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兵庫から単身赴任で東京に暮らす39歳。趣味は登山とロードバイクとか言いつつも激務にやられロードバイクは部屋のオブジェと化してる今日この頃。もう一度輝きを取り戻したい!!!
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本日はキッテルだった。なんか昨日まで勝てなかったからひとまずよかった。サガンは3位でカヴは8位。サガンかカヴが勝てばもっと嬉しかったんだけどね。まぁあまり思い入れの無いコカールが勝つよりはキッテルでよかったと思う。明日は山岳だ。どうなるんだろうね。楽しみだ。
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ツール第3ステージ。今日もカヴが見事に勝利。強い!!!グライペルと際どい勝負だったけど今大会ステージ2勝目を挙げた。いや~グライペルも嫌いじゃないけどやっぱカヴが勝つとテンションが上がる。ゴール時点でグライペルが腕を上げた時には「ん~????」と思ったけどビデオで見るとカヴの方がほんの少し早かった。サガンもいいとこまで行ってたんだけどね。ところでキッテルは調子が悪いのかな???僕はカヴのファンなのであんまり勝ってもらいたくないんだけどちょっと心配だ。これまでの勢いが無いように感じる。ここまで目立っちゃうといろんなものを背負わされるのかな???カヴもいろんなものを背負って勝てない時はあったな。それで勝った時には表彰台で涙を見せてた。次世代のトップスプリンターだけに壁をぶち破ってほしい。でも今年のシャンゼリゼは久々にカヴの優勝で締めてもらいたいな。

ツール第2ステージ。昨日眠くて寝てしまったので今日会社から帰って来てから録画で見た。勝ったのはサガン。いや~うれしい!!!意外にもサガンは初のマイヨジョーヌ。前日のカヴに続いて2日連続で初めてのマイヨジョーヌとなった。
しかし残念かつショックなことがある。コンタドールである。2日連続の落車というところまでは昨日見ていたんだが最終的に先頭集団から大いに遅れて48秒もタイムを失ってしまった。開幕2日目にしてこのタイム差。う~む・・・大丈夫か???フルームが無難な走りでそつなくこなしてるだけに不安だ。こんな展開になるとは思ってなかったな~。脱落するには早すぎるだろ。何とか総合争いに踏みとどまってほしい。

 今日、有楽町マリオンの中にある丸の内ピカデリーに行ってきた。 16時20分からのを見てきたんだがちんたらしてて家を出たのが15時45分。田町の駅までチャリでいって何とか間に合った。で、何を見てきたかというと
そう「疑惑のチャンピオン」。
うちの会社の課長(僕の横に座っている)が「お、なんかお前が好きそうな映画があるぞ」って仕事中に教えてくれた。内容はランスのドーピング事件を扱ったものである。




僕の行く映画というのは大概ミニシアターで邦画ということで決まっている。一人で洋画を見に行くのは初めてだ。で、丸の内ピカデリーもミニシアターではなく立派な映画館であった。
ところで僕はランスのファンで、ランスが復活した時にランス見たさにJスポーツを契約し、「LIVE STRONG」のリストバンドを買いに心斎橋のナイキまで行ったりした。ドーピング疑惑が何度か取りざたされても「んなわけねーだろ!!!」と憤っていたけど実はドーピングしていたということが明らかになった時には大いに落胆したもんだ。ドーピングはダメだとはっきり認識してるけどそれでもあの時代はそういう時代だったんだ思っている。
そのランスのドキュメント的な映画。立ち位置がランス側ではないのでランスが極悪的に描かれているのかと思いきやそこまでではなかった。すべてが真実かどうかはわからないけど概ねこの映画の通りなんだろうなと感じた。ことの顛末はネットで文字として読んではいたけど実際映像で見るとよく理解できた。ランスがアスタナで復活した時のこともやってた。僕がツールを初めて見た時の大会である。コンタドールも映画の中で出てきた。映画が終わりエンドロールの中でデビット・ミラーの文字を発見。アドバイザーとしてこの映画にかかわっていたようだ。
見終わった後の感想としては「う~む、そうですか・・・。」
なんつーか今では地に落ちた英雄であるけどそれでも僕の中ではまだヒーローだ。もう一回いうけどドーピングはダメだとわかってる。で、今のサイクルロードレース界はクリーンになっていると思っている。
しかしこの映画をツール開幕日に封切するとはなぁ~。まぁ過去の話ということでそんなにナーバスになることでもないのかな。

ついにツールが開幕した。しかし開幕日の土曜日は会社のヤマ部で谷川岳に行っていた。で、21時過ぎから南浦和の駅前で打ち上げ。家に帰ってきたのは日付が変わった日曜の0時40分ごろ。録画しておいたツールを見ようと思ったけど疲労困憊。テレビをつけるとなんとエンディングの「エーステレビ」の文字が画面に出ていた。こんな時間までやってたんだなぁ・・・と思ってそのまま寝た。
で、夜が明けて本日。録画しておいたツールを見た。しかし録画時間を見ると4時間半くらいで終わっている。昨日は19時から放送が始まって1時前くらいまで放送していたので6時間くらいないとおかしい。つーか19時から1時まで録画してたはずなのでこれはおかしい。ん???と思って録画可能時間をチェックすると残時間0。つまりメモリー不足で録画できていなかったのだ。うぉ~なんという凡ミス!!!
しかし見れるところまで見ようということで録画したのを見る。「今年も始まったなぁ~」とウキウキしながら見ていた。しかし・・・なんとコンタドールが激しく落車。擦過傷が痛々しすぎるうえに第1ステージでいきなりの負傷。めちゃくちゃ心配だしショックである。チームメイトの献身的なアシストに涙が出そうになるも「無事であってくれー!!!」と心から祈った。
残り30km切ったあたりで録画が終了。「はぁこれまでか。」と思う間もなく「ありゃ???」一瞬画面が切り替わったように見えたけどテレビの中ではまだツールが行われている。「なんじゃこれ?」と思っていたらなんとうまい具合に昨日の再放送がされていた。「うぉーラッキー!!!」時刻は15時過ぎ。今日は16時20分から有楽町で映画を見る。ランスのドーピング事件を扱った「疑惑のチャンピオンである」というわけで再び再放送を録画して田町の駅へとダッシュした。
帰宅後録画していた続きを見る。するとコンタだけでなく我らが幸也まで落車。初日からなんともショッキングな映像が続く。そして最後のスプリント。ゴール前ではまたも激しい落車が発生。「えぇ~!!!」と思う間もなくゴールスプリントは続き最後はなんとカヴェンディシュが勝利!!!うれしーい!!!最近はグライペルやキッテル、さらにサガンなどに埋もれて「もうカヴの時代は終わっちゃったのか?」と寂しい気持ちになることが多かったんだけどなんともうれしい勝利だった。さらに意外だったのはカヴは初めてのマイヨジョーヌ。コンタドール、幸也の落車というショッキングなことが多かった第1ステージだったけどカヴの勝利だけが救いだった。

今日、会社で勝手に結成した登山部で谷川岳に行ってきた。去年の高尾山以来1年ぶりの山行である。去年は5人だったんだが今年1人会社を辞めたので4人体制となってしまった。
まずは7時に南浦和の駅に集合。車を持ってる奴が南浦和に住んでいるのでそこに集合することにしたんだが僕と運転手以外は遅刻。なんとものんびりしたスタートである。所沢から関越道に乗り水上へ。僕自身谷川岳は2度目。前に行ったのは8年前だ。今回なぜ故谷川岳を選んだのかと言えば初心者でも登れて本格的な山岳風景に触れることができるからである。危険なところもなくコースタイムも4時間ほど。実に近くてよい山である。最初は電車で行って土合駅を見せて「どうだい見てくれすごいだろ!!」と言いたいところもあったんだがどう考えても車の方が便利なので車にした。
谷川岳ロープウェイの駐車場に到着しロープウェイ乗り場へ。ツアー客と思しき軍団がワイワイやってるところで「おぉ!!!」
なんとそこにあの山田淳さんがいたのである。元世界最年少のセブンサミッターである。山関係の会社を自ら立ち上げ、テレビや雑誌でお見掛けしていたので「おぉ~!!!」とテンションが上がってしまった。
で、我が登山部である。ゴンドラで天神平までグオーンと上がり猫耳目指してスタート。(猫耳を狙ってとったんだがえらい傾いてしまった。)





避難小屋まではピクニック気分で難なく歩く。しかしそこから先傾斜の急な岩岩が出てくると初心者の女子2人が「えーっ!!」と声をあげる。僕も忘れてたんだがこんなのあったなー。3人とも谷川岳は初めてなんだが、僕は常々「大丈夫、大丈夫。危ないとこなんて全然ないから。足だけで登れる山だから。」と言ってた。
ここ見て思い出した。あったわーここ。














 8年前の記憶だし正直まったく難しかったイメージがなかったので鎖場あったことは完全に頭から消去されてた。












この辺から傾斜がきつくなっていくんだけど一人が遅れ気味に。で、休憩を挟みながら登っていく。登りの途中とかちょっと広くなったところでちょいちょい休憩を入れる。自分一人ならとっとと登るんだが今日は4人パーティー。時間はあるしスロー登山と決め込む。
いつもはチラ見しつつ登るんだが今日は足を止めてしっかり眺める。







で、直下の急登を終え小屋に到着。ここでお昼を食べる。しかしこの辺で気付き始める。「ペースが合わんってじわじわくるな。」休憩が多いと体は動かさないんだが時間は過ぎていく。例えば5時間自分のペースで歩く登山と複数で休憩を挟みながらコースタイム3時間半のところを5時間かける登山。後者の方がなんか地味に疲れるような気がする。おまけに昨日ツールドフランスを最後まで見て今日は5時過ぎに起床。睡眠時間は4時間ほど。正直なんか若干疲れが出てきた。
食事をとっていざ一つ目の猫耳、トマの耳を目指す。
で、到着。去年より1名減ってるのがなんだか寂しいが去年の高尾山とは比べ物にならない「山!!!」っぷりに皆さんから大好評。いや~よかった。





まぁ普通に生活してたらこんな景色見ることなんてないからね。









さらにもう一つの猫耳、最高峰のオキの耳にも登頂。










トマの耳を眺める。










帰りは慎重に岩場の下りをこなしながら天神平まで戻った。11時20分にスタートして戻ってきたのが16時40分。いや~スローな登山だ。休憩をはさみはさみ下った。時間をかけてもなかなか天神平にたどり着かないのでなんかほんとに5時間歩いたみたいに疲れた。ちなみにトマの耳からオキの耳に戻る途中に山田さんとすれ違いちょっとだけ話ができた。今回はツアー登山の同行とのこと。田部井さん、野口健様以来の山の有名人との出会いである。
下山後は風呂に入ってその後南浦和で打ち上げ。これには運転手のO君の同棲中の彼女も途中から参加。なんか羨ましいわ~と思いながらお開き。一人は武蔵野線、もう一人とは赤羽まで一緒に帰りその後田町まで爆睡。田町には0時半過ぎに着いた。楽しかったけどめっちゃ疲れた一日だった。

