉ~白飛びしてるけどあれがニセ巻機か???
















 レンズに水滴がついて見にくいけど若干沢みたいになってます。










目の前が開けた。











なんか賽の河原みたいだ。行ったことないけど・・・。













というここは7合目。時刻は9時17分。本来ならニセ巻機が見えるんだろうけどなーんにも見えん・・・。そして登りはまだまだ続く。













ふと見ればガスの切れ間に青空と











 
どこぞのお山が・・・・















ガスに煙る稜線。














だいぶ視界がクリアにあったその場所は














 
7合5尺。時刻は9時37分。5尺ってなんか富士山みたいだな。














9時47分。8合目に到着。













このガスの向こうにニセ巻機が待ってるんだな。














えっちらおっちら登っているとガスの切れ間に向かいの山が見えた。












 一瞬ガスが切れたりまたガスったりめまぐるしい。













ん???あっちにも道がついてるぞ。














 ガスってるけど雄大な風景。晴れてたらめっちゃ胸のすくような景色が広がってるんだろう。














そして9合目に到着。














そう、ここはニセ巻機山の頂上だ。














ガスの中にかろうじて青空が。














このまま晴れてくれりゃいいのに。














ガスの晴れ間からたおやかな山容が見える。














このまま稜線歩き、もしくは登り続けるのかと思ったら谷の底へと下って行く。













   下るねぇ。














下ってる途中で登ってくる年配の2人組パーティーとすれ違う。そこでこれまで聞きたかった巻機山の本当の山頂について尋ねると「もう少し先で登り返すけどその登りきったところの分岐が・・・」みたいなこと言うけどいまいちよくわからん。もう一度聞いてみるも「分岐のところに標識がある」とのこと。いや~分岐はいいんだけどほんとの山頂はどこなんだ???そのお二人とはその他にも少し話をした。「牛ヶ岳に行ってその後割引岳に行くつもりだったけどこの天候なら行っても何も見えないので やめた。沢のルートは下山禁止だし。晴れてたら景色がいいんだけどなぁ。」とか言ってた。それを聞いて少々自分の山行が視野の狭いもんだなぁって感じた。僕の予定はただ巻機山を往復するのみ。だけどここには牛ヶ岳や割引岳といった登るべき山がある。GWの会津駒の時も中門岳っていう山があったのに天気が悪いからと半分言い訳にして登らずに下山した。そこが百名山なら有無を言わずに登ったはずだ。わかっていることではあるけど完全に百名山ハンターと化してるな。そこだけ登ったらさっさと下山。ピークハントのための山行。山を楽しむというよりも百名山のピークを踏むことだけを考えている。これってどうなんだろ???昔、霧ヶ峰の車山に登った時もこんな気持ちになったな。申し訳程度に車山に登ってとっとと下山。霧ヶ峰の醍醐味もくそもなかったわ。最近もコースタイムばっか気にしてあんまり周りの景色を見てなかったりする。こんなんでいいんだろうか???
 前方に登り返しの登山道が見える。割引岳は行かないにしても牛ヶ岳は行っとこうかな。










そんなことを考えながら下って行くと














10時15分。避難小屋に到着。









  
  
  
  
  
巻機山はあっちか。  















笹原を登り返していくと














その上は高層湿原。この辺の山はみんなそうだ。先週の燧ケ岳、平ヶ岳、GWの会津駒もちょっと離れるけど去年登った苗場山もそうだった。雨で水があふれて小川みたいになってる。











 先週の燧ケ岳や平ヶ岳は雲上の楽園みたいだったけど今日はガスでしっとりとしている。晴れてりゃ最高だったんだけどな。











濡れた木道を進む。















今日のような潤いがこの湿原を作り出してるんだろうな。そこに池塘ができ花が咲き生き物が生まれるわけで。
そんなことを考えながら歩いていると












10時36分。分岐に到着。だけじゃなく・・・














ここに巻機山山頂の文字が。え~マジでか!?ここ分岐でしょ???つーかさっきのおじさんが言ってたのはこのことだったのか。でもこれ見たことあるぞ。1967mと書いてあるけど山頂はここじゃない。GSPを見ても登録しているルートはまだ先へと続いている。
そこで僕は理解した。GSPに登録しているルートの巻機山こそが本当の山頂だと。地図を見ても最高峰はここじゃない。僕が求めてるのはこの先の1967m地点だ。地図上ではここから10分の距離。



 謎が解けてすっきりした気分でほんとの山頂を目指す。










池塘って高層湿原のシンボルって感じだな。















しかしまぁ真っ白だ。そして歩くこと9分。
















ほんとにほんとの山頂に到着。時刻は10時46分。ケルンしかないのかと思っていたら「巻機山」と書かれた新しそうな山名標みたいなのもある。








GPSで高度を確認。1968m。1m違うけど間違いない。ここが標高1967mの巻機山の頂上だ。つーか地面にGPSを置いてたら1967mになってたのか???








周りの景色はこの通り。何にも見えません・・・。












牛ヶ岳方面を眺める。う~む、正直ファイトが湧いてこない。コースタイムで往復70分。時間的には十分余裕がある・・・とは言えないか。コースタイム通り下れば3時間5分。このまま戻っても下山は14時くらいだろう。それが15時過ぎになるのか。って行けるな。行こうと思えば行ける。なんか行かない理由を探してる自分がいるな~。こういう自分が少々嫌になる。この状況なら先に進むことを選択する自分でありたいんだが・・・。
というようなことを考えながらもここで引き返すことにした。
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