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兵庫から単身赴任で東京に暮らす39歳。趣味は登山とロードバイクとか言いつつも激務にやられロードバイクは部屋のオブジェと化してる今日この頃。もう一度輝きを取り戻したい!!!
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連日ニュースやワイドショーで報道されている那須の雪崩事故。テレビを見ていてラッセルやビーコンはおろか山の「や」の字も知らなさそうな人がにわか仕込みの知識であーだこーだ言ってるのを見て正直嫌な気持ちだった。こういう事故が起こってしまったという現実がある以上、部の関係者たちが何も言えない状況で、後出しじゃんけんみたいな正論で部の責任者たちをつるし上げてるように見える。「仕方ない」では済まないことだけどただただ不幸過ぎることが起こってしまったと感じる。僕も現場にいたわけではないし偉そうな事を言える筋合いも権利も経験もない。茶臼岳に登るのは状況的から判断してやめたというのは常識的な判断だと思う。ただ雪山の登山講習に来たのに悪天のために何もせずに帰るというのもこれだけいろんな学校から人数を集めた中ではどうだろう。「せっかくここまで来たんだし、じゃあ下の方でラッセル訓練をするか」ってのは流れから考えたら普通のような気もする。どんだけ天候が荒れてたのかは知らないけどあのまま何もなしに「解散!!!」ってなってたら「何しに来たんだ!?」と多少の不平不満も出てたかもしれん。こんなことが起こらなければ。
実は僕はこの茶臼岳には2回チャレンジしている。近所の山でなければ2回も同じ百名山にチャレンジすることはない。1回目は山頂に立てなかったのだ。それは2011年の3月11日。黒磯駅から宿である休暇村那須に向かう途中で東日本大震災に遭遇した。宿に着き、従業員の方や嫁からも翌日の登山は強く反対された。僕としては置かれている状況も周りが言うことも理解はできるが、会社の休みをとり時間もお金もかけてここまで来た以上何もせず帰るというのは非常に複雑な気持ちだった。結局翌日は山頂を目指すのはやめた。テレビから次々飛び込んでくる自分の理解を越えた映像や「これからどうなるんだろう?」という得体のしれん不安。しかしそれでも茶臼岳には登りたかったという気持ちが不謹慎かもしれんけど湧き上がってきた。宿の人には「散歩してくる」といって峠の茶屋まで上がった。時折足元はグラグラ揺れるけど下界でとんでもないことが起こっているのが信じられないくらい真っ青な快晴の青空だった。週末で、快晴で、しかも百名山。こんな条件なのに登山者の姿は皆無。こんないい天気なのに僕以外誰もいない。いつもは雨や吹雪ばかりの登山人生だったのでこの状況で登れないことには非常に無念の思いだった。そんな経験をした茶臼岳だったので、今回の事故に関しても悪天で講習中止で何もせず帰るというよりは「せっかく来たんだからせめてラッセル訓練を」という気持ちはわかる気がした。しかし結果としてこういうことになってしまった以上、亡くなった方や残された遺族の方の気持ちもあるから部外者の僕がどうこう言う資格はない。とりとめのない長文、すみませんでした。
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