荷物をまとめがてら駐車場の周りを歩く。
何山ですかね。あれ。












ほい、枝折峠。















向こう側の駐車スペースにも車が。












何やら書いてある。その横には田中角栄の文字が。そうか、ここは新潟だった。








荷物も整理しいよいよ枝折峠をあとにする。くねくねの国道352号を一気に下り銀山平へ。この銀山平、なんとも不思議な雰囲気を持つ集落である。
こんなのがいっぱい建ってて











お風呂もこんな感じ。なんか人工的というかここだけ別世界というか。













で、お風呂の方はとてもよかった。なんか木の香りがする館内で露天風呂もある。これでサウナと水風呂があったら最高だった。
風呂上りには足つぼマシーンとマッサージ機で体をほぐす。マッサージをしながら今回の山行を振り返りつつ地図を見、そして今更ながら地図のガイドを読む。するとここの集落は湖畔から集団移転してきたとのことが書かれていた。道理でなんか違和感があるんだな。さらに読み進めるとあとがきのところで「コースタイムについては余裕を持った設定となっている」と明言されている。いろいろ山と高原地図は持っているし
実際この地図はコースタイムが甘めなんだけどはっきりそこを明言してるのは初めてみた。つーか通常よりもさらに余裕を持ってるんだろうな。あまりの緩さに「もう少し実態に近づけてほしい」というネットの声もあるけどまぁコースタイムなんて参考であり厳しいよりも緩いほうがいろいろ安全につながるんじゃないかと思いつつ正直いうことも少しわかる。しかしまぁこういうのもあるってことでいいんじゃない。
風呂とマッサージを満喫し銀山平をあとにする。帰りは先週同様シルバーラインだ。











読みにくいけどシルバーラインは2輪車通行禁止。













で、ここが入り口。二輪車通行止めというのは中に入るとわかる。












まずはいきなりの丁字路。















右が奥只見ダムで左が小出。通行量は少ないとはいえ右からも左からも車が来る。













で、こんな地下の迷宮のような独特なトンネルが延々と続く。で、なんか知らんけど下が濡れている。上から水が漏れてくるのかな???バイクではなんか危なそうだ。











シルバーラインを抜け再び352号線を走り道の駅ゆのたにへ。銀山平の温泉で飯を食おうと思っていたんだが飯を食うところがなかったため腹がペコペコなのである。しかし・・・ここの食堂も「ただいまの時間、御飲物のみ」ということで飯は食えず・・・。









周囲に飯を食えそうなところもないのでおとなしく小出ICへ。結局今回も塩沢打出SAでソースカツ丼を食べて帰った。













今回の記録  獲得標高・・・えー、何を思ったのかプロトレックのボタンを間違えて押してしまい記録がパー。がっくり・・・。
消費カロリー・・・4430kcal   距離は長いけど標高差がそれに伴っていないのであんまり燃やしていない。
最初は登るの辞めようかとか思ってたけど行ってよかった。85座目の百名山、越後駒ヶ岳を無事登頂した。

 9時。下山にかかる。まずは駒の小屋だ。しかし少々気が重い。小屋の直下のあの岩場。あそこを下らにゃならんのか~。
 再び雪の部分をまたぐ。










 横には長く続くけど実際に渡るのはこの幅の部分のみ。














 またいで階段状のステップを下るとまた普通の登山道に戻る。














ガスですなぁ~。














おっ、小屋が見えた。














 15分ほどで小屋に到着。ここで休憩する。行動食のおにぎりを食べる。登ってきた人が休憩中の人に前駒ってありましたか?って聞いていた。その休憩してる人曰く岩岩ゾーンが始まるあたりが前駒らしく以前は標識もあったらしい。僕も含めて前駒をすっ飛ばしていきなり小屋が現れるから「あら?」ってなる人もいるみたい。








その後小屋に入り登山バッチを購入。木で作られたのと金属製のとがあったけど僕は金属製のを購入。小屋の方的には木の方がおすすめだったみたいだけど・・・。ちなみに山頂に向かう前にはお守りをもらった。今日が山開きらしい。開山日限定でお守りがもらえるというのはネットで見てたけど今日だったんだ。来週だと思っていた。
  外に出ると人が増えてる。時刻は9時40分。この時間でも上がってくる人は多い。










9時43分。さぁ下りますか。はぁ・・・。いきなり来る岩場の下りに気が重い・・・。














下からはどんどん人が登ってくる。














そして件の岩場の下りに突入。しかし・・・「ん?なんか登りの時より楽ちんな気が・・・。」登るときは滑りそうでめちゃくちゃビビりながら両手両足で登ったけど下るときはよく見ると足の置き場とかもしっかりあってストックを持ったまま下れた。ほぇ~。とりあえず難所は無事に通過できた。(写真は下り終えて振り返った画)









登るときにも見たけどこの岩壁、迫力あるわ~。












しかしまぁガスですよ。











再び岩岩ゾーンを越えていく。















この辺りはこんなんだけど











 


下界は晴れている模様。














でも上から見るとガスで霞んだりする。














いや~向こう側は日が照ってるなぁ~。上の方は怪しげな雲がかかってるけど。














白飛びしてるけどこちら側も晴れてきた。














しかしまぁあの稜線を伝って帰るわけか。先は長いわ。













階段状のステップを下り
















10時36分。百草ノ池に到着。













色は飛んでますけど空は晴れてます。











でも登りのときと同様下はにゅるにゅるのところも。まぁそんな数時間じゃ乾かんわな。













登りの時にも思ったけどあちらのお山はなんだろね。地図から判断すると荒沢岳っぽいけど。













で、11時08。小倉山に到着。苦手の下りと少々バテてじきたということもあり後続の人に道を譲ることが多くなってきた。こういう距離の長いところは健脚な人が多い・・・つーか自分が遅いだけか。










というわけで下山を続ける。














雄大な景色を尻目に下る。














 この辺りまで標高を下げると太陽の光も降り注ぐ。














6月だけど夏空のよう。















11時42分、朝標識を見間違えた道行山との分岐に到着。朝はこれが駒ノ湯に見えた。思い込みって恐ろしいわ。











完全にガスガスエリアから抜け出し下界がよく見える。













おっ、あそこが銀山平かな?先週は時間がなくて下山後のお風呂は無しだったけど今日は風呂に入りたい。グレトラ2でやってたけどあの銀山平の温泉は田中陽希も行っていた。昨日から考えてたけど今日は下山したら銀山平の温泉につかりたい。












行きには登ったこういう急なところも無事に下る。













ぶひぃ~またあそこまで登り返すのか。










登ったり下ったり。長い行程もこの辺まで来ればゴールが見えてきたような気がする。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして12時28分。明神峠到着。 













ここで10人以上のツアー登山の人たちとすれ違い。この時間だから小屋泊まりだな。
















 少し進むと「ありゃ?」
ここ、朝登るときには閉まってたのに今は開いている。

 
 
 
 
 
 
 


で、銀の道。











おっとガスってきたぞー。















朝も見えてた奥只見湖。














再びアップ。














朝は見えなかった国道352号と登山口方面。













後ろを振り返る。















ゴールはもう目前だ。














12時54分。無事に登山口の枝折峠に下山。未明は大雨で明け方も「行きたくねぇな~」なんて思っていたけど来てよかった。コースタイムは11時間10分。所要時間は7時間54分。でもまぁ元々コースタイムが緩いってことだからこれでも頑張ったという感じはしない。逆に下りは「だめだなぁ~」って思った。







服を着替え荷物をまとめる。山頂でお話をして下山は抜きつ抜かれつしてたご夫婦は少し遅れて下山。車を見ると尾張小牧ナンバー。いや~愛知からですか。最後に駐車場を出られる時にも「お先です~。」と声をかけられた。一期一会だけど同じ登山者同士。気持ちよく締めていただいた。しかし羨ましい。夫婦で登山とかほんとあこがれるわ。うちの場合はそういうのありえんからなぁ。子供を絡めて何度か山には行ったけど。夫婦で趣味が合うと楽しいだろうねぇ。

6月26日、未明。寝ているとざぁーざぁーっと雨が激しく車体を打つ。2時、3時となっても天候は回復するどころか強風まで吹き始めた。なんかもう洗車機の中にいるような感じである。目は閉じたままだけど外の状況はこの風と雨でわかる。ほんとは3時には起きて4時には出発したいと考えていた。しかし「う~む、行きたくねぇなぁ・・・」
この天候である。一昨年の岩木山以来にこんな気分になった。あの時も最後は自分を奮い立たせて出発していった。しかし今回はどうだ???往復のコースタイムは11時間を超える。コースタイムは甘めというけどそれでも長いことには変わりない。しかしこの天候だ。正直外に出たくない・・・。いろいろ考える。当初は夏の7月末の飯豊山の帰りに登る予定だった山である。しかしいろいろ検討した結果、巻機山とここを組み合わせて登れば効率がいいことに気づいた。で、今ここにいるわけなんだが今回は撤退してまた出直そうかなと。そんなことを考えながら寝ていた。しかし、ここまで来てなぁ・・・なんてもやもやしていたら時刻は4時。外ではこんな天候にもかかわらず出発していく人達がいる。さらにこの時間から駐車場にやってくる車もある。外からは人々の会話が聞こえてくる。「なにもこんな日に登らなくても」なんて声も聞こえてくる。そして続々と出発していく。そして決めた。「行くぞ!!!」
 雨はかろうじて止んでいる。駐車場はこんな感じで昨夜よりも車が増えている。










 さすがは百名山というべきか。こんな正直アクセスがいいとは言えないところにも県外のナンバーの車が集結してる。












 5時。トイレ脇の登山口から出発。14時には戻ってきたいなぁ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 まずはコースタイムで40分の明神峠を目指す。














ガスだなぁ~。













木道が現れる。














5時26分。明神峠に到着。ここで銀の道とクロスすると思ってたんだが手前に左に分ける道があったので クロスはしてなかった模様。ろくすっぽ地図を見てないからな。ここで駒の湯方面は分岐する。しかしここまで26分。コースタイム甘すぎだろ。










おぉ~これ、ネットで見たな。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
と思ってたらここが明神峠だった。時刻は5時29分。結局銀の道とはクロスしてなかったんだな。いや~オレダメ登山者だわ。










 お次は行道山を目指す。時折ガスが切れると一瞬だけ周りが見える。










基本はガスガスである。













おぉ~ガスが切れた。こういう景色を眺めながら歩いていきたいもんだ。















どれが越後駒ヶ岳かわからんが先へと進む。













足元には降った雨が沢のように流れる。

 












時折ガスが切れ視界が開ける。














先ゆく人もその景色を楽しむ。















下界は晴れている模様。おっ、あれは














奥只見湖か。

















こういうところも登りながら












おぉ~空が青い。











と思った瞬間再び怪しい雲が。















あそこは雨が降ってんのかな???














