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兵庫から単身赴任で東京に暮らす39歳。趣味は登山とロードバイクとか言いつつも激務にやられロードバイクは部屋のオブジェと化してる今日この頃。もう一度輝きを取り戻したい!!!
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9時04分、3年ぶりのエンデューロのスタートだ。路面はまだ濡れてるところもあるけど天候は晴れ。いずれ路面も乾くだろ。並ぶのが遅かったので集団の後方からのスタート。団子状態で非常に窮屈。ばらけるまでしばらくの辛抱だ。今日の目標は3年前と同様に120km走ること。しかし・・・トレーニングをしていないというのがもろに出る。まぁ当たり前といえば当たり前なんだが速度が上がらない。1時間経過してアベレージが30.6km/h。これが今回のピークであった。あとはじりじりと下がっていくのみ。そして2時間後には完全に足が売り切れた。もうね、乳酸たまりまくりというか毎度のパターンなんだが登りにさしかかるともう全くダメ。見た目は大したことのない登りなんだがスズカとまったく同じ状態に陥る。すなわちママチャリ以外のすべての自転車に追い抜かれるのである。スタート時には20km/hほどで登っていたけど2時間後には15~18km/hほど。あ~しんどいわ~。東京に来て全く坂道を登っていないのでと登攀力がダダ下がり。それに加えてトレーニングしてないから話にならん。たとえ平坦でも4時間走り抜く練習を背にゃならんかったな。まぁやろうにも気持ちが弱くてできんかったんだが・・・。
もうどうにもこうにもしんどくて情けないことに「もう1周したらピットに入ろう・・・」と思いながら走っていると前方で停まっている人がいた。「何やってんだ?」と思いながら見ているとコースに落ちてるボトルをコース外にポーンと投げていた。「ほぉ~。感心感心」と思っていたらその人のゼッケンが目に入った。そこには書かれていた文字は「土井雪広」。
「おぉ~土井ちゃんだ!!!土井ちゃんがいるぞー!!!」
暫し横を並ぶように走っていたんだがびっくりしすぎて何にも話しかけられなかった。そうこうしてるうちに後ろから来た女の人が「土井さ~ん」と話しかけていた。それを見て「うぉ~オレもなんか話したかったぞ!!!」と猛烈に後悔。突然の状況に全く対応できなかった。その後土井ちゃんはその女の人と話しながら件の登りに突入。ダンシングでゆっくり登っていく土井ちゃんを尻目に足の売り切れた僕はどんどんちぎられていった。つーか幸也が来てたのは知ってたけど土井ちゃんが来てたのは全く知らんかった。つーかHPにそんな情報載ってたんだろうか???ちなみに彼はマトリックスのユニフォームを着てた。チーム右京から移籍したのか???知らんかったなぁ。
ところで幸也も走ってるはずなんだがどこにいるのか全然わからん。周囲からも「見つけられないだけで走ってるはず」という声が聞こえた。
そして僕の方はピットに入る。情けないけど今の僕には4時間を走り続けるだけの体力はなかった。アベレージも30km/hを割り込み120kmは無理だと悟った。まぁ100kmはいくだろうけど・・・。
バイクから降り休憩。ただ休憩するだけでなく時間を有効利用するために補給も摂る。5分ほど休憩して再びスタート。一瞬体が軽くなったような気がしたけどそれも長続きせず登りにさしかかるととうとう速度は15km/hも割り込んだ。2周ほどして再びピットイン。今度は自販機の横であおむけに寝転ぶ。「あ~しんどい・・・」ほんとこんな状態で情けないったらありゃしない。
そして再々スタート。しかしここまで来るともうどうにもならない。アベレージはどんどん下がっていく。この状態では前半戦で出てたような速度にはまったく届かず前半は50km/hを超えていた下りも40km/h前後まで落ち込む。下りなのになんでだろね???元気な時は下りでも無意識に踏んでたのかな???
そして3回目のピットイン。100kmは余裕かと思ってたけどまさかの「無理だ・・・」というあきらめの境地に。しんどすぎて走れないのでピットを離れてベンチに座り込む。「はぁ~。全然ダメだったな・・・。」
すると背中のポケットに何やら振動を感じる。着信である。誰かな?と画面を見るとなんと会社の課長から。「なんだろか?」と出てみると「休みの日にすまんな。今、家か?」と聞かれ「今。レースやってます。」と答えると驚かれるとともに「えーんかいな???」といわれる。いーんです。もうあきらめたんで。仕事の話を15分ほどしてから電話を切る。そしてこの後どうしようかと考える。正直気持ちが切れちゃったんでもういいかな~なんて思ってる自分がいる。ここでレースをフェイドアウトして13時から幸也のトークショーに行こうかなとか考えた。しかしさすがにそれはあんまりだということで長々と休憩したのちにレースに復帰。アベレージは恐ろしいほどの勢いで下がっていく。最終的には27km/hを割り込んだ。ヘロヘロになりながらもゴール手前では最後の力を振り絞ってペダルを踏みこんだ。
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