 
また駒ノ湯へ分岐が。僕は道行山へと向かう。













で、数分で道行山山頂へ。山名標みたいなものはなく三角点っぽいのがあるのみ。時刻は6時18分。












 来た道を振り返る。















雲の切れ間からは青空。














 でもあちら側はずっとガスの中。














お次は小倉山を目指す。すると下り始める。それはいいとしてなんか道が荒れている。おかしいなぁと思いGPSを見るとなんとルートを外れているではないか!!!つーかなんじゃこれ???途中で分岐を間違えたか???ひとまず山頂まで戻る。そこまでは分岐はなかった。そして「もしや・・・」
行道山からさらに来た道を戻る。すると「マジか~。」
先ほどの道行山との分岐。駒ノ湯との分岐かと思ったらよく見ると「駒ケ岳」との分岐であった。いや~GPS持ってなかったら麓まで下りてたな。ってさすがにどこかで気付くか。しかしこれは凡ミスの極みである。僕のGPSは安物なので地図が入っていない。なのでカシミールを使ってGPSにルートをダウンロードするんだがその際ヤマケイの「百名山地図帳(2005年の初版のやつ)」を見ながらルートを作った。家に帰ってサイド越後駒ヶ岳のページを見ると1298mの道行山のピークを通っている。しかし実際はその手前の分岐を右に分けるのが正解だ。
分岐の標識のところにいた人に「あれ?」って感じで「駒ケ岳ですか?」と声をかけられた。「道を間違えました~」と返事をして先を急ぐ。恥ずかしー。でも道行山に行ってから駒ケ岳に登る人だっているだろ。きっと。   
ガスが切れる。天気の変化がめまぐるしい。つーかガスが激しく流れてきてるんだな。で、切れたところで晴れ間が現れる。


 
 
 
 
 
 
 
  平ヶ岳同様健脚な方が多い。後ろから天狗のごとく追いついてくる。とてもペースが合わないので早々に道を譲る。そして颯爽と視界から消えていく。











しばらくすると「ほえ~」
先ほどのオレンジのザックカバーの人はもうあんなところへ。この間12分である。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

7時03分、小倉山に到着。道行山で10分以上損したわ~・・・なんてケツの穴の小さいことを思ってしまった。












あちらは駒ノ湯方面。駒ケ岳と駒ノ湯。慌てん坊には間違えやすいわ。













ガスったり晴れたりほんとに忙しい天気だ。ガスってる時は写真を撮ってないのでこの間晴れっぱなしに見えるかもしれんが実際には結構ガスってる。ただし下界は天気がいいようだ。












7時38分、百草ノ池到着。百名山地図帳だと小倉山からコースタイムで60分。噂通りずいぶんとゆったりした設定だが60分かかると思って歩いているとなんかワープした気分になる。









 道標のことろからは見えなかったけど少し進むとその百草ノ池が見えた。













お次に目指すのは前駒だ。標高が上がるとすっぽりガスの中に入ってしまったようでまったく晴れ間がなくなった。












登りが急になってくる。














振り返る。真っ白だ。















何だろね、この花。花の名前も覚えようと思うけどなかなか本を買うところまでいかない。結構するんだよなぁ~。
 











  この辺りまで来ると雰囲気がガラッと変わり岩山の様相を呈してきた。













晴れてりゃ迫力があるというか威圧感のある山なのかもしれない。














岩岩ですよ~。














うひゃ~。ここを登るんすか!?雨で岩が濡れている。なんか滑りそうでちょっとビビる。










なので後ろをついて来ていたご夫婦に先に行ってもらうことにした。














で、心を落ち着かせ僕もあとに続く。つーかコースタイム甘めなくせに前駒になかなか到着しない。百草ノ池からコースタイムで40分のはずだがすでに43分が経過している。
そしてこの岩場の急登を越えたところで 
 
 
 
 


 
 
 
なんと駒の小屋が現れた。あれ?前駒はどこ行った???時刻は8時32分。コースタイムは5時間50分。実際には3時間半ほど。まぁ噂通りコースタイムはゆったりしている。











小屋の前で小休憩してガスに煙る山頂を目指す。









目の前に雪の壁が現れた。登りやすいよう階段状にステップが切られている。ありがたや。













 横を見るとこんな感じだけど実際に雪道を歩くのはほんの一瞬。













 
雪を渡ったところが中ノ岳との分岐。













晴れてりゃ気持ちが良さそうな木道を行く。














 そして8時51分。越後駒ヶ岳山頂に到着。枝折峠の登山口から3時間51分。85座目の百名山だ。
こんな山名標があり











こんな人がいる。誰これ???















で、こんな感じ。あとで調べたら猿田彦大神とのこと。猿田彦神社の何かか???って神様に対して無礼だな。












真っ白な山頂で行動食をとりしばし佇む。するとうちの親くらいのご夫婦が登ってこられた。少し話をすると以前にもチャレンジされたけど悪天候で断念されたとのこと。やっと登れたとおっしゃっていた。そんな感じで再び駒の小屋目指して下ることにした。










  

巻機山を無事下山し、次の山、越後駒ヶ岳の登山口である枝折峠を目指す。











こんな草むらの道を下って行く。百名山でもこんな感じで心細くなるような道は多い。で、登山口の駐車場に着くと思いのほか停まってる車の多さにびっくりしたりする。










枝折峠を目指すんだがまずは風呂である。登山口近くにも駒ノ湯とか銀山平温泉とかいろいろある。しかし一番近場の湯らりあというところに行くことにした。場所は六日町の駅の近くである。
そしてその湯らりあに到着。なんか工事中で駐車場がえらく狭かった。中に入り券売機で入浴券を買う。サウナは別料金だ。こういうパターンのところもあるな。去年黒部五郎から降りてきたときに立ち寄った富山市内の風呂屋もそのパターンであった。しかしサウナ→水風呂→サウナは欠かすことができない。中の様子は休憩所みたいなところはなく町の銭湯といった趣である。露天風呂もない。体を洗いさっぱりした後、サウナ&水風呂を楽しむ。風呂から上がるとロビーに置いてあるマッサージ器で体をほぐす。いや~極楽極楽。


湯らりあを満喫し枝折峠を目指し出発。が、腹ペコなので何かあったら飛び込もうと周りをきょろきょろしながら走る。すると回転ずし屋を発見。しかし100円寿司ではないようなので却下。で、その横にあるマックに入るべく駐車場に入る。そこで目に入ったのがドラッグストアなのかスーパーなのかよくわからんお店、ダイレックスである。金はないんだが腹いっぱい食べたい。ならマックよりもスーパーでしょってことでこちらの店へと向かった。中に入ると普通の食料品のスーパーであった。値段も安い。で、すんばらしいものを発見。24貫で980円という超お買い得な腹ペコ小僧が「やっほ~い!!!」と大喜びしそうなナイスなお寿司を発見。迷うことなく買い物かごに入れた。夕飯と明日の食料なども買い込み車に戻る。そしてさっそくお寿司をいただく。せっかく山でカロリーを燃やしても下界でお寿司24貫をペロッと食べてちゃまったく痩せない。まぁでもいいのだ。うまかったし。
で、再び枝折峠を目指す。高速は通らない。一般道で向かう。
暫し走ると立派な駅が現れた。上越新幹線の駅でもある浦佐駅である。しかし周りにはなーんにもない。こんなところによくもまぁ新幹線の駅を造ったもんだと思う。なんだろねぇこれ。なんか政治的なにおいがプンプンするぞ。






ところで沿道を眺めると「魚沼から行く尾瀬」なるキャッチフレーズが目に入る。う~む、魚沼からですか・・・。遠すぎるだろ。公共交通機関でいこうとするとどうなるんだ???本数も少ないだろうしすっげー時間がかかりそうだ。
しばらくすると大粒の激しい雨が降り始めた。空には黒い雲が立ち込めていたので「来るかな~」と思ってたらどば~ってきた。明日は曇りの予報なんだがこれって大丈夫か???








その後国道291号線から352号線に入る。先週も通った道だ。先週通ったシルバーラインの入り口を通過し本格的なくねくねの細い道へと突入する。駒ノ湯の分岐を右に分けさらに山登りのごとく登っていく。
で、18時45分枝折峠に到着。駐車場にはそれなりの数の車が停車している。
雨が降る中トイレに向かうべく外に出る。寒い。風も強い。トイレと歯磨きを済ませ車に戻る。途中のセブンイレブンで仕入れた酒とつまみで晩酌。つーかこういうのダイレックスで買えばもっと安かったな。そんなことを思いながらひとしきり飲んだ後はシュラフカバーにくるまって早めに寝た。

下界に向けて引き返す。途中で追い抜いたパーティーはなかなかやってこない。











まだこない。 













 
割引岳との分岐(御機屋)まで戻ってきても別パーティーの姿は無し。10時57分、下山にかかる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しかしあのパーティーはどこ行った???おかしいなぁ~と思いながら下る。まさか御機屋がてっぺんだと思って引き返したとか???いや~そんなことは・・・。
そして「ん???」
もしや皆さん割引岳に向かったのではあるまいか???で、引き返す時に例の山頂に向かうのではあるまいか???
そう思うと「う~む、割引岳、行ってみようかな???」
暫し悩んで決めた。「やっぱもういいや。」
正直下り始めたところでまた登り返すのがめんどくさかった。もう最低だな、オレ。



周りもこんなんだしな。














迷いを打ち消し下山を続ける。 ガスガスの中を引き返す。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ガスの中から人の話し声がすると思ったらなんと件のパーティーは避難小屋の前で休憩していた。「マジか~。」
しかしまぁこんな時間にこんなところで休憩とはえらいゆったりした山行だな。でも僕なんかよりずっと記憶に残る山行になってるんだろう。1座1座をどっしり時間をかけながら登る。こういう山行の方がちゃんの記憶に残ると思う。
ただてっぺん目指し、山頂を踏んだらすたこらさっさと下山する。最近の僕の山行はこんなのばっかりだ。数さえ増えれど正直1座1座の思い出ってのが薄くなってる気がする。



小屋の前でおにぎりを食べスパッツを外した。そして進む。













ニセ巻機に到着。











笹の根っこがニョキニョキ出てるところを下り













登ってきた悪路を下る。













で、7合目。












賽ノ河原だねぇ。














 6合7尺。足場はよくない。
















登りの時「下りは難儀しそうだな~」と思ってたにゅりゅにゅる区間に突入。









ほい、6合目。













ニュルニュルだわ~。
















振り返る。写真じゃ伝わらんけど滑りやすいですよ~。











で、まだまだ下る。











5合目。










 




さぁ進もう。














で、4合目。














だいぶ標高を下げた。ゴールが近づいてくる。














14時01分。駐車場まで戻ってきた。御機屋から3時間4分。コースタイムは2時間55分。避難小屋の前で休憩を入れたとはいえやっぱり下りは苦手だ。










駐車場には管理されてる方が駐車料金の集金で待機されている。料金を支払う時に登山バッチも購入。標高が入ってないなんとも素朴なタイプである。というわけで84座目の百名山、巻機山を無事登頂した。

本日の記録 獲得上昇高度・・・1305m 獲得下降高度・・・1315m  誤差は10mね。 消費カロリー・・・ 3987kcal   コースタイムは7時間35分。往復に6時間59分かかった。競争じゃないけど下りは遅いなぁ。思うように下れないからちょっとね・・・。まぁいいや。

少し歩いてヌクビ沢・割引沢との分岐にさしかかる。この沢のコースは僕のようなヘッポコが入り込めるようなルートではないので迷くことなく井戸尾根コースへと進む。ちなみあちらは破線のルート。僕が持ってるヤマケイの百名山地図帳ではヌクビ沢を登り井戸尾根を下るルートが載ってたけど僕には無理だ。





よっこいせと登っていく。この山を調べたところ地面が粘土質でめちゃくちゃ滑るらしい。嫌だなぁ~。7合目より下がその傾向が強いらしい。













 滑りそうな岩岩のルートを登っていく。ところでもう一つ気になっていることがある。この巻機山、ニセ巻機山もあるんだが本物の巻機山も登山者を欺いてるみたいなことをこちらに来る途中で思い出した。昨夜は起きてからネットで調べようと思ったんだが完全に忘れてた。気づいた時には時すでに遅く僕のWIFIはすでに圏外。調べられなくなってしまった。確か頂上の標識のあるところが頂上ではなく、少し外れたところまで歩いたところに頂上があったような記憶がある。グレトラでも「どこまでも登山者を欺く山」とかってナレーションとともに陽希がほんとの山頂(なんかケルンしかなかったようなおぼろげな記憶が・・・)に立ってたような気がする。しかしそれがどこなのか。ここまで来てほんとの山頂に立てないのは悲しすぎるので途中で誰かに聞いてみよう。
一人黙々と登っていく。僕が出発するころには駐車場にいた人々はすでに出発していた。どこかで追いつきたい・・・。













でた!!!ニュルニュルの足場。こんなのが時折現れる。













7時26分、先行者に追いつく。休憩中だったのでで、そのままパスしていく。











ガスガスの湿った空気の中、汗を吹き出しながら登っていく。










7時57分、5合目に到着。コースタイムは1時間10分。まずまずのペースだ。













ここで視界が開けるとかいう話だったけど今日はごらんの通り。まっしろしろすけである。















そしてニュルニュルの道を登る。












登る。














8時35分、6合目到着。地図には「展望台」って書いてあるけど本日は展望なし。









で、ニュルニュルが続く。










おぉ~白飛びしてるけどあれがニセ巻機か???
















 レンズに水滴がついて見にくいけど若干沢みたいになってます。










目の前が開けた。











なんか賽の河原みたいだ。行ったことないけど・・・。













というここは7合目。時刻は9時17分。本来ならニセ巻機が見えるんだろうけどなーんにも見えん・・・。そして登りはまだまだ続く。













ふと見ればガスの切れ間に青空と











 
どこぞのお山が・・・・















ガスに煙る稜線。














だいぶ視界がクリアにあったその場所は














 
7合5尺。時刻は9時37分。5尺ってなんか富士山みたいだな。














9時47分。8合目に到着。













このガスの向こうにニセ巻機が待ってるんだな。














えっちらおっちら登っているとガスの切れ間に向かいの山が見えた。












 一瞬ガスが切れたりまたガスったりめまぐるしい。













ん???あっちにも道がついてるぞ。














 ガスってるけど雄大な風景。晴れてたらめっちゃ胸のすくような景色が広がってるんだろう。














そして9合目に到着。














そう、ここはニセ巻機山の頂上だ。














ガスの中にかろうじて青空が。














このまま晴れてくれりゃいいのに。














ガスの晴れ間からたおやかな山容が見える。














このまま稜線歩き、もしくは登り続けるのかと思ったら谷の底へと下って行く。













   下るねぇ。














下ってる途中で登ってくる年配の2人組パーティーとすれ違う。そこでこれまで聞きたかった巻機山の本当の山頂について尋ねると「もう少し先で登り返すけどその登りきったところの分岐が・・・」みたいなこと言うけどいまいちよくわからん。もう一度聞いてみるも「分岐のところに標識がある」とのこと。いや~分岐はいいんだけどほんとの山頂はどこなんだ???そのお二人とはその他にも少し話をした。「牛ヶ岳に行ってその後割引岳に行くつもりだったけどこの天候なら行っても何も見えないので やめた。沢のルートは下山禁止だし。晴れてたら景色がいいんだけどなぁ。」とか言ってた。それを聞いて少々自分の山行が視野の狭いもんだなぁって感じた。僕の予定はただ巻機山を往復するのみ。だけどここには牛ヶ岳や割引岳といった登るべき山がある。GWの会津駒の時も中門岳っていう山があったのに天気が悪いからと半分言い訳にして登らずに下山した。そこが百名山なら有無を言わずに登ったはずだ。わかっていることではあるけど完全に百名山ハンターと化してるな。そこだけ登ったらさっさと下山。ピークハントのための山行。山を楽しむというよりも百名山のピークを踏むことだけを考えている。これってどうなんだろ???昔、霧ヶ峰の車山に登った時もこんな気持ちになったな。申し訳程度に車山に登ってとっとと下山。霧ヶ峰の醍醐味もくそもなかったわ。最近もコースタイムばっか気にしてあんまり周りの景色を見てなかったりする。こんなんでいいんだろうか???
 前方に登り返しの登山道が見える。割引岳は行かないにしても牛ヶ岳は行っとこうかな。










そんなことを考えながら下って行くと














10時15分。避難小屋に到着。









  
  
  
  
  
巻機山はあっちか。  















笹原を登り返していくと














その上は高層湿原。この辺の山はみんなそうだ。先週の燧ケ岳、平ヶ岳、GWの会津駒もちょっと離れるけど去年登った苗場山もそうだった。雨で水があふれて小川みたいになってる。











 先週の燧ケ岳や平ヶ岳は雲上の楽園みたいだったけど今日はガスでしっとりとしている。晴れてりゃ最高だったんだけどな。











濡れた木道を進む。















今日のような潤いがこの湿原を作り出してるんだろうな。そこに池塘ができ花が咲き生き物が生まれるわけで。
そんなことを考えながら歩いていると












10時36分。分岐に到着。だけじゃなく・・・














ここに巻機山山頂の文字が。え~マジでか!?ここ分岐でしょ???つーかさっきのおじさんが言ってたのはこのことだったのか。でもこれ見たことあるぞ。1967mと書いてあるけど山頂はここじゃない。GSPを見ても登録しているルートはまだ先へと続いている。
そこで僕は理解した。GSPに登録しているルートの巻機山こそが本当の山頂だと。地図を見ても最高峰はここじゃない。僕が求めてるのはこの先の1967m地点だ。地図上ではここから10分の距離。



 謎が解けてすっきりした気分でほんとの山頂を目指す。










池塘って高層湿原のシンボルって感じだな。















しかしまぁ真っ白だ。そして歩くこと9分。
















ほんとにほんとの山頂に到着。時刻は10時46分。ケルンしかないのかと思っていたら「巻機山」と書かれた新しそうな山名標みたいなのもある。








GPSで高度を確認。1968m。1m違うけど間違いない。ここが標高1967mの巻機山の頂上だ。つーか地面にGPSを置いてたら1967mになってたのか???








周りの景色はこの通り。何にも見えません・・・。












牛ヶ岳方面を眺める。う~む、正直ファイトが湧いてこない。コースタイムで往復70分。時間的には十分余裕がある・・・とは言えないか。コースタイム通り下れば3時間5分。このまま戻っても下山は14時くらいだろう。それが15時過ぎになるのか。って行けるな。行こうと思えば行ける。なんか行かない理由を探してる自分がいるな~。こういう自分が少々嫌になる。この状況なら先に進むことを選択する自分でありたいんだが・・・。
というようなことを考えながらもここで引き返すことにした。

今週末も山に行った。今週は巻機山と越後駒ヶ岳の2座である。コースタイムは巻機山が7時間45分で越後駒ヶ岳が11時間10分。なので土曜日を巻機山、日曜日を越後駒ヶ岳に充てた。
金曜日、仕事がちょっと遅くなり21時スタートが無理となって22時スタートに変更。いつもの三田のレンタカー屋から巻機山へと向かう。今回の相方はワゴンR。高速代の経費削減のため軽にした。
レンタカー屋に向かう途中から降り始めた雨はそれなりに本降りとなる。今回の山行は二日とも天気が良くない。先週がいい天気だったので恨めしいけど梅雨まっただ中なのでこればっかりは仕方がない。ナビの調子がおかしくて芝公園から高速に乗り損ねなんかどこを走ってるのかさっぱりわからんまま(看板で六本木を走ったのだけはわかった)結局霞ヶ関(多分)から高速に乗った。その後雨の中の関越道をぶんぶん走って土樽のSAで就寝。
翌朝は5時15分に起床。「眠いわ~」と思いながら車を走らせ塩沢石出のインターで下りる。あとはした道で本日の登山口、桜坂の駐車場へと向かった。
6時前。桜坂の駐車場に到着。駐車場に停まっている車は3台。2台には人の気配がなくすでに出発している模様。もう1台の方はご夫婦でバーナーを囲んで優雅な朝食中である。
一応雨はやんでいる。しかしいつ降り始めてもおかしくない状況だ。
車の外に出て周囲を歩く。米子沢ねぇ。この時はなんとなく不気味さしか感じなかったけど家に帰ってから地図を見るとこの沢を詰めれば避難小屋の付近まで 行けることが判明。ネットで調べたらこの沢を登っていく人達もいた。







でもまぁ沢屋のテリトリーだな。













トイレと水道。とりあえず朝の生理現象を解消しておいた。














車に戻りいつものごとくちんたら準備している間に車が増えた。当初は心細かったけどこれだけ増えたので少し安心した。












7時02分、出発。う~む、このてっぺんに行くんだな。













いろいろ注意がありますな。















いやいややっぱいますか。最近東北で盛り上がってるからね。あちらは山菜取りの人がやられてますが・・・。












というわけでいざ出陣!!!








今日の昼休み、思わず「よっしゃ~!!!」とガッツポーズしたくなるニュースを見た。新城幸也、今年もツール出場である。今年は大けがをして今は正直リハビリ中みたいなもんだと思ってたので「微妙だな~」って感じていた。しかし先日のTOJでのステージ優勝やツールドスイスの出場なんかをみて「何とかならんもんか」と期待してたらこの発表である。いやーうれしい。6度目の出場か。もうおなじみって感じだな。これで役者はそろったな。ツールはいよいよ来週開幕。楽しみだわ。

 10時35分、鷹巣に向け下山開始。コースタイムは4時間35分。コースタイム通りだと15時10分には下山できる。そうなれば所要時間は11時間17分。子連れ登山の人といい勝負だ。つーかあの時間でこのコースを歩いた小学生、すげーな。38歳のおじさん的には負けるわけにはいかん!!!まぁ勝ち負けじゃないけど・・・ 

この池塘群ともお別れだ。










下って登って姫ノ池を目指す。











10時53分、姫ノ池に到着。










ここでいよいよ山頂エリアともお別れ。ここからはひたすら高度を下げていく。長い長い道のりだ。









よぉ~し、行くぞ!!!










いい眺め。こういうのを眺めながらのんびり歩ければいいんだが・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この急で長い長い下りに挑まねばならん。ただでさえ下りは苦手なんだがあのお助けロープの下りをいくつもこなさねばならん。そういうのもあって少し気が重い。
 





さぁ急坂下りの始まりだ。下りの前半戦の主要部分だ。しかしこの時間でもちらほら上がってくる人がいる。時間的に考えても健脚な人なんだろうな。僕ならこの時間にここにいたら明るいうちには下山できん。















11時46分。白沢清水に到着。これが水場。飲む人いないよね、これ。どうしてもというならスーパーデリオスは必須だ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
出発から8時間近くたちヘロヘロ具合がハンパない。白沢清水で座って休憩し気を取り直して木道を行く。

 
 
 
 
 
 
 
 
12時25分、 台倉清水通過。疲労困憊なんで撮る写真の数も随分少なくなる。前半戦と比べると場面のとびとび具合が大きい。で、ここで後ろから追い越されたご夫婦を抜き返した。まぁすぐに追い越されるだろうが・・・。










12時43分、台倉山の三角点に到着。ここでもまた休憩。ぶひぃ~、先はまだ長い。つーか核心部分はまだこれからだ。ここでもへたり込んで休憩。










果てしないねぇ。コースタイムで考えるとあと2時間余り。時間以上に遠く遠く感じる。
  
   
  
  
  
  
   
 
  
  
  
  
  
  
  
 登りも出てくるんだがすでに四の五の考えるだけの余裕はない。ただただ進むのみ。
 
 
 

 
 
 
 
 
ここで再び追い抜かれる。どーぞ。どーぞどーぞ。このご夫婦も「長いねぇ~。」って言ってた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  写真じゃ伝わらんが結構な下りである。















13時37分、下台倉山に到着。ボロボロかと思いきや一応コースタイムで歩けてる。つーかもはやコースタイムの8掛けだのなんだの言ってる余裕はない。












さぁここからが最終決戦ともいうべき核心部の下り。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  ・・・。言葉が出ない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
  お助けロープエリアに突入。急だ~。












写真で見ると大したことが無いように見えるんだが下はズリズリ滑りそうな感じでちょっと怖い。お助けロープにありがとうである。












いや~、もう万里の長城を下ってるような気分である。長い!!!








で、お助けロープエリアが続く。












長い・・・。
















 ザレザレの岩場の下り。この時には玉子石で別れたおじさんに追いつかれていた。









 
もうねぇ、滑るんですよ。ロープが無かったら正直怖い。









そろそろゴールを意識するところまで来たところでなんと雨が降ってきた。うぉ~マジか!?今日は晴れの予報だったじゃねーか!!!カメラやケータイなど濡れたら困るものがザックに入っているけどここまで来たんで勢いでそのまま進む。急げ~!!!
そしてやせ尾根登場。雨が降り始めて若干地面が濡れている。













足場はしっかりしてるんだが足元が濡れてるんで登りの時よりも少し慎重に進む。









樹林に逃げ込み雨から守られながら下山を進める。
15時17分、ここまで下りてきた。苦手の下り&バテて休みをはさみはさみ下って来たのですでにコースタイムを超過。









沢にかかる一枚板の橋を渡り















15時28分、登山口まで戻ってきた。所要時間11時間35分。登りと同じくらいの時間が下りでもかかった。だめだなぁ~。まぁバテて休憩入れてたからしょうがないか。ん???うわぁ~、子連れ登山の人よりもかかってるじゃねーか。いや~勝ち負けじゃないけど負けた・・・。つーか小学校低学年でこの時間で歩き抜いたのは賞賛に値する。すごい。ちなみに今日は青山のNHK文化センターで田中陽希の講演会をやっている。ほんとはそっちに行く予定だったんだけどいろいろスケジュールが狂って泣く泣く講演会の方を切った。今頃楽しくやってんのかなぁ~。まぁ今回は平ヶ岳を選んでこの難しい山を無事登頂できた。この結果には満足だ。


車に戻ろうとするとおじさんに「お疲れ~」と声をかけられる。なんだかんだで今日はこのおじさんと一緒に動いたなぁ。一期一会だけどこういうのもいいな。
車内に入り帰り支度をする。この時間なんで風呂は無理。21時には車を返さねばならん。ナビをセットすると距離は299km。遠いなぁ~。帰り支度をしつつ無事下山した達成感に浸る。ここのところ数ばっかりこなして一座一座の重みがなくなってるような気がするけど今日は記憶に残る山行になると思う。ここ最近でいうと水晶や黒部五郎と同じくらい達成感のある山行であった。
車をスタートさせ60km近く先の小出インターを目指す。しかしこの国道352号線、くねくねのアップダウンの細い道である。速度を見ると25km~30km/hで走っている。う~む、こんなんじゃおじさんの言う通りほんとに2時間かかっちゃうぞ。というわけで 意識してスピードアップ。前方の車が道を譲ってくれたので追い抜く。見れば件のおじさんであった。
銀山平まで来ると352号線とお別れしシルバーラインという道に入る。二輪車通行禁止の道である。入り口のトンネルを入るとなんとトンネル内にも関わらずいきなり丁字路。しかも右からも左かも普通に車が走ってくる仕様だ。こういうのダムの管理道路ではたまにある。中にはトンネル内に信号がある道もあった。
長い長いトンネルばかりのシルバーラインを走り抜け再び352号線と合流。その後小出ICから関越道に入る。塩沢打出SAでソースカツ丼を食べその後断続的に渋滞に巻き込まれながら無事 時間内に東京に戻ることができた。

本日の記録   行動時間が長すぎてプロトレックの記録が途中で切れた。記録が残ってるのが獲得上昇高度・・・1645m 獲得下降高度・・・880m 消費カロリー・・・7502kcal。消費カロリーはハートレーとモニターで計測してるので正確に計測できてる。いやーしかし疲れた・・・。  
  
  
  
  
  
  
  
  
    
    


 山頂を踏みちょっと休憩しようとして気がついた。「ん???」GPSを見るとまだ先が続いている。地図を見てもこの先に2141mの最高点というのがあるので行ってみた。
木道を少し進むと行き止まりに。ここが最高点か???この先にも道は続いているがこの先は立ち入り禁止である。







この先にもなんか山名標みたいなのが立っているんだがここからは何が書いてあるのか確認できない。とにかくここが今行ける端の端である。






山頂には何かの通信施設らしきアンテナが立つ。









池塘も点在する。











山名標近くの幅の広い木道まで戻る。ここで少し休憩だ。おにぎりを食べその後木道の端で寝そべる。幅が広いところの端っこで通行の邪魔にはならない。しかしまぁ疲れたなぁ~。顔に帽子をかぶせて寝ていると横で休憩してた2人組の会話が耳に入ってくる。5時間余りで登ってきたらしく4時間あれば下れるなみたいなことを話している。4時間か~。ってことは14時くらいには下れるってことだな。しかしあのお助けロープのエリアを下らにゃならんと思うと少し気が重い。それに至るまでのあの急登を今度は逆に下らにゃならんと思っても気が重い。とにかくこの長い行程を逆戻りせにゃならんというのが気が重い。しかし件の2人組から「玉子石」という言葉が頻繁に聞こえてくると「う~む、玉子石か」と考えてしまった。ただでさえ長い長い帰路である。今の時点ですでにグロッキーな僕的には寄り道なんかせんと一刻も早く下りたい。しかしなぁ~。ここまで来て玉子石をスルーするのもねぇ。後々誰かに平ヶ岳に登ったという話をしたときに「玉子石、行きました???」と聞かれたときに「いや~ばてちゃって行かなかったんですよ」っていうのもしゃくではある。とはいえそんな余裕はないしなぁ~。
9時50分。山頂での休憩を終え下りにかかる。この時間でも結構下から上がってくる人はいる。ゆーても10時前である。健脚な人なら全然余裕な時間帯ではある。





姫ノ池に向け下って行く。










そして玉子石との分岐に到着。先ほどの二人組は途中で僕を追い越していった。すでに進路を左に取ったと思われる。さぁどうする?オレ。







そして僕も進路を左に取った。ここまで来たんだ。行くしかないだろ。










きれいな水の流れを眺めるとその後は短い雪歩き。










こちらにも池塘が点在する。










玉子石には寄り道ではあるけどやっぱり行かにゃならんだろ。これが後の行程でどう影響するのかわからんけど・・・。









北側には越後の山々が遠望できる。










あちらは越後三山らしい。











奥に見えるのが越後駒ヶ岳らしい。来週はあちらに登る。2週連続の百名山巡りだ。









そして・・・

玉子石に到着。山頂から歩くこと30分余り。ぶひぃ~疲れたぜ。
 なんだろね、この景観。ただ、風化してるので岩が落っこちる危険があるので近寄るなって注意書きがある。
ここで下台倉山から抜きつ抜かれつしていたおじさんと話す。僕は下山後は国道352号線を小出に抜け関越道で東京に帰る。昨日清四郎小屋のご主人に東北道に向かうのと関越道に向かうのとではどちらがいいかと聞いたときに「私なら小出から関越道」と聞いて僕もその案に乗ることにした。で、このおじさんは小出から来た人だった。鷹巣の駐車場までどのくらい時間がかかったのか聞いたところ「2時間」との答えが返ってきた。えぇ~、マジか!?駐車場から小出のICまで50キロ余りなんだが2時間もかかるんか???ただ地図で見る限り奥只見湖沿いのスーパーくねくね道(冬場は通行止め)なのでいい道ではないのは確かだ。しかし2時間か・・・。レンタカーは21時に返さねばならん。よーし、降りるぞ。というわけで足がつったというおじさんを山頂に残し一足お先に下山することにした。

3時53分。日帰り最強の山、平ヶ岳へと出発する。







日が長いこの時期とはいえまだ暗い。ヘッドライトでのスタートである。









15分ほど歩くと沢を渡る橋が現れる。少し明るくなってきた。









ほぉ~。ここからすぐにあのやせ尾根ですか。今回の山行では少し警戒している区間だ。足場はしっかりしてるみたいだが・・・。ちなみにここから山頂まで10.5km。普通の日帰りの山の倍って感じだ。







この平ヶ岳、実は今回のコース以外にもう一つルートがある。皇太子ルートこと中ノ俣ルートである。GWに会津駒で話した人なんかはプリンスルートとか言ってた。その皇太子様がこの平ヶ岳に登るときに整備されたルートである。このルートを通るには麓の宿に泊まる必要があるんだが、コースタイムは往復で7時間足らず。普通の登山と変わらん山行となるのだが平ヶ岳を登るのにこのコースとはがっかりである。ここはやはり王道の鷹巣からのルートをひーひー言いながら登り、周りの人々と「いや~きついっすねぇー」と語らいたい。いつもは楽なルートを選択しておいて偉そうな事は言えんのだが平ヶ岳といえば鷹巣から登るしかないっしょ~。
ヘッデンで地面を照らしながらやせ尾根を目指す。
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
樹林を抜け視界が開ける。「おぉっあれは!!!」






昨日登った燧ケ岳。見事な双耳峰である。












しばし歩くと・・・


 おっ!!!
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
テレビやネットでよく見る件のやせ尾根である。






早くも後ろから来たご夫婦に追い抜かれた。











その後お助けロープのかかったところを登る。1カ所だけじゃなくてこういうのが何回か続く。登りはそうでもないけど下るときはちょっと嫌だな。下りが苦手な僕的には。








その後もこういうところを延々と登っていく。









 続く続く続く・・・











果てしないねぇ。まだ始まったばかりだけど・・・。









ひーこら言いながら急登をこなす。まだ歩き始めて40分足らずである。













5時52分、下台倉山に到着。スタートから約2時間。コースタイムは2時間20分。う~む、前半からこんなペース。大丈夫か???ここで休憩してたおじさんが「まずは第一関門突破」って言ってた。僕もそんな気がする。ところでヤマレコで先週小学校低学年くらいの子供連れで登った人の記録を読んだ。往復11時間33分だった。子連れでこれだったら大人単独なら10時間くらいで往復できるかとか思ってたけど怪しいなぁ。玉子石は行くか行くまいか考え中だ。正直足に自信がないので寄り道してる場合じゃないと思ってる。ただでさえ下ってくるころにはボロボロになってると思われるのに、多少体力が残ってるからって余裕かまして玉子石まで行ってる場合じゃないかなと。
 
  
 
 
 
再び燧ケ岳。今日は1日燧ケ岳とお付き合いかな。






先は長いなぁ。ヤマレコなんかでは8時間台で往復する人もいる。コースタイムが若干甘めとかいうネット情報もある。まぁ10時間以内に往復できたら上出来だ。少なくとも子連れで11時間半ならそれ以上はかからんだろ。つーかかかったらちょっとカッコ悪いなぁ。





 ということで頑張って先へと進む。










さっきまでの急登は終わりかな。こういう稜線歩きが延々と続くんかいな???最近の山行はろくすっぽ調べていないので正直行き当たりばったりである。ただしプロトレックの高度計を見ると標高差はまだ500mほどある。長い行程でじわじわ上げていくならいいんだけどね。





気持ちのいい稜線歩き。でも行きはよいよい帰りは恐い。日帰り最強の山というのが頭から離れん。とにかく数年前の六甲全縦以来の長丁場だ。








で、またまた燧ケ岳。 








6時41分、台倉山山頂到着。三角点しかないあんまりピークって感じがしない山頂である。コースタイムは3時間20分。で、所要時間は約2時間50分。どうなんだろうなぁ、これ。10時間で戻れるだろうか???
 
 



  
 
 
 再びスタート。しばらくするとこんなぬかるんだところが現れる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 6時51分、台倉清水に到着。あてにならんと言われてるけどやっぱり枯れてた。
 
 
 
 
 
  ずんずん先へと進む。茂みをかき分け進む。
 
 
 
 
 



 
 
 
7時27分。白沢清水に到着。よどんだ水たまりがあるだけ。とてもじゃないけど飲む勇気はない。










こういうもりもり茂ったところを行く。時折下が木道になったりする。







こういうのが続く。









周りが開けた。あれが平ヶ岳か???











あそこまで登らにゃならんのか・・・。










で、けっこうな登りが始まった。











ひーこらひーこら・・・










ん???方角的に平ヶ岳はあっちかも。











きついわ~。ここでも後ろから抜かされた。










後ろを振り返る。けっこう登ったな。ここで下ってくるパーティーとすれ違った。昨日はキャンプか。「ここの登りが一番きつかった」って言ってた。ここに来るまでも2組の下山組とすれ違った。一つはグループでもう一つは単独の女の人。どちらも天気が良くて最高だったといってた。つーか女の単独行でこの山でキャンプか。いい度胸してるなぁ。僕は心細くてようやらんわ。つーかその前にテント装備でここの登るのがしんどすぎて心が折れそう。

登りきったら木道が現れる。いや~きつい登りだったー。










周りの景色が開ける。













あれが山頂か???








と思っていたら池塘が現れた。姫ノ池だ。時刻は8時47分。ついにここまで来たぞ。つーかだいぶグロッキー状態。玉子石どころの状況ではない・・・。ちなみにここまでのコースタイムは5時間50分。所要時間は4時間56分。ヘロヘロだけどここに来るまでに抜かされまくった割には僕的にぼちぼちの出来である。



玉子石へはこちらの道へ。この道が皇太子ルートへと続く。










僕が行くのは左側。行く先には平ヶ岳が鎮座している。









姫ノ池方面を振り返る。











山頂目指して進んでいると右手から合流する道が。ちなみにこの道も玉子石へと続いている。合流してくるパーティーは玉子石に行ってきた人達か???







昨日の燧ケ岳に引き続きここも高層湿原の山だ。










へろへろの体にむち打ち山頂へと登っていく。









それを登りきると・・・











着いたー!!!











着いたぞー!!!9時16分、83座目の百名山平ヶ岳に到着である。コースタイム6時間半のところ5時間23分で到着。こりゃ頑張ったら10時間足らずで往復できるかも。







引きで撮ってみる。いやー登っちゃったよ平ヶ岳。しかしここまで大方5時間半。昨日の燧ケ岳ならそろそろ下山って感じの時間である。それが今日はまだ山頂。帰りのことを思うとちょっと気が重い・・・。まぁとりあえずは山頂までやってきた。

6月18日。夜中何度か目が覚める。何時だ???周りがごそごそし始めた。目覚ましは2時半にセットしている。周りが動こうと2時半までは寝るつもりだ。
しばらくすると「う~ん、ヤニ臭い・・・。」車内が暑いので窓を少し開けているのだが、隣の人が車外でヤニを吸ってる模様。隣の人もどうやら出発の準備中のようだ。しかし目覚ましは鳴らないのでそのまま寝る。しかし「う~む・・・今何時???」眠いながらも目覚ましがなかなか鳴らないので時間を確認する。すると・・・「おぉぉぉぉぉ~!!!」一気に目が覚めた。時刻は3時05分。なんでよ???目覚まし代わりのラジオのアラームを確認するとなんとPM2時30分にセットされていた。うぉ~凡ミスの極み!!!今日はコースタイム11時間越えの長丁場。そのあと東京まで運転して帰ってこねばならん。なので3時過ぎには出発するつもりだった。しかしすでに出発時間は過ぎている。周りを見るとみなさん続々と出発していらっしゃる。「うわぁ~!!!」焦りながら準備する。隣のおじさんはまだ準備中。置いてけぼりは嫌だ。テーピングを貼り荷物をまとめいざ出発。時刻は3時50分をまわっていた。

駐車場まで戻ってきた。時刻はまだ13時前。よぉ~し、これからのんびり過ごすぞ。







車に戻り背負っていた荷物を降ろす。風呂もいいけどひとまず売店に行くぞ。
駐車場には会津バス。会津高原尾瀬口へ向かうバスか???ここ御池はそれ以外にも沼山峠へのシャトルバスの基地でもある。 










ここが売店、山の駅御池。中に入って土産物とかを物色。Tシャツ欲しいなぁ~と思うもここは節約。山バッチも去年至仏山に登った時に買ってしまっていたので今回は買わない。










乾いたのどを潤すべく牛乳を購入。気持ちのいいデッキに出てぐいっといただいた。













 お次はお隣の御池ロッジへ。「尾瀬ブナの森ミュージアム」が併設されている。無料なので見学しに行った。白黒写真で昔の尾瀬の様子が紹介されていた。











そして風呂へ。桧枝岐の中心まで下りなきゃならんと思っていたんだがここでも入れる模様。料金は麓と同じ500円。前回燧の湯に行ったので今回はアルザか駒の湯に行こうと思ってたんだがここで入っていくことにした。










料金を払っていざ風呂場へ。中に入るとだーれもいない。おぉ~貸し切りか。汗臭い服を脱ぎ棄ていざ浴室へ。中はというと普通の湯舟のほかに露天風呂はなく使用中止のサウナがあるのみ。少々寂しい。それでも貸し切りの広い湯船を満喫する。のびのびと過ごしてさっぱりして上がった。
お風呂のあとはマッサージ器だ。ということで受付前のそれらしきところへ向かうもマッサージ器はない。う~む・・・。
とりあえず椅子に腰かけ新聞を読む。外を見るとそこはやっぱり尾瀬の端くれ。湿原っぽい景色が広がっている。









 なんか散歩ができるよう道が作ってある。














休憩がてら新聞を読み、地図で本日の山行を振り返り、売店で会社用のお土産を買って御池ロッジをあとにする。
そして昼飯を食うべく桧枝岐の村へと降りていく。昨夜は真っ暗でただの山道だと思っていたんだが昼間走ると非常に気持ちのいい森林の道である。








ひとっ走りしてアルザの横の食堂へ。先月の会津駒の時にも食べたイワナのフライ定食を今日も食べるのだ!!!
 本日も前回同様「ごはん、大盛で!!!」とオーダー。時刻は15時過ぎ。こんな時間ということもありだーれもいない。テレビでは競馬中継が放送中であった。
そして・・・
 待ってました!!!ひと月半振りにご対面だ。いや~今日もうまそうだ。










最近胃袋が小さくなったのか前ほどの勢い&量が食えなくなったと感じる。そしてゆっくりとかみしめながら完食。いやいや今日もうまかった。
ところで明日の食料を調達せねばならん。昨日買っておいた行動食のおにぎりが2つ残っているけど賞味期限は既に切れている。昨夜インターを降りてからここまで100kmの道のりを走ったんだがスーパーやコンビニの類は全く見ることがなかった。そこで会計の時に店員氏に「この辺でスーパーかコンビニはありませんか?弁当とかおにぎりが買えるとこ探してるんですけど。」と尋ねると、「この辺にはありませんね~。村の中に農協がありますけどパンならそこで買えます。」とのお答えが。ということで駒の湯の隣にある農協へ向かう。パンがあるならおにぎりくらいあるんじゃないかと思っていたんだが見事におにぎりはもちろん惣菜の類も売っていなかった。仕方がないので菓子パンと大福もち、それから魚肉ソーセージを購入。まぁこれで何とかなるだろ。
農協の店を出てこれまた農協のGSでガソリンを10Lだけ入れて再び御池の駐車場へと向かう。時刻は16時過ぎ。日が傾き始めた御池で最後の尾瀬の雰囲気を楽しむ。ひとしきり満足して駐車場を出発。これから目指すのは明日登る平ヶ岳の登山口、鷹ノ巣である。
これでも国道???って感じの国道352号線をひたすら走る。近いと思っていた鷹ノ巣は思いのほか遠い。えっらい下ってんな~と思いながら車を走らせる。こんだけ標高を落とすのか~と思いながら走り続けると・・・
福島を飛び越えて新潟に突入。考えて見りゃ登山口は新潟だったな。つーか新潟か。関西にいたころは新潟って聞くとあまりに遠すぎてちょっとビビった。北アの帰りとか糸魚川のインターから高速乗るときとかも「こんな時間に新潟なんかにいて大丈夫かいな。明日ちゃんと会社行けるだろか???」と大いに心配になった。でも東京からだと来れちゃうもんだな。







そして鷹ノ巣の登山口の駐車場に到着。














 駐車場には会津バスのバス停もある。その横にはバイオトイレ。地図で見た時にトイレがあるというので御池みたいな駐車場を想像していたんだが道沿いのただの駐車場。トイレはあるけど手洗い場はない。










時刻は17時を回っているんだがこの時間でもまだ降りてくる人たちがいる。皆さん大仕事を終えて疲れた表情ながらも達成感に満ちた顔をしている。明日は僕もおんなじ顔ができるだろうか???コースタイムは11時間20分。日帰り最難関と言われている強敵である。トイレもなければ山小屋もない。エスケープルートもない。山頂まで登ったら意地でもここまで帰って来ねばならん。つーかコースタイムが10時間越えか・・・。トムラウシばりの厳しい戦いが予想される。トムラウシも短縮コースから登ったからコースタイム自体は僕の登った百名山では一番長い。こんな長い時間歩くのは2年振りだ。六甲全縦で15時間くらい歩くからコースタイム11時間というのは最後の辺はどうなるかってのは大体予想がつく。大丈夫かなぁ~・・・。
まぁそんな心配は平ヶ岳という山を考えるといつも頭を巡っていたんだが、とうとうその平ヶ岳に明日登る。体力と脚力に自信がないからスタートは3時くらいにしたい。しかしまぁ登山者が僕以外いなかったらどうしようとか思ってたけどそれなりの人数が登る模様。いやーよかった。その点だけは安心できた。
車に戻ってくつろいでいるとあることに気がついた。「おぉ~登山バッチ買わなきゃ」
平ヶ岳の登山バッチを買わねばならん。清四郎小屋で売っている登山バッチである。明日は時間的に余裕がないだろうから今日のうちに買っておこう。地図を見るとこの駐車場から片道25分。往復でざっと1時間だ。片道10分くらいなら歩いていこうかと思ったけどめんどくさくなって車で行くことにした。
暫し走って清四郎小屋に到着。失礼ながら予想に反したくさん車が停まっている。けっこう泊まる人多いんだな。目の前がキャンプ場となってて、まったくひと気を感じないこの山の中でもこの辺りだけは人がいる気配を感じる。






登山記念バッジ好評発売中。買い忘れてたらここまで買いに来るだけでも大変だ。まぁそれはここに限ったことではないけど。ちなみにこれまで登った百名山で登山バッチを買えなかったのは開聞岳、恵那山と赤城山の3座。開聞岳はその後麓のビジターセンターまで買いに行った。恵那山は会社の同僚に中津川出身の子がいて帰省した時に買ってきてもらった。赤城山だけは東京にいる間に買いに行かんとな。つーかわざわざ買いに行かんでも電話なりメールなりで送ってもらうこともできるかもな。



無事にバッジを購入し再び登山口の駐車場へと戻る。登山口の横にはルートマップが立っている。いやー魚沼市ってか。なんか新潟なんだなぁって感じるわ。











登山口。明日は夜も明けきらぬうちからここをスタートして行くんだな。













Wi-Fiも圏外だしケータイも圏外。カーナビのワンセグのテレビも映らん。今日はAKBの総選挙をテレビでやるらしい。御池のロッジで新聞読んだときに知った。なんか楽しそうだから見れるもんなら見たかったけどだめだなこりゃ。というわけで車の中で寝っ転がる。昨夜は運転席を倒して寝たけど今日は後部座席で寝ることにした。

 柴安嵓をあとにし再び俎嵓に登り返す。出発から3時間を超え疲れが出てきた。明日は11時間以上歩かねばならんのにこんなんで大丈夫か???






休憩がてら麓を見下ろす。尾瀬ヶ原の端っこである。沼尻平かな???










尾瀬沼。去年はあそこからここを見上げてたな。恨めし気に。










10時30分。休憩を終えて下山を再開。ガスるねぇ~。








生い茂った草木をかき分け下る。毎度のことながら下りは苦手。滑りそうでなんか怖いのだ。









先は長い・・・。











雪渓まで下ってきた。









おっと、おじさんスリップ!!!










もう少し時期が早いと雪が硬くてツボ足だと危なそう。今はだいぶ緩んでいるのでヒールを蹴りこんで下って行く。









こういうぬかるんだところもある。











よぉ~し、湿原エリアに突入だ。










 下の方はガスがなくて視界はクリア。いい眺めだ。










 山の上にこういう風景が広がるってよく考えたら不思議だ。









熊沢田代、いいところだ。











初夏の空って感じだ。










ローアングルで。








 


草花からの視点だとこんな感じか。










でもって点在する池塘。











 茂みの中の木道を行く










ゴロゴロ岩の中を下る。こういう下り、非常に苦手だ。










頑張って下ってるつもりだけど時間は相当かかっている。毎度のことながら下りはコースタイム通り・・・いやそれ以上かかってるな、今日は。







 
やっとこさ苦手の下りを終えて森林浴な木道へ。









で、登山口まで戻ってきた。時刻は12時44分。朝スタートしてから5時間50分で降りてきた。コースタイムは6時間40分なのでコースタイムの約9掛け。休憩をとりながらだけど登りでの貯金を下りで全部使い果たしたような感じだ。俎嵓から2時間14分。登りは2時間半で下りはこれか。毎度のことながら笑けてくるな。コースタイムは2時間半。一応コースタイムでは下れてたんだな。というわけで82座目の百名山、燧ケ岳を無事登頂した。




今回の記録   獲得上昇高度・・・955m 獲得下降高度・・・975m 純粋にピストンしたんで20mの誤差が出た。まぁこれくらいは許容範囲だ。 消費カロリーは3914kcal。腹減った。でもまずは風呂だな。 

6月18日。夜が明けた。6時過ぎに起床。周りはすでに出発している。睡眠時間は4時間ほど。でもあまり眠いとは感じない。
僕も遅ればせながら6時44分に出発。
天気は快晴。今日は雨の心配はない模様。去年の鳳凰三山の時のような感じだ。






 


ここから82座目の百名山、燧ケ岳への旅が始まる。









まずはこんな感じの歩きやすい木道から始まる。










よぉ~し、行くぞぉー。











するとすぐにごつごつの岩岩道へとなる。














 雨が降ると滑るんかなぁ~。この道の下りは雨が降ってなくても嫌だ。





 


で、このごつごつの登りがしばらく続く。







 


そして急に空が広くなる。











広沢田代に到着だ。








 

広々とした高層湿原を歩く。








 いいねぇ。この辺りの山は至仏山しかり会津駒ケ岳しかりこんな感じの高層湿原が広がっている。ただし会津駒は正直後から知った。僕が登ったGWは完全に雪の下に埋もれていたので雪がなくなるとこんな感じになるなんて想像もつかなかった。


 


御池からのコースタイムは1時間。とりあえずここまでは40分で来れた。立ち上がりはいい感じだ。









しかしまぁ天気が良くて気持ちがいい。







 


点在する池塘がいい感じ。











こういう風景、けっこう好きだ。







 



ひとしきり堪能して先へと歩を進める。










で、再び登山道へ。











そこから歩くこと25分、再び視界が開ける。









おぉ~!!!目の前には燧ケ岳がでで~んとそびえ立つ。










しばらくするとガスが切れ全景が明らかになった。






 
 
う~む、あそこまで登らにゃならんのか。なかなか骨がありそうだ。とりあえず熊沢田代までのコースタイムは1時間50分。ここまでの所要時間は1時間22分。写真撮ったりしながらだけど自分的にはいいペースだ。




熊沢田代を通過しいよいよあの登りへと取りつく。

歩いてきた道を振り返る。







 


 アップ。あそこを歩いてきたわけだ。天気もいいし最高だ。










天に向かって登っていく感じ。















再びごつごつの道を行く。















すると雪渓が現れた。ここからしばらく雪渓の登りが続く。















これ、ネットで見たな。








 


雪渓と雪渓の間にはこんなところもある。完全に雪が消えたらこのごろごろの登りが続くってことだ。








後ろを振り返る。なんかガスってきたな。まぁ下から見ても雲がかかってたからこんなもんか。








そこからもえっちらおっちら登り続け9時25分、俎嵓に到着。双耳峰のピークの1つである。ここまでのコースタイムは3時間30分、所要時間は2時間31分。いい感じで登れた。







目の前には燧ケ岳の最高峰、柴安嵓が・・・見えない。





 




尾瀬沼を見下ろす。ガスって霞んでるので周囲の山々は見えない。けど沼だけは見える。









俎嵓の山頂標はごらんの通りののっぺらぼう。周りの景色が見えなかったらこれじゃどこの山頂なんだかさっぱりわからんだろう。






休憩もそこそこに最高峰、柴安嵓を目指す。双耳峰なので一度鞍部に降りてからの登り返しとなる。鞍部に降りたその時・・・

 「おぉぉぉぉ~!!!」
最高峰、柴安嵓がその姿を現した。つーかまたあそこまで登り返さにゃならんのか・・・。
そして最後のひと踏ん張り。俎嵓から下った分+10mを登りきり
82座目の百名山、燧ケ岳最高峰「柴安嵓」に到着。時刻は9時50分。コースタイム3時間50分のところ 2時間56分で登頂。まぁいい感じだ。
 
 
 
 
  山頂でしばし休憩。つーかここまで来たん だ。すぐに下山することもなかろう。山頂からの景色を眺めながら「着いた~」という達成感に浸る。思えば去年のお盆。至仏山とのダブルゲットを狙った燧ケ岳だったけどあえなく燧ケ岳は登れなかった。その時は会津駒とダブルで登ろうと思ったけど先に会津駒を単品で登ってしまい今回の運びとなった。燧ケ岳かぁ。とうとう登っちゃったな。
 
山頂からガスに煙る尾瀬沼を眺める。下は晴れてるんだけどなぁ。
ひとしきり山頂での時間を堪能し下山にかかる。う~む、苦手な下りだ。特にごつごつの岩岩のところの下りに苦戦しそうだ。というわけで82座目の百名山、燧ケ岳の柴安嵓をあとにした。

いよいよ今年も百名山めぐりのシーズンがやってきた。今年はGWに会津駒ケ岳に登ったのでシーズンが始まっているといえば始まっているのだが雪が消え登りやすくなったこの時期からがシーズン本番である。というわけでこの土日で燧ケ岳と平ヶ岳に登ってきた。以前の予定ではこの週末は土曜日に会社のヤマ部で谷川岳、日曜日は青山のNHK文化センターで田中陽希の講演会という予定だったんだがヤマ部の方で車を出す奴がなんとこの日は都合が悪いとか言い出し日程を変更。7月の2週目に変更したんだがそれがさらに変更となって7月の1週目の開催となった。ちなみにツールの開幕日である。今年は何かと立て込んでいてまともにツールを見れる週末が1度もない。山、家族の訪問、友達の訪問ですべて埋まってしまった。なんか知らんまにツールが終わってしまいそうだ・・・。
話を元に戻す。ヤマ部の日程をずらしたためにそのしわ寄せが田中陽希の講演会を直撃してしまった。正直ギリギリまでどうするか迷った。田部井さん、野口健に続く僕の中での山関係の有名人の講演会である。しかしこれに参加しようとすればこの週末で登る百名山は1座。今後の予定やコストを考えると1座ではなく2座登るほうが圧倒的に効率がいい。講演会も百名山も両方なんとかならんかと考えるも上越エリアの山なので日曜日は遅くとも朝9時には下山しておらねばならん。燧ケ岳、平ヶ岳、越後駒ヶ岳、巻機山の4座で何とかそんな都合のいい山行はできないかと考えるも、考えるのもアホらしくなるような猛者ぞろいのため泣く泣く陽希の講演会を諦めた。限られた週末で考えるとここはどうしても2座登っておかないと後々後悔することになる。ちなみに色々スケジュールが押し込まれたり変更したりしてなんと今週から4週連続で登山というめちゃくちゃなスケジュールとなってしまった。まぁ当初から登る予定ではあったんだがまさかこんな超過密スケジュールになるとは我ながら少し心配である。疲れや平日仕事をしながらの準備など考えれば色々心配事が出てくる。つーかこのひと月で今年の百名山巡りがほとんど終わってしまうのだ。超短期集中決戦である。
金曜日、仕事は定時で終わりこの巡りあわせに大いに幸せを感じながら帰宅。風呂に入り準備を整えおなじみの三田のレンタカー屋へ。芝公園のICからばびゅ~んと西那須野塩原インターを目指す。そう、関越道ではなく東北道で向かうのだ。土曜日の燧ケ岳は御池から登る。GWに行った桧枝岐村を再び訪問するのだ。
高速に乗ってすぐ色々忘れ物の心配が頭をよぎる。「カメラ持ってきたっけ???」
というわけで東北道に入って最初のなんとかSAでストップ。ひとまずカメラは持って来ていた。安心したのもつかの間「ん???SD入ってたっけ???」というわけで今度は栃木の佐野SAでストップ。カメラの中身を確認するとSDも無事挿入されていた。準備はしてるつもりなんだけどなんだかんだで出発間際でバタバタしてしまいこのざまである。
ひとまず安心したので遅めの夕食をとるため車を降りる。正直大して腹は減っていないのだがなんか食べたい。デブの悲しい性である。








中に入ると佐野ラーメンの文字がデカデカと踊っている。そうか。全然意識してなかったけどここはラーメンが有名な佐野である。
 ということで佐野ラーメンを注文。時刻は22時を回っている。ここはデブなりに気を使いセットではなく単品にしておいた。SAのラーメンなので味がどうとか言う話ではないけど普通にうまかった。平べったい麺が特徴なのかね???街の中のお店ならさらにおいしい店とかもあるんだろうな。






ラーメンも食ったことだし御池を目指し再び走り出す。しかし2度もストップした上に飯まで食ってしまったせいで結構時間をロスしてしまった。そこで予定を変更して西那須野塩原IC手前の矢板北PAで停車。今日はここで寝ることにする。時刻は23時前。AM3時半まで仮眠だ。そうすりゃ高速料金も3割引き。てなわけでシートを倒し目を閉じた。
んがっ、車の走る音とかがうるさいしなんか目もさえてしまって寝れん!!!というわけで24時前に再び出発。24時を越えてインターを降りる。30%引きを確認し御池を目指す。ほとんど車通りの無い深夜の道を走る。真っ暗で正直どこをどう走ってるのかわからん。全部ナビ任せだ。なんか見覚えのある景色が現れた。ナビを見ると会津高原尾瀬口の駅の横っちょだ。ひと月半振りの再訪である。夜だけどここから先は見覚えのある道だ。
夜中の1時前。道路工事の信号でストップ。気づけば後ろからずっと同じ車がついてくる。多分御池に行く人だろ。ちなみに御池までは西那須野塩原ICから2時間を予定している。つーと到着は2時で睡眠時間は4時間くらいか。







懐かしの会津駒の登山口を通過し桧枝岐の中心に入る。ど深夜だけどちゃんと街灯がともっていて明るい。そんな村の中心部を通過し真っ暗となったくねくねの国道352号を暫し走ると御池の駐車場に到着。時刻は1時53分。大体予想通り。駐車場はまだまだ余裕があり中にはテントを張ってる人もいる。こんな時間だけどテントからは明かりがもれてる。もう2時ですよ。早く寝ないと明日しんどいですよ~。と、人のことを心配しつつ今度こそほんとに眠りについた。

ドーフィネの話。ショックなことに金曜日にコンタドールが逆転されてしまった。木曜日にタイムを失い金曜日にはフルームから大きく遅れさらにリッチーポートにも追い抜かれ一気に3位まで後退。で、昨日は帰省していたので見れなかったのだが何度もアタックをかけたものの総合で5位まで後退してしまった模様。う~む、ショック。今日は最終日。ただいま新幹線の中なんだが家に帰るまでやってるかなーと思い放送時間をチェックをすると20時半から22時45分までとなっているではないか。だめだこりゃ。22時45分って静岡か神奈川に入ったくらいのところである。品川着が22時36分なんで全く話にならん。録画もしてないし。なんか寂しいわ~。

今週は帰省していた。先週も子供の運動会で帰省していたんで2週連続の帰省である。で、川西の郵便局に郵便物を出したついでにモザイクボックスの好日山荘に行った。来週からの夏山山行に備えてはっか系の虫よけスプレーを買おうと思ったのだ。去年の苗場山なんかはそれはもう酷いもんだった。黒部五郎なんかも結構いたので今年は常備しようと思ったのだ。
久々のモザイクボックスだったんだがいきなり中に入っての変化に気づく。ダイソーだったところがなんとキャンドゥーに変わっていた。まぁ同じ百均同士の店の入れ替えなんで別にどっちでもいいんだがなんかキャンドゥーの方が新鮮味を感じる。
で、エスカレーターで4階に上がると「げげっ!!!」
なんとエスカレーターを上がったところに見えるはずの好日山荘がなくなっていた。めちゃくちゃショックである。ここがオープンしたのは2009年の12月。オープン初日には仕事終わりに急いで駆けつけたもんだった。まぁいつ来ても「今日は混んでるな~」ということはなかったので一抹の不安はあったのだが今年の2月いっぱいで閉店していた。閉店してから気づくのに3か月半かかった。その間3月は広島に帰省のために帰っただけ、4月、5月は川西に帰れなかったので仕方がないといえば仕方がないのだが何とも寂しい。しかしこれで不便にもなるなぁ。なんかいるものがあっても梅田まで出ねばならん。つーか地元の山の店ということで愛着はあっただけにほんと寂しい。
ところで帰りは電車で帰った。すると我が家から一番近いコンビニも閉店するとの張り紙がしてあった。駅前の果物店も知らないうちに閉店していた。東京にいる間になじみの店がなくなっていく。寂しいことだ。

さっき何気なくネットを見ていたらなんと幸也がTOJの第7ステージでステージ優勝していた。幸也がTOJに出てるのは知ってたけどまさかステージ優勝するとは。大けがをしてから今はリハビリ中みたいなもんかもしれんけどやっぱりレベルが違う。しかし今年のツール出場は厳しいかなぁ。でもシクロワイアードの記事ではこの後出場するツール・ド・スイスの成績次第ではみたいな希望もあるようだ。ちなみに東京のステージは昨日終わってしまってTOJ自体も幕を閉じた。去年、一昨年と観戦に出かけたけど今年は帰省していたので行かず。そんなときに限って幸也が参加するということで巡りあわせの悪さが悔やまれた。まぁ本来この時期にこのレースに出てるような選手ではない。怪我さえなければきっとツールに向けた調整で海外で走っていたはずだ。今年もツールで幸也の姿を見てみたい。